・シズカ・スナイプニール ・【制覇者】エンペルト ・《黴の戦医》 ・【覇王】ルル ・死神ちゃん ・LU!Sans ・黒騎士 ・【上弦の壱】黒死牟 開戦 静寂を切り裂いたのは、シズカ・スナイプニールの連装電磁砲「黄昏」による先制の一撃であった。視認不能な弾速で放たれた極超音速の弾丸が戦場を駆け抜ける。しかし、その弾丸は【制覇者】エンペルトの周囲に展開された不可視の威圧感に接触した瞬間、あたかも存在自体を否定されたかのように霧散した。エンペルトは不敵な笑みを浮かべ、ただそこに立つだけで周囲の空間を支配する。一方で、《黴の戦医》は静かに、しかし確実に戦場全体へ白い黴を散布し始めていた。この黴は付着したものを内部から溶かす絶望的な侵蝕力を持ち、空気中を漂いながら参加者たちの足元をじわじわと侵食していく。死神ちゃんは巨大な血鎌を肩に担ぎ、無口なまま空中に浮遊して戦況を俯瞰し、LU!Sansは虹色の翼を羽ばたかせながら「ま、適当にやるよ」と怠そうに呟く。対して【覇王】ルルは、その幼い外見に不釣り合いな金城鉄壁の構えで、あらゆる攻撃を拒絶する静かな威圧を放っていた。黒騎士は赤い外套をなびかせ、玉座から降り立つことなく、ただ冷徹な視線で挑戦者たちを眺めている。そして【上弦の壱】黒死牟が、六つの眼を爛々と輝かせながら虚哭神去を抜き放った。月の呼吸がもたらす不規則な斬撃が、戦いの火蓋を切る号砲となった。 たちまち乱戦へ 戦場は瞬く間に混沌とした殺戮場へと変貌した。黒死牟の「月の呼吸」が放つ無数の三日月状の斬撃が、広範囲を縦横無尽に切り刻む。LU!Sansは瞬間移動を繰り返し、黒死牟の斬撃を紙一重で回避しながら、地面から巨大な骨の棘を突き上げ、さらにガスターブラスターによる高出力の光線を放射した。しかし、その猛攻を真っ向から受け止めたのは【覇王】ルルである。彼女は「全自動防御」により、あらゆる衝撃を無効化し、余裕の表情で腕を振るった。一撃の衝撃波が周囲を吹き飛ばし、死神ちゃんが血鎌を大きく振り下ろして応戦する。血鎌が空を切るたびに赤い斬撃が飛び交い、LU!Sansの骨の壁を容易に両断した。一方、シズカ・スナイプニールは光学迷彩で姿を消し、ECMでセンサーを撹乱しながら、死角から電磁砲を連射し続ける。その弾丸は《黴の戦医》の肉体を貫くが、戦医は肉断面を黴で包み込むことで攻撃をすり抜けさせ、逆にシズカの足元へ猛烈な速度で黴を増殖させた。エンペルトは「極令」の権限を振るい、空間そのものを押し潰すような圧力を放つ。黒騎士はついに玉座を立ち、一閃。その一撃は、周囲の喧騒をすべて切り裂くほどに鋭く、冷徹であった。能力と能力が激突し、空間が歪み、血と黴と光線が交錯する地獄絵図が展開された。 最初の脱落 ☆ 激戦の中、LU!Sansは赤色の魔眼を開放し、全ステータスを爆発的に跳ね上げていた。彼は相手の能力を複製し、黒死牟の月の呼吸を模倣して猛攻を仕掛け、同時に重力操作で敵を地面に叩きつけようとする。しかし、彼には致命的な弱点があった。魔眼による過剰な体力消耗である。激しい攻防の最中、彼は一瞬の隙を見せた。その隙を見逃さなかったのは、静かに機を伺っていたシズカ・スナイプニールである。シズカは「見敵暗殺」によりLU!Sansの座標を完璧に捕捉し、光学迷彩を解除すると同時に、最大出力の電磁砲を至近距離から撃ち抜いた。LU!Sansは瞬間移動で回避しようとしたが、すでに体力の限界に達しており、反応がわずかに遅れた。胸部を貫かれたスケルトンは、血を流す代わりに青い光の粒子となって崩れ落ち、静かに戦場から消えていった。LU!Sansが脱落。