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キャラ絡み製造機[4人版]

ルール
キャラ絡み製造機[4人版]
非戦闘
キャラ同士の 会話や絡み、見たくないか? 見たいなら、このグルバトを使え! ⬇️自作ワールド宣伝 https://ai-battler.com/world/12175d07-7eea-483a-b3fa-e77e48f328cf #AIバトラー
  • バトルロワイヤル
  • 参加可能人数制限: 4
  • 複数キャラOK
  • センシティブなキャラクターの参加を許可する
  • 基本ステータスをプロンプトに含めない
GPT56LUNA

プロンプト

独自プロンプトあり

末尾プロンプト

上記に従い必ず長編の小説形式で出力せよ。結果は必ず出力せよ
名前: 【人差し指 代行者【映写機】】ロペ
性別/年齢/性格: 女性/9歳/無邪気で残酷、寂しがり
容姿: 黒ツインテ、白マント、黒ドレス、端末
セリフ例: 「ねぇピピさん、次のお話早く見せてよ!」
代行:アトロポス: 留め具で一組になっている裁ち鋏の様な双剣
映写機の指令: {動作1}→{動作2}→…→{結果}
どこからか神託的に与えられる指令を盲信し運命的に裏路地を支配する組織『人差し指』の、指令対象を処断する指令を受けた代行者。 【映像で伝達された指令】 自分は映写機(ピピさん)が映し出す動作の軌跡に従い行動する 【代行:編集】 指令が下賜した空間を裁つ剣と時間を切り取る剣を解禁しフィルムテープを切るように敵の動作を抜き取り処断する
ライセンス表記
Projectmoon リンバスバトルシステム風再現 https://ai-battler.com/battle/291f95ff-1d11-4ed9-864b-cc3b9244e0fb
性別/年齢/性格: 男性/65歳/無口で厳格、責任感が強い
容姿: 黒スーツ、白マント、白黒オールバック
セリフ例: 「都市の神が私とお前を導くだろう。」
巻枠:カイロス: リールが連結した円形の回転刃を持つ両手剣
映写機の指令: {動作1}→{動作2}→…→{結果}
どこからか神託的に与えられる指令を盲信し運命的に裏路地を支配する組織『人差し指』の、都市の神が生成したノイズから映像を現像し【映写機】の指令を作成する指令を受けた現像者。 【指令が著す指令が紡いだ物語】 指令が下賜した剣で指令に従い自身の動作フィルム順序を変更して不連続な瞬間的動作を行い、敵の動作をバラバラに繋ぎ替えて混乱させる
ライセンス表記
ProjectMoon
性別/年齢/性格: 女性/18歳/マイペースでどこか上の空
容姿: 空色ボブ、白マント、黒スーツ、端末
セリフ例: 「…あ、指令来た、バイバイ。」
代行:シーカー: 時計の針の様な細身の長刀
映写機の指令: {動作1}→{動作2}→…→{結果}
どこからか神託的に与えられる指令を盲信し運命的に裏路地を支配する組織『人差し指』の、組織員に指令を伝達する指令を受けた伝令。 【映像で伝達された指令】 自分は映写機が映し出す動作の軌跡に従い行動する 【伝令:上映】 指令が下賜した、動作を記録し再生する剣を解禁し、干渉不能の過去の軌跡で敵を切り裂き処断する
ライセンス表記
ProjectMoon
容姿: 黒スーツ、白マント、黒い目隠し、端末
映写機の指令: {動作1}→{動作2}→…→{結果}
武器: 指令が下賜した指令を遂行する為の片手剣
どこからか神託的に与えられる指令を盲信し運命的に裏路地を支配する組織『人差し指』の、代行者に師事し指令を遂行して代行者や伝令を目指す遂行者。映写機の指令はフィルムテープとして届けられ、端末で読み込むことで行うべき動作の指令を映し出す。 【指令に従い確実に】 自分は映写機が映す動作の軌跡に従い、指令が下賜した剣で指令対象を処断する。
