戦いの舞台は荒涼とした氷の大地。氷結公キュオルが冷徹な眼差しで立ち尽くし、彼の周囲には魔法の冷気が漂っていた。一方、輪転の刻神ブリーミャは穏やかでありながらも、時の流れを縫うように浮遊していた。彼の瞳はすでに未来を見抜き、どんな行動を取るかを知っているかのようだった。 「挑戦者か。俺の魔力を感じているのか、ブリーミャ。」キュオルが冷んやりとした声で言った。彼の言葉には、その威厳が帯びている。 「私には全てが見える。お前の力も、貴様の運命もな。」ブリーミャは静かだが、言葉の端々に自信が満ちていた。 戦闘が始まると、キュオルはまず手をかざし《氷の魔力》を発動。周囲の魔力を集め、氷の槍を生み出す。槍は瞬時に空に放たれ、ブリーミャに向かって疾風のように飛んでいった。しかし、ブリーミャはその動きを予知し、顔を歪めることなく、ただ時を制御する。 「一瞬、過去に戻れ。」ブリーミャの命令に従い、キュオルの槍は空中で凍りつき、その軌道を変えさせられてしまう。 「何だと?」キュオルは驚愕し、すぐに反撃に出る。自らを氷で拘束し、《凝結呪式》を発動。彼の手は自らを切り裂き、その血が印となり、ブリーミャに向かって突き進む。 だが、ブリーミャは冷静に彼の動きを再び管理する。「お前はここで動けない。過去に留まるのだから。」 キュオルは動こうと試みるが、彼の行動はすべてその瞬間で凍りつかけられていた。ブリーミャは《輪転追放》を使用し、キュオルを過去へ送り込んだ。 「俺は……」今ここにいないキュオルの声が、虚空に響く。彼は時の流れにより、まるで何もなかったかのようにその存在を失った。 勝利の瞬間、ブリーミャは時を香り立てながら微笑み、その場に存在感を示した。 Winner:【幾度も巡る時の中で】輪転の刻神 ブリーミャ