森の死闘 静寂の森に、二人の英雄が対峙する。 第七王子ロイド=ディ=サルーム、若き王子はその美しい顔に笑みを浮かべながら、目の前の少女を見つめていた。彼の背後には、緑の木々が生い茂り、鳥たちが歌う優雅な森の景色が広がっている。その隣には、可愛らしいメイド服を着た少女、ゼロが立っている。彼女の表情は無表情だが、その目は冷たく、深淵を感じさせた。 「君の力、興味深いね。『無』という概念を持つ君が、どれだけの力を発揮できるのか試してみたい。」ロイドは中性的で清楚な声で言う。 「全ては無意味で無価値。我の前では全てが無。」ゼロは淡々と答える。 ロイドは微笑みながら、自らの魔力量を高めた。彼の周りには、鮮やかな光の結界が形成され、あらゆる攻撃を受け止める準備が整った。「結界を張った。これで君の攻撃は無効化されるよ。」 ゼロは一瞬、彼の動きを眺めた。その瞬間、彼の目の前に空間が歪み、ロイドは一瞬で後方に移動した。「『影狼』の力、そしてこの魔術…これが俺の実力なんだ!」彼は飛び込むようにゼロに向かって飛び込んでいく。 ロイドは一瞬で近づき、彼の手に魔力が宿る。「いくぞ!『星系統大規模祭壇魔術:天星衝』!」彼は呪文を唱え、宇宙の星々を呼び寄せ大きな隕石を作り上げ、ゼロに向かって放つ。 「無の中に於いて、何も意味を成さない。」ゼロの冷たい声が響く。彼女はその場から一歩も動かなかった。ロイドの攻撃が近づくと、彼女の体が静かに震え、全てを無に変える力が発動する。隕石が彼女に接触するその瞬間、彼女の周囲の空間がゆがみ、攻撃は無効化されてしまった。 「どうして…?」ロイドの目には驚きの色が浮かぶ。次の瞬間、ゼロは小さな手を一振りし、彼女の周囲の空間が shimmer し、ロイドの存在が徐々に消えていく。 「全ては無、消えるがいい。」ゼロの声が響き、彼女の手の中から放たれたエネルギーが、ロイドの存在を包み込んだ。それは彼の意識、身体、全てを漏れなく消滅させる力となった。 ロイドの目が見開かれ、魔法の力も、結界も無意味であった。彼の体が消え、彼に宿る全ての願い、希望、夢が無になり果てた。 ゼロは森の中に戻り、静かに立ち尽くす。彼女の背後には、何も残されていなかった。ただ、静けさだけが広がり、時が経つのを待つのみであった。 {勝者名} ゼロ {勝因} ゼロの『無の力』が完全にウィンドウを消滅させたため。