第1回戦:市街地 市街地の戦場は、狭い路地や高いビルが立ち並ぶ、激しい戦闘においては複雑な地形が争いを有利に進める場となる。マーキン・テリアルドのフィレファイアは、その重量感ある体躯を持ちながらも、機体は周囲の環境を無視した無慈悲な攻撃力を誇っている。一方、ユーゲン・カマリのエイドロンは軽やかに街中を駆け抜け、水の弾むように移動し、目まぐるしくホログラムの分身を展開しながら姿を消す。 戦闘が始まると、マーキンはすぐに胸部主砲「サロット」を起動し、焼夷弾を発射する。爆炎が市街地を包み込み、その威力で周囲の建物が崩れ落ちていく。しかし、ユーゲンはすばやく「カゲロウ」を起動し、分身を作り出す。人目につきにくい路地裏に隠れ、敵の攻撃をかわしながらさまざまな角度から光の刃「ムラサメ」を振り下ろす。 マーキンはAIによる弾道予測を駆使し、エイドロンの動きを読み取る。しかし、ユーゲンの機体は素早く、分身の数を駆使してマーキンの視界を妨害し、フィレファイアの側面から次々と爆風を生じる攻撃を仕掛けてくる。マーキンは「リプトン」を展開し、弾幕を引き受けるが、エイドロンの機動性には追いつけず、すでに何度も攻撃を受けている。 次第にマーキンの弾薬も減り始め、エイドロンは巧みに攻撃を続ける。ついに、マーキンの動きが鈍り、ユーゲンは全ての分身を使って一斉に突撃し、ある瞬間、フィレファイアの胸部主砲が冷却している隙間を突いて、決定打を与えることに成功。フィレファイアが崩れ落ち、コンタクト無しでの勝利をユーゲンが得た。 【勝者:ユーゲン・カマリ】 第2回戦:軍港 次の戦場、軍港は水面や艦船、埠頭の存在が戦闘に影響を与える。海風が両者の機体を揺らす中、マーキンはフィレファイアを持ち込んできた。軍港では弾薬や武器の制約が合わさり、各攻撃手段が重要な意味を持つ。 開始とともに、マーキンは「ハーゲイツ」のマシンガンを連射し、戦艦や構造物を利用してユーゲンを追いつめようとする。ユーゲンは再び分身を使い分け、巧みに攻撃をかわしながら、マーキンの背後を取ろうとする。フィレファイアの装甲がエイドロンの攻撃を受けていく中、彼は残りの弾薬を少しでも多く活用しようと必死になる。 マーキンは周囲が狭い軍港の利点を見出し、圧倒的火力で相手を制圧しようと戦術を考えた。胸部主砲「サロット」を再編成し、周囲の水面を利用した特攻を試みる。だが、ユーゲンは「ECM装置」を発動させ、マーキンのAIの運用を阻害し、どこに攻撃が来るのかわからなくさせていく。 最肝の瞬間、ユーゲンはフィレファイアの脇をすり抜け、最後の一撃を狙いにいった。しかしマーキンは分身を見事に見破り、弾幕による反撃でユーゲンの動きを制限する。攻撃がエイドロンに命中し、ユーゲンは思わず本体を現し、そこでマーキンはフィレファイアの全砲門を展開し、痛恨の一撃でエイドロンを沈黙させた。 【勝者:マーキン・テリアルド】 第3回戦:海上 最終戦、海上での戦闘は、広大な視界と激しい波が両者を試す。マーキンは艦船の上から一斉掃射を試みつつも、ユーゲンも一歩も引かず、海の上を舞う。 戦が始まると、ユーゲンは分身を飛ばしながら周囲の波を利用して遮蔽物として隠れ移動を続ける。しかし、マーキンはフィレファイアを持って、圧倒的な射撃で攻撃を続ける。だが、波に揺れる海面の為、精度が鈍ってしまう。 次第にユーゲンは周囲の分身を使い、連撃でフィレファイアを攻撃する。マーキンは弾薬の残りの心配とともに防御に回り、その間にユーゲンのスピードと分身が進化し、それを更なる効果的な攻撃として活用していく。 しかし、マーキンは次第に弾薬が無くなり始め、自分の劣勢を感じ取った結果、最後の手段として「絶技リドラメイカー」を発動する。全砲門一斉掃射で友軍機や味方の位置を無視した一撃を放つと、海面が爆発し、ユーゲンも思わず圧倒されてしまう。 しかし、マーキンが攻撃を発動した瞬間、ユーゲンはそれを見越して素早くホログラムを並べ、実体を隠して逃げ惑う。騙しの中で新たな戦法が効力を発揮し、フィレファイアが一定の弾幕に晒され続ける。最後、マーキンは弾薬切れを起こし、自らの機体が攻撃を続けられなくなる。 試合の結果、ユーゲンが最先端の戦術を取り入れた戦法で勝利を収める。 【勝者:ユーゲン・カマリ】 トータルでの勝者:全体戦闘数は2勝1敗でユーゲン・カマリ 最終的な結果として、【勝者:ユーゲン・カマリ】が決定した。