戦場: 砂丘 遮蔽が全くない広大な砂漠地帯が戦場に選ばれた。灼熱の太陽が照りつけ、砂嵐が時折視界を遮る。両チームの機体が対峙する。チームAのハドソン・フォードンは大型人型二脚機「ホーガン」に搭乗し、傍らに自走コーナーポール「マッカートニー」が控える。チームBの「Pentagram」は人型態の「荒御魂」に乗り、5本の巨大槍槌「天瓊矛」を両手と肩、背に装備。魔法は一切使えず、純粋な機械と肉体の戦いだ。 第一回戦 ホーガンのコックピット内で、ハドソンはマッカートニーのAI音声を聞く。「掟①! 技の修得は実戦で、身体に刻み込め!」砂丘の平坦な地形で、ホーガンは重い足音を響かせて前進を開始した。防御力55の装甲が砂埃を弾き、格闘特化の二脚が安定したステップを刻む。一方、荒御魂は背部の極超音速加速ブースターが低く唸りを上げ、Pentagramの本能的な洞察が敵の動きを予測する。狼の経験が、砂の微かな振動からホーガンの接近を察知した。 戦闘開始の合図とともに、荒御魂が動いた。高速機動技術により、残像を残してホーガンの側面に回り込む。ホーガンは素早さ10の鈍重さゆえに即座の回避が難しく、掟②「漢ならば、どんな攻撃も避けるな!」に従い、正面から構える。荒御魂の右手に握られた天瓊矛が振り上げられ、異常質量の槍槌が超速度で振り下ろされる。ホーガンの肩部装甲に直撃し、金属の悲鳴が響く。防御力55が衝撃を分散するが、砂が舞い上がり、ホーガンの関節が軋む。 ハドソンは反撃に出る。ホーガンの格闘技プログラムが起動し、強靭な腕で荒御魂の槍槌を掴み、投げ飛ばそうとする。だが、荒御魂の特殊機構が生体パーツの柔軟性を活かし、衝撃を分散。槍槌の頂部から極超音速射出型貫徹甲パイルバンカーが発射され、ホーガンの胸部を貫通しかける。ホーガンは咄嗟にマッカートニーを呼び寄せ、コーナーポールに掴まって跳躍。空中殺法のドロップキックを放つが、荒御魂の特殊光学技術が熱電磁妨害を展開し、ホーガンのセンサーが一時的に狂う。 砂丘の無遮蔽さがPentagramに有利に働く。荒御魂は獣型態へ変形を試みるが、第一回戦では人型を維持し、全距離バランスで攻める。5本の天瓊矛を盾代わりに構え、ホーガンのパンチをブロック。反撃の連撃がホーガンの脚部を砕き始める。ハドソンは掟③「フィニッシュホールドは派手に決めろ!」と叫び、ホーガンの両腕で荒御魂を抱え込み、砂に叩きつけるパワーボムを決める。衝撃で荒御魂のブースターが砂に埋もれ、一時停止。 しかし、Pentagramの反応速度が上回る。狼の本能でホーガンの隙を突き、天瓊矛を肩から射出。ホーガンの背中を直撃し、装甲が剥がれる。武装の弾数制限がない格闘戦だが、槍槌の連撃は有限のエネルギーを消費。ホーガンは防御を固めるが、素早さの差で追いつけない。荒御魂が咆哮を模した超音波を放ち、ホーガンの電子機器を震わせる。ホーガンの動きが鈍り、ついに天瓊矛のフル連撃がコックピットを狙う。 ハドソンは最後の抵抗でマッカートニーを利用し、コーナーポールからロープ状のケーブルを射出して荒御魂を絡め取る。だが、荒御魂の爪牙が熱超振動でケーブルを切断。最終的に、荒御魂がホーガンを砂丘に押し倒し、貫徹甲パイルバンカーで機能停止させる。ホーガンのシステムがダウンし、ハドソンは脱出。マッカートニーが「次はもっと派手に!」と叫ぶ中、第一回戦はチームBの勝利。 (約1980文字) 第二回戦 砂丘の熱気がさらに強まる中、再び対峙。ホーガンは第一回戦のダメージで脚部の機動性が低下し、武装のエネルギー残量が70%に。荒御魂もブースターのオーバーヒートで出力が抑えられる。ハドソンは掟①を思い出し、実戦で技を磨く。