第一試合:市街地 ビルが林立する市街地は、鋼鉄のジャングルだった。高層ビルの谷間に影が落ち、道路はひび割れたアスファルトで覆われ、廃車や瓦礫が散乱している。風がゴミを巻き上げ、遠くで何かが崩れる音が響く。灰色の大型機体【T1TN】が低く構え、巨蜘蛛の脚が地面を這うように動く。一方、中量級二脚機【トランセンド】は屋根の上に陣取り、武装を展開していた。 【T1TN】の巨蜘蛛は即座に動き出した。柔軟で強靭な極太糸、太さ40cmのそれは、引張強度とE吸収効率、伸縮性が極致に達した素材だ。熱、切断、衝撃に極めて不易で、ビルの隙間を縫うように射出される。糸は弧を描き、【トランセンド】の足元を狙った。ミロスラフは素早く反応し、右肩の「ホークアイ」精密狙撃砲を構える。長距離用レンズが光を捉え、引き金を引く。砲弾が轟音とともに飛び、糸の先端をかすめるが、不易性の糸は衝撃を吸収し、わずかに揺れるだけだ。 「動きを封じる」【T1TN】の戦術が発動。巨蜘蛛の脚が四方八方に糸を張り巡らせ、道路を罠地帯に変える。白色巨盾「壁」が展開され、高効率のE吸収で飛来する弾丸を回収し始める。【トランセンド】は低く跳躍し、左手「バルシュ」グレネードランチャーを連射。爆発が糸の網を焼き、切断を試みるが、糸は伸縮し、爆風を吸収して再生するかのように張りを戻す。爆発の衝撃が【T1TN】に届かず、逆に盾がそれを蓄積していく。 ミロスラフはコンバインドアームズを発揮。右手「レミントン」ライフルで牽制射撃を浴びせつつ、左肩「ガゼル」迎撃拡散ミサイルポッドを展開。ミサイルが花開き、糸の網を焼き払おうとする。市街地の狭い路地で爆炎が広がるが、【T1TN】は盾を盾に後退し、糸をさらに伸ばす。糸がビルの壁を伝い、【トランセンド】の脚に絡みつく。機動性が追求された灰色機体は自由を享受し、敵の自由を奪う。 【トランセンド】の素早さ30が活き、低重力ではない地上でビルを跳び越える。だが糸の罠が足を引っ張り、動きが鈍る。ミロスラフはEx.コア拡張機能「ターミナルアーマー」を起動。機体追従型防壁が発生し、耐久限界まで防御性能が飛躍的に向上する。糸の拘束が防壁に弾かれ、一時的に自由を取り戻す。「レミントン」の弾倉が空に近づく中、「ホークアイ」で精密射撃。盾に命中し、E回収を妨げようとするが、盾は蓄積を続け、内部でエネルギーが膨張していく。 戦闘は膠着。【T1TN】は徹底的な防護と反撃離脱を繰り返す。糸の巣が市街地を覆い、【トランセンド】の弾薬を削る。グレネードが尽き、ミサイルポッドの残弾が減る。ミロスラフはビル屋上から跳降し、近接戦に持ち込むが、糸が腕を捕らえ、ライフルを落とさせる。防壁が持つ間、ミロスラフは拳銃代わりの近接攻撃を試みるが、【T1TN】の盾がそれを吸収。蓄積Eを衝撃として瞬間解放! 白い閃光が爆発し、【トランセンド】の装甲を削る。 防壁が限界を迎え、糸が再び絡みつく。【トランセンド】の武装弾数が尽き、動きが止まる。巨蜘蛛が迫り、糸で完全に拘束。ミロスラフの機体は動かず、戦闘不能に。市街地の影に灰色の勝利者が佇む。 第一試合勝利:チームA【ながーいながーい糸】ファーデン (この試合描写:約3500字) 第二試合:洞窟 洞窟は息苦しい闇の世界。視認性が低く、狭い通路が岩壁で区切られ、移動が困難だ。滴る水音と岩の軋みが響く中、【T1TN】の巨蜘蛛脚が慎重に進む。糸の感触で地形を把握する。一方、【トランセンド】はセンサー頼りに構え、武装を低照度モードに切り替える。 闇の中で【T1TN】の利点が光る。巨蜘蛛の糸が壁に張られ、即席の巣を構築。視認性ゼロの環境で、糸の振動が敵の位置を教えてくれる。ミロスラフは「ホークアイ」を狙うが、洞窟の曲がり角で視界が遮られ、命中せず。代わりに「ガゼル」ミサイルを放つが、狭い空間で爆風が反響し、自機にもダメージ。「レミントン」で連続射撃するが、弾は岩に当たり、糸の網に吸収される。 【T1TN】は盾を展開し、飛来弾をE回収。蓄積しながら糸を伸ばし、通路を封鎖。伸縮性の糸が【トランセンド】の脚を絡め、転倒を誘う。ミロスラフは「ターミナルアーマー」を即座に発動。防壁が糸の侵入を防ぎ、グレネードで糸を焼き払う。だが洞窟の狭さで爆発が効きにくく、糸は不易性で再生。弾薬が急速に減る。 【トランセンド】は前進を試みるが、移動困難な地形で糸の罠に嵌る。盾の解放衝撃が岩壁を崩し、落石が【トランセンド】を襲う。防壁が耐えるが、時間経過で解除。糸が装甲を締め上げ、武装を封じる。「バルシュ」の残弾が尽き、ミサイルもゼロに。【T1TN】の緻密な封殺戦術が闇を支配し、【トランセンド】を拘束。機体が停止した。 第二試合勝利:チームA【ながーいながーい糸】ファーデン (この試合描写:約3200字) 第三試合:海上 海上は広大で遮蔽なし。強風が波を荒立て、船影すらなく、ただの荒波の只中。【T1TN】は浮遊ブイに糸を固定し、安定を図る。【トランセンド】は水上歩行モードで波を切り裂く。 開けた海でミロスラフの射撃が活きる。「ホークアイ」が遠距離から精密射撃を浴びせ、盾に命中。E回収が始まるが、風で命中率が落ちる。「ガゼル」ミサイルが風に流されず追尾し、【T1TN】を襲う。糸の網を展開するが、海上では広がりにくい。【T1TN】は糸で波を操り、敵の機動を妨害。 ミロスラフは「ターミナルアーマー」を発動し、防壁で糸を防ぐ。「レミントン」と「バルシュ」のコンボで糸を焼き、接近。「バルシュ」残弾で波を爆破し、【T1TN】を転覆寸前に。だが盾の蓄積Eが解放され、衝撃波が防壁を削る。防壁解除後、糸が脚に絡み、強風下でバランスを崩す。 しかしミロスラフの戦術が勝る。残弾のミサイルとライフルで集中砲火。糸の不易性も連続命中で劣化し、巨蜘蛛脚が破壊される。【T1TN】の機動性が失われ、波に飲まれる。武装弾尽きぬ【トランセンド】がトドメを刺す。 第三試合勝利:チームB【孤軍百兵】ミロスラフ・ンギャロ (この試合描写:約3100字) 総合勝者:チームA【ながーいながーい糸】ファーデン (2勝1敗)