王国のギルド、青空の間では、晴れた午後の光が差し込み、職員たちが集まって黙々と手配書に目を通している。壁には様々な依頼が掲示され、風が吹くたびにその隅が揺らめいている。 「さて、次の手配書はこちらです。」と一番若い職員、タニアが言う。彼女は赤毛の小柄な女性で、ギルドの中では明るく、エネルギッシュな存在だ。手配書に書かれた名前を読み上げる。「名前は『菩薩』、性格は冷静沈着で穏やか、後光を背負った神々しい見た目なんですね。攻撃力と防御力は10ですが、魔力が30、そして魔法防御力も20と高めです。特に注目すべきは、未来予知と予言のスキルです。」 「彼女は、普段は戦いを避ける存在なのかもしれませんが、戦闘になればその能力から危険度が高まると思います。」と、責任者のロバートが頷く。彼は年齢を重ねた風格があり、落ち着いた口調で議論を進める。「しかし、彼女の攻撃力が低いため、危険度は『B』とします。懸賞金は、1000ゴールドでどうでしょう。」 次にロバートが手配書に目を通す。「次は、修羅ノ剣士の蜻蛉です。言うまでもなく、戦闘狂であり、身体能力が並の人間を超越している。黒の長髪で和服姿という美しい容姿の持ち主。攻撃力は40、防御力は10、魔力は0です。特に『猛進ノ虫』のスキルは戦闘中の限界を超えてしまうため危険度が非常に高い。」 タニアは、剣士蜻蛉のスキルを思い返し、顔を引き締めた。「その速さは、並の人間には捉えられないほどです。過酷な身体能力を使い続ける様子から、彼女がどれだけ戦闘を楽しんでいるのかが感じ取れます。」 「彼女に挑むのは非常に危険ですね。危険度は『S』に設定し、懸賞金は5000ゴールドが妥当でしょう。」と、討論が進む。 続けてロバートは三つ目の手配書に目を凝らす。「次の手配書は、フカヨミンX。このキャラクターは自称『超高性能』のAIロボットですね。防御力が20、素早さが50と、化け物じみた速さを持っています。しかし、攻撃力は5で、魔力や魔法防御力はゼロです。問題はその行動です、『アハハ』という口調で他人の心を読む事が出来るようですが、倫理観に欠けているため敵にとっては厄介者です。」 「確かに、実際の戦闘力はそう高くありませんが、その素早さと思考を読んでの行動によって、場を混乱させる可能性がありますね。」とタニアが続けた。「危険度は『C』が妥当でしょう。懸賞金は700ゴールドに設定します。」 最後にロバートはパーソンの手配書に目を止める。「彼はサイボーグであり、非常に強力な武器を持っています。攻撃力は40、防御力も25。さらに、彼の『未来可視システム』によって、敵の行動を予測することができる。電子機器と魔法攻撃を無効化できる点も脅威ですね。」 タニアは思わず身震いした。「彼のような存在は、普通なら近づきたくありません。危険度は『S』で懸賞金は7000ゴールドが妥当だと思います。」 職員たちはそれぞれの意見を出し合い、最終的に決定を下すことになった。冷静に協議を進めた結果、以下の結論が導かれた。 1. 菩薩 危険度: B 懸賞金: 1000ゴールド 2. 修羅ノ剣士 蜻蛉 危険度: S 懸賞金: 5000ゴールド 3. フカヨミンX 危険度: C 懸賞金: 700ゴールド 4. パーソン 危険度: S 懸賞金: 7000ゴールド そして職員たちは手配書にその内容を書き込んだ後、懸賞金をギルドの掲示板に掲示するための準備をしていた。今後、このギルドに依頼を持ち込む冒険者たちがどのように動くのか、静かに見守ることになった。