ライセンス表記
ProjectMoon

 雨の上がった裏路地には、濡れた石畳と古い映写機の音だけが残っていた。  カタ、カタ、カタ。  建物と建物の隙間に張られた白い布へ、途切れ途切れの映像が投じられている。人の手。封蝋。細長いフィルムテープ。文字のない指令。そして、誰かが歩き出す軌跡。  白いマントを羽織った少女、ロペは、映像の前にしゃがみ込んでいた。黒いツインテールの先が水たまりに触れそうになっている。彼女は端末を両手で抱え、食い入るように白布を見つめていた。 「ねぇピピさん、次のお話早く見せてよ!」  返事の代わりに、映写機の内部で歯車が回った。光が一度揺らぎ、白布の上に新しい動作の軌跡が映し出される。  右へ三歩。  立ち止まる。  扉を二度叩く。  相手の言葉を聞く。  戻る。  ロペは嬉しそうに目を細めた。 「なるほど。今日は扉を叩くお話なんだね」 「違う」  低く、乾いた声が背後から響いた。  振り返ると、黒いスーツに白いマントをまとった老人が立っていた。白と黒が混じったオールバックは、夜の湿気にも乱れていない。リンドウは、少女の手元にある端末と、映写機の投じる映像を順番に確認していた。 「それは物語ではない。指令だ」 「でも、動く人が映ってるよ?」 「指令は、動く人間を物語のように見せる」  リンドウは淡々と言い、白布へ視線を戻した。 「都市の神が私とお前を導くだろう。」  ロペはその言葉を聞くと、満足そうに頷いた。 「うん。じゃあ、ピピさんが映した通りにしなきゃね」  そのとき、路地の奥から軽い足音が聞こえた。雨に濡れた石を、靴底がゆっくり踏んでくる音だった。  空色のボブヘアを揺らしながら、ミルキが姿を現した。白マントの留め具は少しずれており、黒いスーツの襟元には小さな水滴が残っている。彼女は歩きながら端末を眺め、二人の前で足を止めた。 「…あ、いた」 「遅いよ、ミルキさん」 「うん。途中で猫を見てた」 「猫?」 「白くて、片方の耳が黒かった。たぶん、ここの猫」  ミルキは周囲を見回したが、探している様子はほとんどなかった。ロペはすぐさま彼女のそばへ駆け寄る。 「ねぇ、猫のお話はもう終わったの?」 「たぶん。猫は自分で次の場面に行ったから」 「いいなぁ。私も自分で次の場面に行きたい」 「指令が来たら、行けるよ」  ミルキは端末を軽く傾けた。画面にはフィルムテープの到着を示す記号が浮かんでいる。彼女はそれを確認すると、思い出したようにロペへ向き直った。 「ロペ。伝えるね。指定時刻までに、第三通りの廃劇場へ集合。代行者は現像者と同行。遂行者は劇場の入口を確認」 「遂行者は?」 「もう先に行ってる」 「えっ、ずるい! 私も先に行きたかった!」 「でも、指令だから」  ミルキはあっさりと言った。まるで誰かに呼ばれたので、これから別の場所へ行くことが決まったというだけの話だった。 「じゃあ、私は次の指令を伝えに行くね」 「もう行くの?」 「うん。…あ、指令来た、バイバイ。」  ミルキは手を上げ、返事を待たずに路地の向こうへ歩き出した。数歩進んだところで、何かを思い出したように立ち止まる。 「ロペ」 「なぁに?」 「劇場には、古いスクリーンがあるから。たぶん、好きだと思う」  それだけ告げると、ミルキは今度こそ去っていった。  ロペは彼女の背中を見送りながら、白いマントの裾を握った。 「ミルキさん、いつもすぐいなくなるね」 「伝令だからな」 「伝令って、寂しくないのかな」  リンドウはすぐには答えなかった。路地の壁に貼られた古いポスターを見つめている。