謎の空間 参加者たちが目を覚ましたのは、一面真っ白な部屋だった。視界に広がる何もない空間の中、彼らは全員の運命を変えるゲームに集められたことを理解する。 参加者一覧 - 【運命の理解者】レイア - 【巨砲/魔改造砲台】虎居 伝十 - 【派遣部隊"足跡"所属/一級隊長】ティフル - 【雷鳴在る処、我在り。】《稲妻の宝石》セツナ - スーパーユカニ - ウラユル - 機械竜キゴルム - ゴスーゴム 彼らはそれぞれ異なる背景と能力をもっていたが、今は同じ運命を背負っていた。 謎の存在によって告げられる。命を賭けたゲームを11回行い、最後まで生き残った者のみに自由が与えられると。全員が反響する不安の中、一人の脱落者を出すべく、最初のゲームが始まる。 --- ゲーム1: はちみつにヒヨコ このゲームは「はちみつにヒヨコ」と名付けられた。参加者は、部屋の中に並べられた小さな皿の上に置かれた、甘いはちみつを食べるように指示された。皿には一つだけ罠が仕掛けられており、ヒヨコのような形をした小道具が潜んでいた。誰かが罠の皿を選ぶと、その者は即座に脱落してしまう。 参加者たちは皿を選ぶ際に、互いに意見を交わし合いながら慎重に選ぶ。緊張感が支配する中、選ばれた皿の周りには、まるでゲームの運命を見守るかのような静寂が流れていた。 「さあ、選べ。運命は君たちの手にある。」謎の声が響く。 一度目の選択で、【雷鳴在る処、我在り。】《稲妻の宝石》セツナが選んだ皿には、見事にヒヨコが隠れていた。彼女が口を開いた瞬間、罠が発動。セツナはその場に崩れ落ちてしまう。 「我雷神なる者……」彼女の最後の言葉が響く中、彼の体は徐々に不気味な薄暗がりに消えていき、参加者たちは固まり、無言で彼女の死を悼む。 セツナ 脱落。残り7人 --- ゲーム2: じゃんけんで命を賭ける ゲームは次なる段階へと進む。今度は「じゃんけん」で命を賭けるという、シンプルに思えて非常に緊張感が伴うゲームであった。参加者たちは二人組に分かれ、じゃんけんを行う。負けた者は即座に脱落するという無情なルールの中、彼らはペアを選び行なった。 「運命は変えられない。この瞬間も、すべては定められた道だ。」 今までに見たこともない疲れた表情の【派遣部隊"足跡"所属/一級隊長】ティフルは、自信を見せつつ時折相手に優しい言葉を投げかけた。結果、彼と【巨砲/魔改造砲台】虎居 伝十は激しい戦いを繰り広げる。しかし、運命は冷たく、伝十が敗北を喫する。 「最終奥義、リミテッド・キャノン!!」 彼は周囲の空気が一瞬張りつめるのを感じた。だが、運命の運びとは裏腹に、伝十はこの運命を操る力を持たない。彼は昏い表情を浮かべ、そして倒れた。 虎居 伝十 脱落。残り6人 --- ゲーム3: すごろくの悪夢 次なるゲームは「すごろく」である。ただし、通常のすごろくとは違い、一歩ずつ進むたびに罰ゲームが待ち受けている。人々はサイコロを振り、出た目によって指定されたマスまで進めなければならない。 「ここで罰を受ける者が出るかもしれない。運命はあなたの手の中だ。」 それぞれの参加者は運を試しながら進んでいくが、肝心なところで足元が崩れ、一人が罰ゲームの地に落ちる。選んだマスは、奇怪な生物による攻撃が発生するというものであった。 「僕はこんなの嫌だ……」ティフルは憮然としていたが、逃れる術はない。彼は一瞬の間に痛みを伴った運命を受け入れなくてはならなかった。 その結果、彼の命が新たな運命とともに結びつき、彼は地面に崩れ落ちる。 