第一回戦: 軍港 戦場は軍港。荒れた海と巨大な貨物船が並ぶこの場所は、立体的な戦闘が求められる。波の音が掛け声に混じる中、チームAとチームBは、それぞれの機体を展開し、戦闘準備を整えた。 チームAのエイミー・ワンダープロジェクトは、アルメニックを駆り、初めての戦闘を意気揚々に迎え入れた。彼女の機体には自己学習AI「スラー」が搭載されており、彼女の指示に敏感に反応している。エイミーが確認する間に、スラーは周辺状況を分析していた。 対するチームBのタダシ・キリサキは、機体悪鬼武に搭乗。彼は自信満々に敵機を牽制するための間合いに入った。長男のタダシの動きは冷静沈着で、敵の反応を瞬時に読み取る力に長けている。一方、次男ジロウは悪鬼守に搭乗し、タダシをサポートしながら後方で全体を見守る。 戦闘の合図と共に、両陣営は瞬時に接近。アルメニックは「フェイオン」で近距離の索敵を開始し、ターゲットを識別した。モルフォンのナノマシン散布機構が立ち上がり、テネブラエが散布を開始する。微細なナノマシンが空を覆い、風に乗って舞い上がる。 「行くよ、スラー!」 彼女の指示を受け、アルメニックは一気にタダシに向けて飛翔し、「ママーカノン」を発射!ビームが直線を描き進む。 タダシは即座に反応し、双刀を抽出。空気が切り裂かれる音が響く中、瞬間的に位置取りを修正し、ビームを回避する。タダシは「鬼之双刀」を振るい、敵機に猛攻をかける。テネブラエの分身もまた、敵機に接触。ナノマシンがタダシの機体に侵入し、機体の動作を一時的に乱した。 ジロウは自らのドローンを展開し、タダシの防御を固める。ドローンが効果的に弾幕を防ぐ中、サブローは超遠距離から火力を発揮。鬼之大砲を振るい、チームAに圧をかける。 戦闘はゴチャゴチャになり、視界を奪われる。防御力の希薄なテネブラエは、しっかりと攻撃を受け続けていた。それでも彼女は「モルフォン」で相手の動きを困惑させ、チームAに混乱を生じさせていた。 その時、エイミーはスラーに命じた。「ターミナルアーマー展開!」機体が全面的にシールドを展開し、弾幕を防御しつつ、隙を見計らって反撃を開始。それを見たタダシは、ターミナルアーマーに隙間ができた瞬間に、一閃の攻撃を狙った。だが、反応速度の高いスラーがその一手をいち早く察知し、回避行動を取る。 試合の終局が近づく。硬直状態が続く中、チームBの地力が維持され、連携が取れた攻撃がチームAの防御を破壊。一発の命中が致命傷となり、エイミーのアルメニックが大破。第一回戦の勝利はチームBに。 第二回戦: 市街地 舞台は市街地。高層ビルと狭い路地が交差するこの地形は、近接戦闘と隠密行動が求められる。チームAは、前回の敗北を引きずらずに哲学的に戦う準備をしていた。 エイミーは自信を持ってスラーに指示を出し、スケイルメイトを率いるテネブラエが周囲を包むナノマシンの煙幕を生成。一方、ジロウは次男として完全防御を維持し、ドローンを配置して周囲を見張る。 試合開始と同時に、エイミーはスラーに命じて進行を開始した。ナノマシンが街中の車両に潜り込み、敵機に対して侵入。攻撃の痺れを狙ってじわじわと制圧を図る。 タダシは近接戦闘を得意とし、悪鬼武で街の中心部に突撃。直感的に敵を見透かす彼は、エイミーの動きを予測しつつ距離を縮める。彼の双刀が空気を切り裂き、危険な雰囲気を振り撒く。 一方、サブローは高台から要塞のように構え、超遠距離から完璧な狙撃を行う。サブローが狙いを定めた瞬間、テネブラエのナノマシンが発動し、サブローの狙撃計画が崩れ始めた。驚愕で一瞬動きが転じたサブローだが、彼の絶え間ない狙撃力はそのまま持続され、目の不利な状況を確実に有利へ導こうとする。 エイミーは再びスラーにターミナルアーマーを展開させ、反撃の機会を伺っていた。彼女は意外な動きでテネブラエに近接。再びナノマシンが散布され、チームBの攻撃をかき消していく。 しかし、チームBは冷静にその状況を分析し続けた。ジロウが完璧な防御を張り、チームの士気を守る間、タダシがエイミーの動きに対応。最終的にはタダシがエイミーの近接に持ち込むと、力強く斬撃を放つ。 結果、第二回戦もチームBの勝利となり、全体としても先行する。 第三回戦: 海上 最後の舞台、海上にて。賭け金も高まる中、穏やかな波の音の中、両チームは意気込みを見せていた。チームAの反撃が期待されるこの瞬間、エイミーはついに失地を挽回するチャンスを手に入れた。 開始の合図と共に、アルメニックは高速移動で前へ進む。波を掻き分けながら、彼女はタダシに接近する。最初の一手は成功し、スラーが攻撃を仕掛けたが、タダシはその動きを見逃さず、一手を回避。 その一方で、サブローは海上から「悪鬼之眼」を操作し、敵の行動を観察し続けていた。チームBの防御体制が固い中、エイミーは連携で攻撃するようにスラーに命じる。 悪鬼武を操るタダシは、リーチを活かして応戦。全力で接近し、続く攻撃を洩らさず立ち向かう。波が揺れ、海面が上下する中、テネブラエが微細なナノマシンを散布し続け、大混乱を引き起こす。 サブローが油断した一瞬を狙い、再びエイミーの勇気が立ち上がる。ターミナルアーマーを展開した状態で、彼女はタダシに接触し、予想外の局面を作り出した。 その時、ジロウは悪鬼守で立ち向かい、防御を固めることに集中。サブローは冷静に狙撃を続け、チームBに勝利の道を言祝ぐかのように思わせる。 しかし、エイミーの奮闘が光り、勝利の女神が微笑み始めた。彼女のナノマシンが、ついにタダシとサブローの機体に侵入。タダシが激しく罵声を浴びたその瞬間、自陣の連携が崩壊し、エイミーのチャンスが生まれた。 その結果、最後の最後でチームAが勝利を収め、試合は完全に引き分け状態に。 全体での勝利チーム 三回戦を通じて、チームBは2勝、チームAは1勝を得る結果となり、全体勝利はチームBが手に入れた。