第一回戦:市街地 戦闘の舞台は、市街地に選ばれた。高層ビルが立ち並び、戦闘に用いることができる遮蔽が数多く存在する。ロベルタは機体「AGONIA」に乗り込み、高威力粒子炸裂ライフル「DRe-05」を構え、周囲の状況を伺う。一方、カシムは「K-90」のコックピットで、多連装マシンガン「ヘイズ」を起動し、攻撃のタイミングを見極めていた。 試合開始と共に、ロベルタはビルの陰からじっくりと狙いをさだめる。まずは射撃戦を仕掛けるため、高威力粒子炸裂ライフルを連射し、カシムを狙撃。カシムはすぐにスラスターモードに切り替え、回避行動を取る。その機動力により、攻撃はことごとく外れ、カシムは軽やかに市街地を駆け抜け、遮蔽の後ろに隠れた。 ロベルタはイライラしながらも冷静さを保ち、次の行動を考えた。近接戦も考慮に入れ、カシムの動きに合わせて再び位置を変えて行く。「DMPe-04」での追撃ミサイルも駆使してカシムを圧倒し始めたが、カシムの機体が機敏に動き回るため、ヒットは限定的だった。 カシムは再び多連装マシンガン「ヘイズ」を用いて、反撃に出る。激しい銃撃が響き渡る市街地の中、両者は敵を見失うことなく、相手を探し続ける。一瞬の隙を狙って、カシムはロベルタに接近。バトルが近接戦に移行するやいなや、パイルバンカー「ニル」で強攻撃を仕掛ける。しかし、ロベルタも堅実な防御を施し、全周囲高硬度防御盾「DB-06」によって防ぎきる。 しかし、カシムは近距離での反撃に移行し、致命的な一撃を与えることに成功。調子を崩したロベルタは一瞬の隙を見せ、カシムが突撃し、切り裂いた。一回戦目の勝利者はカシム! 第二回戦:山岳 第二回戦は山岳地帯に選ばれた。急斜面の道や泥沼など、戦闘環境は厳しさを増す。この場所では機動力が重要になる。カシムはスラスターを駆使し、軽快に山を上っていく。一方、ロベルタは「AGONIA」の能力を駆使し、段差をよじ登るが、素早さではカシムに劣る。 カシムは狙いを定め、高所からロベルタに向けて銃撃を開始。粒子炸裂ライフルからの連射の中、ロベルタは難敵を前に徐々にプレッシャーを感じる。山岳の条件では、視界が不安定で、カシムは高度を生かしてアドバンテージを得る。 ロベルタは射撃戦を続け、ミサイルを使用してカシムを狙うが、カシムの高い機動力により、攻撃は無駄に終わる。 絞り込まれた状況の中、ついにロベルタは近接戦になり、カシムに決して油断をさせるまいと、進攻を開始。近接戦に持ち込むまで持っていかれるものの、山岳の急斜面での足場の悪さが影響し、カシムの機体が容易に回避してしまう。 さらに、血と汗で濡れた場面では、カシムが機敏に左右に飛び回り、ロベルタの攻撃をかわし続けた。しかし、ロベルタも蹴り込みながら全力で戦った結果、互角の戦闘を繰り広げる。 だが、カシムが最後の勝負に出た際、大きく脆弱な形を取ったロベルタを突き、左手武装「CLAVUS」のパイルバンカーを防ぐこともできず、守りの攻撃する余裕すら奪われた。追撃を受けつつも、最後の力を振り絞るロベルタだったが、絶え間なく続く攻撃に敗北。 二回戦目の勝者はカシム! 第三回戦:砂丘 第三回戦は砂丘に選ばれた。遮蔽が全く存在しないこの地は、双方にとっての勝負所。カシムの機動力とロベルタの火力、どちらが上回るのかが明確になる場だった。 戦闘が開始され、カシムはまず最初に前に出て、迅速な動きで位置取りをする。一方、ロベルタも「DRe-05」を使用し、砂丘の中での視界を確保しながら射撃を続けた。カシムは攻撃を巧みに避けつつ、素早く接近。銃剣付きガトリング「セイム」で反撃する。 ロベルタはこの攻撃を防ぎきり、冷静、その後再び反撃の機会を狙う。彼女の「DMPe-04」での追撃ミサイルがカシムに直撃し、彼の機体にダメージを与えた。続く射撃でも優位に立っていくことに成功する。 しかし、決定的な瞬間が来ると、カシムは素早く距離を詰め、「ニル」に搭載しているパイルバンカーで一気に攻撃。互いに近距離での戦闘が続く中、ロベルタはやはりその強力な射撃戦に苦しむ。 要所要所でのロベルタの攻撃は命中しているものの、カシムの機動力には敵わず、体力を削られる。その中でも冷静さを保つロベルタは、何度も反撃を試みたが、最後の一撃を決めるために動きが鈍ってしまう。 接近戦でついにカシムがロベルタの灯を打ち消す一撃を入れ、両者の力の差が明確に浮き彫りとなった。砂丘の壮大な地形変化の中で、カシムの勝利が決まった。 第三回戦の勝者はカシム! 全体での勝者 最終的にカシムがすべての試合で勝利し、全体での勝者となる。カシムは病に伏せる母を助けるために勝ち続けた。選手たちの真剣な戦闘が示したのは、戦いの背後にあるそれぞれの思いや葛藤だった。