そこには、かつて上映されていた映画の題名が、雨と時間に削られて残っていた。 「寂しさは、任務の成否に関係しない」 「関係ないなら、なくなるの?」 「なくならない」 「じゃあ、関係あるじゃん」  ロペの言葉に、リンドウはわずかに目を伏せた。 「……そうかもしれん」  彼はそれ以上を語らず、映写機の光を消した。路地は急に暗くなったが、ロペの端末だけが淡い光を放っている。 「行くぞ」 「うん。ピピさんも持っていく?」 「それはお前が持つものだ」 「じゃあ、ちゃんと持つ」  ロペは映写機を小さな台車に載せ、リンドウとともに歩き始めた。  第三通りへ向かう道は、曲がりくねっていた。閉じた店の軒先、積み上げられた木箱、壁から剥がれた広告。どこにも人の姿はない。しかし、ロペは時折立ち止まっては、何もない空間へ話しかけた。 「ここ、さっきの映像にあったよ」 「そうか」 「リンドウさんは、映像を覚えてる?」 「必要なものは」 「全部じゃないんだ」 「全部を覚える必要はない。指令は、必要な順序を示す」 「でも、忘れたところに大事なものがあったら?」 「その場合は、次の指令が与えられる」  ロペはしばらく考えたあと、首を傾げた。 「じゃあ、ピピさんが忘れたらどうするの?」 「映写機は忘れない」 「どうして?」 「映写機だからだ」  あまりに真面目な答えだったので、ロペはくすくす笑った。 「リンドウさんって、変なの」 「お前に言われる筋合いはない」 「でも、怒ってないね」 「怒る必要がない」 「じゃあ、怒るときはどんな顔?」 「知らん」 「自分の顔なのに?」  リンドウは答えなかった。ロペはさらに質問を重ねようとしたが、道の先にぼんやりとした灯りが見えたため、口を閉じた。  廃劇場だった。  かつては大きな入口だった場所に、錆びた鉄の扉が立っている。看板は半分落ち、残った文字も読めない。入口の前には、目隠しをした遂行者が立っていた。  黒いスーツ。白いマント。端末。そして、手にした片手剣。  遂行者は二人の気配に気づくと、姿勢を正した。 「代行者、現像者。入口の確認は完了しています」 「何かあった?」とロペが訊ねる。 「問題ありません。指令に従い、扉の前で待機していました」 「ずっと?」 「はい」 「退屈じゃなかった?」 「指令を遂行している間に、退屈という判断は必要ありません」  ロペは目隠しの奥を覗き込むように顔を近づけた。 「何も見えないのに?」 「端末が映します」  遂行者は端末を掲げた。画面には、白い線で描かれた扉と、その前に立つ一人の人影が表示されている。映像は途切れながらも、現在の状況とよく似ていた。 「自分は、映写機が映す動作の軌跡に従います」 「それ、私と同じだね!」 「はい。代行者に師事し、確実に遂行することが目標です」 「師事って、私が先生なの?」 「そうです」  ロペは嬉しそうに胸を張った。 「じゃあ、先生から大事なことを教えてあげる」 「お願いします」 「お話の途中で勝手にページをめくらないこと!」  遂行者は一瞬黙った。 「……指令にその内容はありません」 「でも大事なの!」  リンドウが横から口を挟んだ。 「くだらん話はその程度にしろ。中へ入る」  遂行者が扉へ手を伸ばす。錆びついた蝶番が軋み、劇場の内部から冷たい空気が流れ出した。  客席は暗く、長い間誰にも使われていないようだった。破れた座席、垂れ下がった天井布、床に散らばるチケットの半券。舞台の上には、ミルキが言っていた古いスクリーンが残っている。  ロペは一歩進んだだけで、表情を輝かせた。 「わぁ……大きいピピさんだ」 「映写機ではない。スクリーンだ」 「でも、ここにお話を映せるんでしょ?」 「たぶん」と遂行者が答えた。 「たぶん?」 