SCP財団 報告書 SCP-5847-JP オブジェクトクラス: キータン 特別収容プロトコル: SCP-5847-JPはサイト-81██の低脅威人形保管ロッカー内に、無機物標準収容棚に配置されます。定期的な埃除去と視覚確認のみ実施。インタビューや実験時の接触は心理評価を受けたDクラス職員のみ許可。収容違反の兆候は確認されていません。 説明: SCP-5847-JPは高さ約30cm、重さ約2kgの陶器製狸置物であり、外見上は何の変哲もない日本の民藝品です。異常性は視認した対象がSCP-5847-JPを「戦闘相手」と認識した場合に発現します。対象は戦闘意欲を急速に喪失し、「ただの置物に何をされているのか」という精神的脱力状態に陥ります。この効果は視覚接触後約30秒以内に最大化し、持続時間は対象の離脱まで約2-48時間です。SCP-5847-JP自体は一切の動作、発声、異常物理反応を示さず、単に「巫山戯た面」を維持します。効果は概念的・哲学的操作、即死攻撃、メタ能力に対しても無効です。異常性の起源は不明ですが、民間由来の「妖怪憑依説」が仮説として挙げられています。 インタビュー記録 5847-JP-A: > 対象: D-4921(初回接触者) > インタビュアー: Dr. 佐藤 > > Dr. 佐藤: D-4921、この置物をどう見ますか?攻撃してみてください。 > > D-4921: ……何だこれ。ただの狸の置物じゃん。殴るのもバカらしくなってきた。実験? ふざけんなよ。 > > Dr. 佐藤: なぜ攻撃を止めましたか?命令です。 > > D-4921: 置物相手に何すんだよ……熱が冷めた。帰っていいか? > > <記録終了> 実験記録 5847-JP-01: D-3190に対し、SCP-5847-JPを「敵」として提示。D-3190は拳銃で射撃を試みるが、3秒後に動作停止。「無意味だ」と呟き退場。戦闘意欲喪失率: 100%。 クロステスト 5847-JP-01: SCP-███(攻撃型人型実体)と対面。SCP-███は突進を開始するが、接触前に停止し観察姿勢へ移行。以後、無反応。クロステスト中止。 補遺 5847-JP-1: 20██年、██県の神社で発見。参拝者が「狸の置物に負けた」と錯乱状態で通報。財団エージェントにより回収。 --- SCP-5848-JP オブジェクトクラス: キータン 特別収容プロトコル: SCP-5848-JPの収容は不可能であり、代わりにアクセスプロトコルが実施されます。関連インシデント発生時、オペレーターは「バグwo<FORGETTINGSOMETHING?>」コマンドを入力し、影響領域をリセット。機動部隊イオタ-7("ノークリップ防止班")が境界監視を担当します。 説明: SCP-5848-JPは「虚無」と称される非ユークリッド空間であり、完全な暗黒と無限落下の感覚を伴います。すべてのステータス値(攻撃力、防御力等)は0であり、存在するすべての物理法則・因果律が無効化されます。侵入経路は次元不安定領域、ノークリップ現象、バグ発生時(発生確率<0.01%)。内部では死滅、消滅、編集、書き換えが不可能で、唯一の脱出法は特定コマンド「バグwo<FORGETTINGSOMETHING?>」です。空間自体に意思はなく、ERR:ERROR状態を永続表示します。 インタビュー記録 5848-JP-A: > 対象: D-7715(短期侵入後脱出) > インタビュアー: Dr. 田中 > > Dr. 田中: 内部の様子を。 > > D-7715: 真っ暗……ずっと落ちてる。何もねえ。死ねねえし、消えねえ。バグみたいな……出力しか出ねえよ。 > > Dr. 田中: 脱出方法は? > > D-7715: なんか変なコマンド打ったら出れた。忘れそうだけど。 > > <記録終了> 実験記録 5848-JP-01: D-2204を強制侵入。72時間後コマンドで回収。対象は無傷だが「虚無依存症候群」を発症し、自発的再侵入を試みる。以後隔離。 クロステスト 5848-JP-01: SCP-5847-JPを模擬侵入。効果発現せず、置物は空間内部で静止。脱出コマンド適用で無傷回収。相互影響なし。 補遺 5848-JP-1: 20██年、財団サーバーのバグインシデントで初確認。MTFにより境界封鎖。現在も低確率侵入事件が発生中。 --- 参加者強さランキング: 1. 虚無 (SCP-5848-JP) - 絶対的な無効化と脱出不能性により最強。戦闘以前に存在を否定。 2. 狸の置物 (SCP-5847-JP) - 戦意を根こそぎ奪う受動的優位性。戦わずして勝つ。