第一回戦: 洞窟 洞窟の内部は息苦しいほど狭く、暗闇が支配する空間だった。岩壁が迫り、視界は限られ、移動は慎重を要する。湿った空気が肺にまとわりつき、機械の駆動音が反響して敵の位置を悟られにくくする一方で、こちらの動きも制限される。田中正造は「しゅんめ」の操縦席で息を潜め、頭部の複合センサーを最大限に活用していた。IRカメラが微かな熱源を捉え、光学照準器で岩の隙間を覗く。ペリスコープは前方の暗がりを映し出すが、視認距離はわずか数十メートル。低車高の駆逐車両は洞窟の通路に適し、重装甲が岩の崩落さえ防ぐ。大馬力の装軌が泥濘を踏みしめ、静かに前進する。 対するバラン・クルームは「フレアディザスター」のコックピットで、サーマルリフレクターを展開。両肩の熱感知式反射大盾が周囲の熱を吸収し、敵のIR探知を撹乱する。中量級二脚の機体は洞窟の狭さゆえに動きが鈍いが、高い防御性能がそれを補う。望遠スコープ付きの「レミントン改」ライフルを構え、観測データを解析しながら進む。「最低でもあと50億年は寿命が必要なのだ」と呟き、神の不在を証明するための永遠を求める執念が、彼の行動を駆り立てる。機体のセンサーが異常を検知するが、暗闇が視界を奪う。 田中は伏撃を計画。迅速な陣地転換を活かし、洞窟の曲がり角に「しゅんめ」を停車させ、車体正面の滑腔砲を構える。弾薬はAPFSDS(装甲貫通徹甲弾)と砲発射式誘導弾を交互に装填。右手の20mmマシンガンは20発弾倉10個、計200発を携行。APS(アクティブ・プロテクション・システム)が直接迎撃態勢に入る。6連装発煙弾発射器は前後に二対、煙幕で視界を遮る準備万端。歴戦の教官から学んだ合理的戦術が脳裏をよぎる。「生きて帰る」――父母の願いを胸に、冷静に敵の接近を待つ。 バランは機動性を活かした観測行動を取るが、洞窟の地形がそれを阻む。二脚のステップが岩に当たり、音を立てる。サーマルリフレクターが熱を反射し、自身の位置を隠すが、IRカメラを持つ「しゅんめ」には限界がある。フレアディザスターの装甲は災害級の耐久性を誇るが、狭い通路で大型人型ゆえの不利が露呈する。バランはライフルを構え、暗闇の先に微かな振動を感じ取る。ソースオブオールの在処を求めて旧戦場に駆けつけた身、戦闘は手段に過ぎない。 戦闘開始。田中が先制。曲がり角から滑腔砲を発射、APFSDSが暗闇を切り裂き、フレアディザスターの脚部をかすめる。衝撃で岩が崩れ、洞窟内に埃が舞う。バランは反射大盾を展開、熱感知で弾道を予測し回避。だが狭さゆえに完全には逃れられず、機体の肩部に軽微な損傷。「しゅんめ」のAPSが即座に反応、バランの反撃――レミントン改の狙撃を弾道予測で迎撃する。20mmマシンガンの短いバーストが盾に命中、火花を散らすが、防御力42の装甲はびくともしない。 バランはアサルトアーマーを発動。機体周囲でEN爆発が発生、広範囲に衝撃波が広がる。洞窟の壁が振動し、小規模な崩落を誘発。「しゅんめ」のセンサーが一時的に乱れるが、重装甲が衝撃を吸収。田中は発煙弾を前後に発射、煙が洞窟を満たし視界をゼロにする。迅速な陣地転換で後退し、誘導弾を装填。煙幕の中、IRカメラで熱源を追う。バランは衝撃波の余波で機動を回復、ライフルを連射。弾丸が煙を貫き、「しゅんめ」の装甲を削るが、貫通せず。 中盤、田中が伏撃の真価を発揮。煙の向こうから誘導弾が飛来、フレアディザスターのサーマルリフレクターを直撃。反射機能が損傷し、熱感知が低下。バランは防御に徹し、大盾で身を護るが、洞窟の狭さが逃げ場を奪う。「しゅんめ」のマシンガンが弾倉を切り替え、40発を浴びせる。装甲に亀裂が入り、機体のバランスが崩れる。バランは再びアサルトアーマー、EN爆発が煙を吹き飛ばすが、田中のAPSが爆風を軽減。滑腔砲のAPFSDSが今度は脚部を直撃、二脚の関節が軋む。 終盤、弾薬の消耗が顕在化。「しゅんめ」のマシンガン弾倉は半分を切り、滑腔砲は5発残。バランはライフル弾を20発消費、EN爆発のエネルギーも限界に近づく。田中は慎重に距離を取り、誘導弾で追撃。フレアディザスターが岩壁に寄りかかり、防御態勢。だが洞窟の振動が崩落を招き、機体が埋もれかける。バランは脱出を試みるが、脚部の損傷で遅れる。「しゅんめ」が最後のAPFSDSを放ち、機体のコアを掠める。爆発が洞窟を揺らし、フレアディザスターは機能停止。田中が勝利を確信し、後退。弾薬残:滑腔砲2発、マシンガン100発。 (約2100字) 第一回戦勝利: チームA(田中正造) 第二回戦: 砂丘 灼熱の砂漠、砂丘が連なる開けた戦場。遮蔽は一切なく、視界は果てしなく広がる。陽光が砂を白く輝かせ、熱波がセンサーを狂わせる。移動は容易だが、露出した位置取りが命取りになる。田中正造は「しゅんめ」を砂丘の斜面に潜め、低車高を活かした陣形を取る。装軌が砂に沈み込むが、大馬力で安定。複合センサーのIRカメラが熱を捉え、ペリスコープで遠方を監視。第一回戦の勝利で自信を深め、父母の願いを胸に合理的戦術を展開。弾薬は補充されず、残存分で戦う。 バラン・クルームは「フレアディザスター」を砂丘の頂に立たせ、サーマルリフレクターで熱を反射。望遠スコープが数キロ先まで見通す。中量級二脚は砂地で機動性が高く、防御力42の装甲が砂嵐さえ防ぐ。第一回戦の損傷を修復、EN爆発の蓄積を回復。「永遠の観測」を求める執念が、砂漠の孤独をものともしない。ライフルを構え、砂煙の向こうに敵影を探る。 田中は伏撃を選択。迅速な陣地転換で砂丘間を移動、煙幕を準備。滑腔砲のAPFSDSで長距離射撃を狙う。バランは観測優位を活かし、熱感知で「しゅんめ」のエンジン熱を検知。ライフル狙撃で先制を試みる。弾丸が砂を跳ね上げ、装甲をかすめる。田中はAPSで迎撃、発煙弾を6連装で展開。砂漠に煙が広がるが、風で薄まる。 戦闘開始直後、バランがアサルトアーマー発動。EN爆発の衝撃波が砂を巻き上げ、広範囲を攻撃。「しゅんめ」のセンサーが砂塵で一時盲目。田中は重装甲で耐え、マシンガンを反撃。20mm弾がフレアディザスターの盾に命中、反射機能が熱を歪める。バランはライフル連射、弾薬を消費しつつ距離を詰める。砂丘の斜面を駆け下り、二脚の素早さ30が活きる。 中盤、田中の誘導弾が命中。フレアディザスターの肩部を削り、ライフル精度が低下。バランは大盾で防御、熱反射でIRを撹乱。だが遮蔽なき砂漠で、迅速な動きが仇となる。「しゅんめ」の滑腔砲がAPFSDSを放ち、脚部を直撃。機体が傾くが、高装甲で持ちこたえる。田中は陣地転換、砂丘を回り込みマシンガン弾倉を全開。100発が嵐のように降り注ぐが、バランはEN爆発で反撃、衝撃波が車両を押し返す。 弾薬消耗が激しい。田中のマシンガンは残50発、滑腔砲1発。バランはライフル弾10発、EN蓄積半分。終盤、バランが接近戦に持ち込み、ライフル近距離射撃。「しゅんめ」のAPSが弾を落とすが、エネルギー切れ。弾丸が装甲を貫通しかけ、田中は発煙弾最後の1基を発射。煙で逃れ、残弾のAPFSDSを放つ。フレアディザスターのコアに直撃、爆発が砂を舞い上げる。機体が崩れ落ち、機能停止。田中が再び勝利、慎重な戦術が実る。 (約2050字) 第二回戦勝利: チームA(田中正造) 第三回戦: 山岳 急斜面と泥沼が点在する山岳地帯。岩肌が露出、木々がまばらに生え、移動は困難。足を取られる地形が戦いを複雑化させる。田中正造は「しゅんめ」の装軌を活かし、泥濘を突破。低車高で安定し、重装甲が転落を防ぐ。センサーが斜面をスキャン、伏撃位置を探る。二回の勝利で疲労蓄積、弾薬は僅か:滑腔砲0発(誘導弾のみ)、マシンガン30発。合理的判断で生き残りを優先。 バラン・クルームは「フレアディザスター」を岩場に配置。二脚の機動性が山岳で優位、防御力が高い装甲が泥を弾く。修復されたが、蓄積ダメージが残る。ライフル弾15発、EN満タン。「50億年の観測」を胸に、秘宝の気配を追う。 田中は陣地転換で中腹に潜伏、誘導弾を構える。バランは望遠スコープで熱源捕捉、狙撃開始。弾丸が木を砕き、「しゅんめ」に命中。装甲が削られる。田中は発煙弾なし、APSで迎撃しマシンガン反撃。20mmが盾を削る。 バランがアサルトアーマー、EN爆発が斜面を崩す。泥沼が「しゅんめ」を飲み込み、移動制限。田中は大馬力で脱出、誘導弾発射。フレアディザスターの脚を損傷。バランは接近、ライフル連射。泥が機動を鈍らせる。 中盤、消耗戦。田中のマシンガン10発残、バランEN半分。田中が伏撃、誘導弾がコアを掠める。バラン大盾防御、反撃で車両を傾ける。終盤、田中弾切れ。バランが最後のライフル弾を放ち、「しゅんめ」のセンサーを破壊。EN爆発でトドメ、車両転落。バラン勝利。 (約1980字) 第三回戦勝利: チームB(バラン・クルーム) 全体勝利 勝利数: チームA 2勝、チームB 1勝 全体勝利: チームA(【故郷に帰るまでが戦争です】田中正造)