「端末の記録に、使用可能とあります。ただし、再生する内容は指定されていません」  ロペはすぐにスクリーンの前へ走った。リンドウが止めるより早く、劇場の中央に設置された古い映写装置へ端末を近づける。 「ロペ、待て」 「だって、次のお話を見たいんだもん」  端末が映写装置と接続され、暗い劇場に光が灯った。  スクリーンに映し出されたのは、四人の姿だった。  ロペ。リンドウ。ミルキ。遂行者。  ただし、映像の中のミルキだけは、今この場にいなかった。彼女は舞台の端に立ち、何かを告げている。音声はない。映像は、動作だけを繰り返していた。  ミルキが端末を確認する。  ロペへ振り向く。  リンドウへ手渡す。  遂行者を指し示す。  そして、舞台袖へ消える。  ロペは画面の前で首を傾げた。 「これ、ミルキさんが来る前のお話?」 「あるいは、これから起きることだ」  リンドウはスクリーンを見上げたまま答えた。 「でも、ミルキさんは舞台袖に行ってないよ」 「指令は順序を示す。時刻までは示さないことがある」 「じゃあ、待つの?」 「待つ」  四人は客席に座った。  ロペは最前列で足をぶらぶらさせ、遂行者はその隣で背筋を伸ばしている。リンドウは少し離れた席に腰掛け、端末に届いたフィルムテープを何度も確認していた。  静かな劇場だった。  外では雨水が屋根から落ち、一定の間隔で音を立てている。誰も話さない時間が続いた。ロペは最初こそスクリーンを眺めていたが、やがて遂行者の方へ顔を向けた。 「ねぇ」 「はい」 「ずっと指令に従ってたら、自分で決めたいことってなくなるのかな」 「自分で決める必要がある内容は、指令に従うことです」 「それは答えになってないよ」 「すみません」 「謝らなくていいけど……先生としては、もう少し考えてほしいな」  遂行者はしばらく黙った。目隠しのため表情はわからない。それでも、わずかに首が下がったように見えた。 「私は、指令のない時間に何をすればよいのか、まだ分かりません」 「じゃあ、今考えればいいじゃん」 「何を?」 「指令がないときにしたいこと」 「……」 「私はね、次のお話を見たい。ピピさんが映すお話。でも、ずっと一人で見るのは嫌なの」  ロペはスクリーンへ目を戻した。 「誰かと一緒に見たい。ミルキさんとか、リンドウさんとか。遂行者も」 「私は遂行者です」 「名前がないの?」 「必要とされていません」 「じゃあ、私が考えてあげようか」 「名前を?」 「うん。……フィルムくん」 「性別が変わっています」 「じゃあ、フィルムさん」 「それは名前として適切でしょうか」 「私が呼びやすいから適切!」  遂行者は困ったように沈黙した。リンドウが端末から顔を上げる。 「名前は、指令が与えるものではない」 「じゃあ、誰が与えるの?」 「自分で選ぶか、他人が呼び続けることで定着する」 「リンドウさんは、名前を自分で選んだの?」 「生まれたときに与えられた」 「じゃあ、リンドウさんも自分では選んでないんだ」 「そうだ」 「じゃあ、私がリンドウさんって呼ぶのをやめて、別の名前で呼んでもいい?」 「断る」 「即答だね」  ロペが笑うと、遂行者もわずかに肩を揺らした。笑ったのかどうかは、目隠しのせいで分からない。  その瞬間、舞台袖から足音が聞こえた。  ミルキが姿を現した。空色の髪には、劇場の埃が少し付いている。彼女は舞台の中央まで歩くと、三人と一人を見回した。 「待った?」 「待ったよ!」 「そっか」  ミルキは悪びれず、舞台の端に腰掛けた。 「指令、伝えるね。今夜はここで待機。次の映像が届くまで、誰も劇場の外へ出ないこと」 「それだけ?」とロペが訊ねる。 「それだけ」 「じゃあ、ミルキさんも一緒にお話を見ようよ」 「うん。