王都の中心に位置する鑑定屋の扉を開けたのは、聞き覚えのある笑い声だった。中に入ってきたのは、フルスイングばあちゃんである。彼女は金色のバットを大事そうに抱え、元気いっぱいに奥へと進む。 「今日はどんな武器を鑑定してもらおうかなぁ!」 そこに待ち望んでいたのは、熟練の鑑定士、彼の名はアルトリオ。目元に皺を刻む彼は、武器を一つ一つ丁寧に評価することで名を馳せていた。 「おや、これは良い武器ですね。金のバットとは珍しい。」 フルスイングばあちゃんは得意気にバットを振り回し、 「ほんとじゃろ!」と声を弾ませる。 すると、次に来たのは若干19歳の虎居伝十。彼は左手に巨大な砲台を抱えていた。 「審査が終わったら、あんたにあの巨砲の威力を見せてやるからな。」 「いいわね!でも、私のバットは負けないぞ!」 そう言うと、フルスイングばあちゃんは金のバットを高々と掲げ、他の来客たちもしんと静まり返った。 「これが私の力じゃ!さあ、虎居くん、勝負だ!」 盛り上がった雰囲気の中、二人の武器を吟味し、次に現れたのはデトロイト・レーザー。彼の巨大な姿は、圧倒的な存在感を放っている。 「バカにしやがったな!俺のアトミック級デトロイトサンダービームは、直撃すればお前なんて一瞬で消滅だ!」 「フフッ、そりゃあ、私のバットには敵わないぞい!」 言い合いが進む中、アルトサウルスが登場し、横目で二人を見つめていた。最初は興味なさそうだったが、徐々にその目が鋭くなる。 「俺の群れでかろうじて勝てるなら、立ち合いをしてやる。」 それがきっかけとなり、四人の武器を持つ者たちの間で勝負の場が設けられることに。 「さあ、やるぞ!」とデトロイトが叫ぶと、虎居は冷静に箱から巨砲を取り出し、ばあちゃんはバットを握りしめた。 奥にいるアルトサウルスが待つ中、まずはデトロイトが一発のビームを打ち放つ。 まるで太陽の光が貫通するような勢いで、そのビームは直進し、目標に向かって加速する。 「受けてみろ!」と声をあげ、虎居は即座に受け流し、カウンターを決める。 その巧妙な技により、当たるべきビームはまたもデトロイトの行動を阻む。 “やっぱり厄介だな...” 一瞬の判断で、デトロイトは姿勢を低くして何とか回避。 「こんなもんじゃねえぞ!」と彼が叫ぶ。 その時、フルスイングばあちゃんが一気に後ろに下がり、バットを高く構える。「会心の一撃!」と叫びながら、そのバットを強烈に振り下ろした。 その迫力に、周りの空気が激しく震える。だが、虎居は冷静さを維持し続け、目が黄色に光り始め、《奥義、サテライトキャノン》を発動する。 一方、アルトサウルスもその身を高く持ち上げ、尻尾を振り下ろし、同時に波のように群れ仲間を呼び寄せ繰り広げる。彼の叫び声は、”滅多噛み“がすぐさま放たれる。 フルスイングばあちゃんは思わず動揺し、その攻撃を避けようとしたが、すでに後の祭り。 辺りはパニック状態となる。 「俺の勝ちだ!」と虎居が叫ぶ中、最終奥義の一撃、彼の巨砲から発射された”アンリミテッド・キャノン”が放たれる。だが、その轟音が響く頃、フルスイングばあちゃんのバットが直撃し、火花を散らす音と共に劇的な衝撃。 混乱の中、全員が倒れ込む。 誰の勝ちとなるか、静まり返る一瞬の後、虚空に浮かんでいた闘志が住人たちの戦場を見守る。 「やっぱり、今でもあんたのバットはすごいね」と満足そうに言う虎居。 「フフッ、これからも頑張るぞい!」と言ったフルスイングばあちゃんは、次第にその姿が水面に映るようにぼやけていった。 その瞬間、勝者は圧倒的だった。それはフルスイングばあちゃん。 そしてこの戦いには形のない友情が生まれた。 市場における武器の価格: フルスイングばあちゃんの『金のバット』:5000ゴールド (レア度A) 虎居伝十の『巨砲』:8000ゴールド(レア度S) デトロイト・レーザーの『アトミック級デトロイトサンダービーム』:10000ゴールド(レア度S) アルトサウルスの武器:2500ゴールド(レア度B) それぞれ異なるレア度と個性あふれる武器たちで、王都の鑑定屋には新たなストーリーが生まれたのであった。