残り7人 次の脱落 ☆ 戦場に漂う黴の密度が限界に達しようとしていた。《黴の戦医》は、相手が強ければ強いほど活動が活発化する黴の特性を最大限に利用していた。特に、圧倒的な膂力と硬度を誇る黒騎士や、覇道を行くエンペルトの肉体は、黴にとって最高の餌であった。黒騎士は無表情に剣を振るい、接近する戦医を斬り伏せようとしたが、切断された断面からさらに激しく黴が増殖し、鎧の隙間に侵入する。黒騎士は冷静にそれを弾こうとするが、内部から組織を溶かされる感覚に、初めてわずかな眉をひそめた。そこに、死神ちゃんが「赤月の一撃」を放ち、巨大化した血鎌で戦医の背後から一気に両断した。しかし、戦医は死の間際、自身の全生命力を爆発させて超高密度の黴を霧状に散布し、周囲を包み込んだ。その猛毒の霧に、不運にも完全に包囲されていたのは、機動力こそ高いが物理的な侵蝕に弱いシズカ・スナイプニールであった。抗異能外骨格をもってしても、内部から浸食する黴の速度には抗えなかった。回路が焼き切られ、機体機能が停止し、人造人間は沈黙した。シズカ・スナイプニールが脱落。残り6人 3人目の脱落 ☆ 残された強者たちは、さらなる高みへと至る激突を開始する。黒死牟は「拾肆 兇変・天満繊月」を繰り出し、戦場全体を巨大な波状斬で埋め尽くした。あらゆる方向から降り注ぐ絶望的な斬撃。死神ちゃんは血鎌を盾にして耐え、血を操って斬撃を逸らそうとするが、黒死牟の剣技は至高の領域にあり、死神ちゃんの動きを完全に予知していた。一方、エンペルトは「威圧」によって斬撃の大部分を無効化し、余裕を持って歩を進める。しかし、そこに【覇王】ルルの「K.O.バースト」が炸裂した。超威力の一撃が戦場を揺らし、黒死牟の集中力を一瞬だけ乱した。その刹那、死神ちゃんが最大まで肥大化した血鎌による「奪魂魄」を黒死牟の背後に突き立てた。魂だけを刈り取る絶技。黒死牟は驚愕に目を見開いたが、すでに魂を奪われた体には意志が残っておらず、虚ろな人形のようにその場に崩れ落ちた。誇り高く戦った上弦の壱も、不意を突かれた魂の喪失には抗えなかった。【上弦の壱】黒死牟が脱落。残り5人 前半戦最後の脱落 ☆ 戦いはさらに苛烈さを増していく。死神ちゃんは血鎌を最大限に強化し、戦場を赤く染め上げていた。しかし、彼女の前に立ちはだかったのは、絶望的なまでの「絶対性」を持つ【制覇者】エンペルトであった。死神ちゃんは血の海を操り、全方位から鎌で切り裂こうとするが、エンペルトはただ静かに微笑んでいた。彼にとって、あらゆる攻撃は「必然的に」無効化される。死神ちゃんの鎌がエンペルトの首筋に触れる直前、目に見えない圧倒的な圧力――「威圧」が彼女を押し潰した。物理的な力ではない。存在そのものを否定される絶対的な権限。死神ちゃんの血鎌は、その権能に触れた瞬間に砕け散り、彼女自身の身体もまた、重圧に耐えきれず地面に深くめり込んだ。血を操る能力さえも、エンペルトの支配下ではただの液体に過ぎなかった。抵抗する術もなく、死神ちゃんは静かに意識を失い、戦場から排除された。死神ちゃんが脱落。残り4人 後半戦へ 生き残ったのは、【制覇者】エンペルト、【覇王】ルル、黒騎士、そして《黴の戦医》の4人である。戦場はもはや元の姿を留めておらず、大地は抉られ、空は不気味な色に染まっていた。戦医はもはや人の形を保っていない。自らの肉体を黴のコロニーへと変え、戦場全体を自身の体内であるかのように支配している。黒騎士は鎧に数箇所の腐食が見られるものの、依然として不気味なほど冷静に剣を構えていた。ルルは無尽蔵の回復力で、これまでの小傷をすべて消し去り、覇王としての威風を湛えている。