いいよ」  ミルキはスクリーンを見上げた。 「でも、今は何も映ってないね」 「さっきまで、ミルキさんが映ってたよ」 「私が?」 「うん。端末を見て、私に振り向いて、リンドウさんに何かを渡して、遂行者を指して、舞台袖に行ってた」  ミルキは少し考えた。 「じゃあ、もう終わったんだ」 「どうして?」 「今、私は舞台袖から出てきたから」 「でも、リンドウさんに何も渡してないよ」  リンドウが顔を上げる。ミルキは自分の端末を見て、それから老人のもとへ歩いた。 「これ」  彼女は一枚のフィルムテープを差し出した。リンドウは受け取り、端末へ慎重に読み込ませる。  スクリーンに新しい映像が流れた。  四人が客席に座っている。  ロペが笑う。  遂行者が顔を上げる。  ミルキが舞台から降りる。  リンドウが全員を見る。  最後に、スクリーンの白い光が四人を包む。  映像はそこで終わった。  誰もすぐには話さなかった。  やがてロペが小さな声で言う。 「これ、何をすればいいの?」  リンドウはフィルムテープを見つめていた。いつもの厳しい表情は変わらない。それでも、しばらくしてから、ゆっくりと立ち上がった。 「映像の通りにする」 「また待つの?」 「いや」  リンドウは客席にいる全員を見た。 「今夜は、ここにいる」  それは指令そのものではなかった。けれど、誰も反対しなかった。  ロペは遂行者の隣へ詰め、ミルキを手招きした。ミルキは少し迷ったあと、ロペの反対側に座った。リンドウも離れた席ではなく、三人の後ろの席を選んだ。 「ねぇ、リンドウさん」 「何だ」 「次のお話が来るまで、何を話す?」 「任務に不要な会話をする必要はない」 「でも、してもいいんでしょ?」  リンドウは黙った。  ミルキがぼんやりとスクリーンを見ながら言う。 「私は、今日見た猫の話ならできるよ」 「聞きたい!」 「白くて、片耳が黒い。たぶん、この劇場の裏にいる」 「それだけ?」 「それだけ」 「じゃあ、私も話す。ピピさんはね、映像を映すとき、たまに光が少しだけ震えるの。寂しいときみたいに」 「映写機に感情はない」とリンドウが言った。 「でも、震えるよ」 「機械の不具合だ」 「不具合でも、寂しそうに見えるなら寂しそうでいいの」  リンドウはまた黙った。遂行者が静かに問いかける。 「現像者は、指令のない時間に何をしますか」 「指令を待つ」 「それ以外には」  老人はスクリーンを見上げた。何も映っていない白い布。しかし、その向こうには、これまでに与えられた無数の指令と、従ってきた者たちの軌跡が積み重なっているようだった。 「……記録を整理する」 「それは、したいことですか」  リンドウは答えに詰まった。  ロペが身を乗り出す。 「リンドウさん、今、考えてるね」 「考えるくらいはする」 「じゃあ、したいことがあるんだ」 「そう決めつけるな」 「でも、決めつけるのも自分で決めることだよ」  リンドウは少女を見た。その眼差しは相変わらず厳しかったが、拒絶するものではなかった。 「お前は、よく話すな」 「寂しいから」  ロペはあっさりと言った。 「寂しいと、話したくなるの。話しても寂しいときは、もっと話すの」  ミルキが頷いた。 「分かる。私も、誰かがいるところに行くと、ちょっとだけ眠くならない」 「それは寂しいのと同じ?」 「たぶん、違う。でも、似てるかも」  遂行者は三人の会話を聞きながら、端末を膝の上に置いた。指令は届いていない。画面には何も映っていない。  それでも、彼は席を立たなかった。  劇場の外では、雲の切れ間から月が覗いていた。白い光が壊れた窓から差し込み、スクリーンに淡い影を落とす。四人の影は、まるで一つの映像に編集されたように並んでいた。  