ホーガンはマッカートニーをセコンドに、慎重に距離を取る。 荒御魂は高速機動で突進し、残像影分身を展開。ホーガンのセンサーが混乱する中、天瓊矛の槍槌が横から薙ぎ払う。ホーガンは防御力で耐え、カウンターのエルボースマッシュを返す。衝撃が荒御魂の生体パーツを震わせ、衝撃分散が追いつかない。Pentagramは本能で回避し、獣型態へ変形を開始。腰に天瓊矛を装備した狼型が砂を蹴り、超音速でホーガンの周囲を旋回。 ホーガンは空中殺法を試み、マッカートニーから跳躍。砂丘の斜面を利用してのフライングクロスチョップが荒御魂の背を捉える。ブースターが損傷し、荒御魂の機動が一瞬止まる。ハドソンは追撃のパイルドライバーで砂に叩きつけ、荒御魂の変形機構を乱す。掟②に従い、回避せず真正面から受け止める姿勢が、ホーガンの防御力を活かす。 だが、獣型態の荒御魂が咆哮を放つ。超音波が砂を振動させ、ホーガンの脚を沈める。熱超振動の爪牙がホーガンの装甲を切り裂き、内部回路を露出。Pentagramの予測洞察がホーガンの次の動きを先読み、天瓊矛の連撃が腹部を貫く。ホーガンはマッカートニーの支援でコーナーポールにしがみつき、反転のスピアーを放つ。荒御魂の肩が砕け、変形が不完全になる。 戦いは膠着。ホーガンの格闘奥義が炸裂し、荒御魂をグラウンドに引きずり込むアームロック。だが、荒御魂の特殊光学技術が妨害を克服し、ブースターで脱出。影分身を多用し、ホーガンを翻弄。槍槌の質量がホーガンの腕をへし折り、エネルギー残量が30%に。ハドソンは掟③でフィニッシュを狙い、ジャーマンスープレックスを決めるが、荒御魂の硬度が高い盾が衝撃を吸収。 最終局面、荒御魂が人型態に戻り、全天瓊矛を展開。極超音速の連撃がホーガンを包囲し、パイルバンカーがコックピットを破壊寸前。ホーガンは最後の防御で耐えるが、超音波の咆哮でシステムがオーバーロード。機能停止し、第二回戦もチームBの勝利。ハドソンは悔しがるが、マッカートニーが励ます。 (約1950文字) 第三回戦 三度目の対決。ホーガンは修理不能のダメージが蓄積し、出力50%。荒御魂のブースターは限界近く、槍槌の射出機構が2本失われている。砂丘の夜が訪れ、視界が悪化する中、戦闘再開。 ホーガンは掟①を実践し、残った機動で接近戦を挑む。マッカートニーがポールとして機能し、ホーガンを高く跳ばせる。空中からのボディプレスが荒御魂を直撃し、生体パーツが悲鳴を上げる。Pentagramは狼の反応で転がり回避し、獣型態で反撃。爪牙がホーガンの脚を切り裂き、砂に血のようなオイルが染みる。 荒御魂の超音波咆哮がホーガンを吹き飛ばし、天瓊矛の残りで連撃。ホーガンの防御が剥がれ、内部が露呈。ハドソンは掟②を無視し、初めて回避を試みるが、素早さ不足で槍槌に捕まる。衝撃分散の特殊機構が荒御魂を救うが、ホーガンの格闘連打がブースターを破壊。影分身が効かず、荒御魂の機動が低下。 中盤、ホーガンが優勢に。マッカートニーのセコンドでロープバウンドのキックを連発し、荒御魂の変形を封じる。Pentagramの本能予測が乱れ、天瓊矛が砂に埋まる。ハドソンは掟③で派手なフィニッシュを狙い、コーナーポールからのムーンサルトで荒御魂を圧倒。パイルバンカーの機構が破損し、荒御魂の攻撃力が激減。 しかし、Pentagramの経験が逆転を呼ぶ。残像を捨て、真正面から突進。超振動爪牙がホーガンのコックピットを狙い、貫徹。ホーガンのシステムが限界を迎え、ダウン。だが、荒御魂もエネルギー切れで変形不能に。互いの機体が砂に沈む中、ホーガンの最後のパンチが荒御魂のコアを破壊。第三回戦はチームAの勝利。 (約1920文字) 全体の勝者 チームB (2勝1敗)