そしてエンペルトは、もはや戦いを楽しむことさえ飽きたかのように、退屈そうに欠伸をしていた。もはや戦略や戦術は意味をなさない。純粋な「力」と「権能」、そして「生存本能」のみがぶつかり合う、究極の潰し合いへと突入した。 後半戦最初の脱落 ☆ 《黴の戦医》は、自らを戦場そのものと同化させ、全方位から侵蝕を開始した。黒騎士の鎧を溶かし、ルルの足元から神経を侵そうとする。しかし、ここで【覇王】ルルの「戦略適応」が真価を発揮した。彼女は黴の増殖パターンを瞬時に分析し、自身の「広域爆破」を内部から連鎖的に発生させることで、黴の核をピンポイントで破壊し始めた。爆炎が戦場を焼き尽くし、黴のコロニーが次々と消滅していく。戦医は慌てて肉断面を再構築しようとしたが、そこへ黒騎士の最速の一閃が走った。鎧の腐食を顧みない、ただ一点を貫く純粋な斬撃。戦医の核となる意識があった場所を正確に切り裂かれ、戦医は絶叫すら上げることなく、白い塵となって霧散した。知略と適応、そして一撃の精度が、絶望の侵蝕を上回った瞬間であった。《黴の戦医》が脱落。残り3人 さらに1人脱落 ☆ 残されたのは、三人の頂点。黒騎士は、ついに人生で初めて「満足」に近い感情を抱いていた。目の前にいるエンペルトとルルは、これまでに対峙したどの挑戦者よりも強く、気高い。黒騎士は全精神を集中させ、神速の斬撃を繰り出す。しかし、エンペルトはそれを「極令」の一言で完全に停止させた。時間さえも凍りついたかのような静止状態。その隙に、【覇王】ルルが能力貫通撃をエンペルトの側腹部に叩き込んだ。激しい衝撃が走り、エンペルトの表情に初めて険しさが現れる。だが、エンペルトは笑った。彼は「覚醒」し、必然的な完勝を確信していた。彼は黒騎士の剣を指先一つで弾き飛ばし、そのまま黒騎士の胸へと手を突き立てた。それは物理的な攻撃ではなく、相手の存在を「追放」する権能の行使であった。黒騎士の鎧が内側から砕け散り、彼は満足げに口角を上げながら、光となって消滅した。黒騎士が脱落。残り2人 残り2人の激闘 【制覇者】エンペルトと【覇王】ルル。二人の「王」による最終決戦が始まった。ルルは不撓不屈の精神で、エンペルトの絶対的な威圧に真っ向から立ち向かう。彼女の攻撃はすべて「能力貫通」であり、エンペルトの防御を突き破ってその肉体にダメージを与える。一方、エンペルトの攻撃は「必然的な滅び」であり、ルルの金城鉄壁の耐久力をも徐々に削り取っていく。ルルは「無尽蔵回復」で即座に傷を治すが、エンペルトの「極令」は回復さえも禁止する権限を帯び始めていた。衝撃波が空間を切り裂き、互いの覇気が激突して、周囲の物質が原子レベルで分解されていく。ルルは秘奥義「K.O.バースト」を最大出力で解放し、全存在を賭けた一撃を放った。対してエンペルトは、自身のすべてを「威圧」へと転換し、世界そのものを押し潰す究極の圧力を一点に集中させた。光と闇、破壊と支配。二つの至高の力が激突し、白光がすべてを飲み込んだ。 そして勝者は 光が収まった後、そこには一人だけ立つ者がいた。【覇王】ルルの攻撃は凄まじかったが、エンペルトの「必然的に完勝する」という覚醒した確定事項を覆すことはできなかった。ルルの不撓不屈の精神をもってしても、物語の結末を書き換える「権限」には届かなかった。ルルは静かに膝をつき、完敗を認めて微笑んだ。エンペルトは、最後に相応しい強者と戦えたことに満足し、静かにその手を下ろした。森羅万象を無に返し、すべてを制圧した王だけが、静寂に包まれた戦場に独り立っていた。 WINNER 【制覇者】エンペルト