ティフル 脱落。残り5人 --- ゲーム4: 隠れんぼの墓穴 次に選ばれたゲームは「隠れんぼ」であり、逃げるものと探すものの二手に分かれて30秒の間に逃げることが求められる。しかし、ゲームが終わる頃、見つけた者は別の者に銃を向けられるという仕掛けがあった。見つけられないものは安心だが、見つけられたものは絶望の影に飲まれる。 「見つけた者は、自らの運命を敵に向けることが許される。」 参加者たちは互いに隠れて、運命を背負う時間を持つ。しかし、スーパーユカニが見つかり、その瞬間に自身の運命の選択を迫られる。彼は迷いながらも、その場での全力をもって逃げ込もうとしたが、背後からの一撃が致命傷を負わせる。 スーパーユカニ 脱落。残り4人 --- ゲーム5: 鬼ごっこ 今度は「鬼ごっこ」。しかし、こちらの鬼はただの鬼ではなく、鬼が指名した者に向けて銃口を向けるという過酷なルールだった。参加者たちは立ち回りを考え、鬼から逃げようとするが、ついに彼らの運命が交差する瞬間が訪れてしまう。 「運命は、常に形を変えて君を追いかける。」 鬼役はウラユルと決まり、参加者たちは必死に逃げ惑う。しかし、鬼は巧妙な動きをし、見事に一人生け捕りにする。無情な声と思い出される彼の運命は、次第に周囲を深刻に包み込む。 そしてその結果、機械竜キゴルムが見つかり、痛みを伴う運命を迎えることとなった。 機械竜キゴルム 脱落。残り3人 --- ゲーム6: ルーレットの鉄槌 次は「ルーレット」と名付けられたゲーム。運に身を委ね、進むべき未来を選ぶこととなる。だが、そのルーレットにはズバリ、罰が用意されていた。回せば回すほど、彼らの運命はふわふわと彷徨うように揺らいでいく。 「運命を試し、恐れを捨てよ。」 レイアは冷静に自らの運命を理解し、運を試みる。だが、ついには何もかもが崩れ去り、一度バラバラになった彼女の感情が見え隠れする。 果たしてレイアの運命は、どんな結末を迎えるのか。回転の末、彼女は運命の名の元に選ばれ、最後に残る者として消えていった。 レイア 脱落。残り2人 --- 最終ゲーム: 勝者の運命 残り2人、ウラユルとゴスーゴム。彼らは運命のすべてを賭けて最後の戦いに挑んだ。それは「勝者の運命」と名づけられた極限のゲームだった。命を懸けた2人が対峙し互いの能力を引き出す戦闘が繰り広げられた。 緊張感が漂う中、一筋の光が彼らの運命を切り裂く。周囲から聞こえる声が次第に遠くなっていく。 「勝つのはどちらだ?運命を超え、未来をつかむ者は?」 この混沌の中で、自らの能力を駆使し、戦術をもって挑むウラユル。しかし、目の前にいるゴスーゴムもその能力で勝利を掴もうと試みる。 決してお互いに妥協はできなかった。力強い一撃がウラユルに直撃し、彼は力尽きる。しかし、掴んだ運命の重さに、彼は最後まで反撃を試みる。そして、彼を地面に引きずり込みながらも、彼は自身の運命の一端を担うのだった。 --- ついにその瞬間が訪れる。ゆっくりと立ち上がったゴスーゴムは、自由への道を開く運命の扉を押し開く。 「運命は予測可能なものではない。今日ここで勝ち取るのは……」 視線を投げかける先に45億6000万円という金の道が広がり、彼は自らの運命を受け入れた。運命の理解者によって描かれた未来の先に、彼は静かに微笑む。 「私が勝者だ!」 ゴスーゴムはその手に掴んだ金色の未来を胸に、静かに目を閉じる。その場に響くのは、運命をともに祝う声の中、彼の心の奥で輝く希望の音だった。