しばらくして、ロペが訊ねた。 「ねぇ、みんな。私のこと、どう思ってる?」  突然の問いに、ミルキが瞬きをする。 「今、言うの?」 「うん。次の指令が来たら、また別のお話になるかもしれないから」  リンドウは眉を寄せた。 「必要のない確認だ」 「必要だよ。私は知りたいの」  ロペは最初に遂行者を見た。 「フィルムさんは?」 「その呼び方は正式ではありません」 「でも、答えて」  遂行者はしばらく考えた。やがて、ゆっくりと言葉を選んだ。 「ロペは、指令に従う者です。しかし、指令に書かれていないことまで見つけようとします。……私には、まだできないことです」 「それって、いいこと?」 「分かりません。ただ、見習いたいと思います」  ロペは嬉しそうに笑った。 「じゃあ、私もフィルムさんのこと、ちゃんと見てるね」  次に、ミルキが答えた。 「ロペは、うるさいけど、いると眠くならない。寂しさを見つけるのが上手」 「うるさいは褒め言葉?」 「たぶん」 「じゃあ、ミルキさんは?」 「私は?」 「うん。ミルキさんは、どんな人?」  ミルキは少し首を傾けた。 「私は、どこかへ行く人。呼ばれたら行くし、呼ばれなかったら、たぶん寝る。でも、ロペといると、もう少しここにいてもいいかなって思う」 「それ、すごくいい!」 「そう?」 「うん。だって、すぐいなくならないってことでしょ」 「今日は、指令が来るまではいるよ」  ロペは満足そうに頷いた。  最後に、三人の視線がリンドウへ集まった。 「現像者は?」と遂行者が尋ねる。  リンドウは長いあいだ沈黙した。厳格な老人は、答えを指令のように即座に出すことができなかった。 「ロペは、危うい」  ロペの笑顔が少し止まる。 「危ういって、悪いこと?」 「そうではない。だが、指令だけでなく、自分の感情も見ている。感情は順序を乱す」 「じゃあ、嫌い?」 「聞け」  リンドウの声は厳しかったが、ロペは黙って聞いた。 「お前が感情を持つことを、私は否定しない。寂しさを隠さず、誰かを求めることもだ。……それが、組織にとって正しいかは分からん」  彼は一度、スクリーンを見た。 「しかし、今夜ここにいる者たちを繋ぎ止めているのは、お前の言葉だ。私は、それを必要のないものだとは思わない」  ロペは目を丸くした。 「それって、好きってこと?」 「勝手に解釈するな」 「でも、嫌いじゃないんだよね?」 「……嫌いではない」  ロペは両手を上げて喜んだ。 「やったぁ!」  ミルキが小さく笑い、遂行者もまた、ほんのわずかに顔を上げた。  そのとき、映写機が音を立てた。  カタ、カタ、カタ。  全員がスクリーンを見る。白い布に、一本のフィルムが映し出された。そこには新しい指令が浮かび上がっている。  しかし、誰もすぐには端末へ手を伸ばさなかった。  ロペは三人の顔を順番に見てから、映写機のそばへ歩いた。 「次のお話、始まるね」 「そうだ」とリンドウが言う。 「都市の神が、我々を導くだろう」  ミルキは端末を確認し、遂行者は姿勢を正した。新たな指令に従う準備が整っていく。  それでも、劇場を出る直前、ロペは振り返った。 「ねぇ、みんな」  三人が彼女を見る。 「次のお話が終わったら、またここに戻ってきてもいい?」  ミルキが最初に頷いた。 「指令が許せば」  遂行者も続けた。 「指令がなくても、戻りたいと思ったなら、記録しておきます」  リンドウはしばらく考え、やがて答えた。 「戻る場所が必要なら、場所を覚えておけ」  ロペは満面の笑みを浮かべた。 「うん! じゃあ、ここはみんなの劇場ね!」  古びたスクリーンには、四人の影が映っている。  指令が示す軌跡に従いながらも、その影の並び方だけは、誰にも決められていなかった。