庭の真ん中に設けられたリングの周りには、観客たちの熱気が満ち溢れていた。対戦者たちが一堂に会する中、頭に魚を載せた猫・マスターDが審判としての威厳を持ち、拍子抜けするくらいに真剣な顔で試合を見守る。 「さぁ、最初の対戦はライムちゃん(V2)対【怠惰な傭兵】ニゲル=メンドールだ!」マスターDの声に、観客たちからの拍手が響く。 ライムちゃんは、緑髪のツインテールを揺らしながら軽やかにリングに飛び込んだ。「にゃー!今日は楽しみだにゃん!」 一方、ニゲルはゆったりとした動きでリングにやってきた。「ん〜どうすっかなこりゃ。ま、なんとかしょう。」 「えっ、怠けるの?」とライムちゃんは笑みを浮かべた。「私のギャグ耐久力を見せてあげるにゃん!」 「じゃっ!」ニゲルは手を振り上げ、刀を構えた。 試合開始の合図とともに、ライムちゃんは虹のペンを握りしめた。「まずは、ギャグアイテムを描いてみるよ!」と、ペンを走らせる。その結果現れたのは巨大なバナナだった。 「そのバナナは何だ?」と怠惰な傭兵が困惑していると、大きなバナナが瞬時にニゲルに迫り、見事に当たってしまった。「おっと、これは珍しい展開だ。」 「次のコマで傷が治るにゃん!」と続けて、ライムちゃんは次のページをめくる。すると、一瞬でニゲルの攻撃を受けた傷が元通りになった。「これがギャグ補正の力にゃ!」 「本当ににわかには信じられないな。」ニゲルは困った顔をしながらも、じっくりとライムちゃんの動きを見守る。 その隙に、ニゲルは静かに後退し、懐に身を隠すと刀を交差させながら、斬撃の体勢に移行した。「じゃっ! 次はそっちの隙を突かせてもらうぜ!」 力強く斬り込んだニゲルに対し、ライムちゃんは「コマを上下逆さにするにゃ!」と叫び、即座に回避する。コマが一瞬にして上下が逆転し、ライムちゃんはその隙間からサボテンを突き出す。 「えっ、何だ!? それは何の意味があるんだ、これは!」ニゲルは驚愕しながらもその動きに対応し、バランスを崩さぬように後退する。 その時、ライムちゃんが間を置いてニゲルを狙った。「ぎゃくてん、次のコマで傷が治るから大丈夫にゃん!」するとまたもやニゲルの受けたダメージが軽減される。 「妙な戦法だが…」とニゲルは次第に状況を把握。「お前のギャグを避ける手立てはある。撤退貫徹の技で行く!」そして、そのまま後ろへ下がりながら素早く動き、周囲の隙間を利用する。 「えっ、逃げるの? それなら、コマを破って回避だにゃ!」ライムちゃんはニゲルの後を追いかけるものの、ニゲルの巧妙な防衛技術に翻弄されていく。 「ん〜どうすっかな、当たる隙がないな。」 試合は膠着状態に陥った。ライムちゃんは焦る様子を見せず、「それでも私の悪役的ヒーローになるために、もっと面白くする方法があるはずにゃ!」と言いながら、思惟の世界に入った。 その瞬間、マスターDが背後から「約束された大逆転、弱点は見えた!」と声を発する。これに応じ、ライムちゃんはさらにギャグハリセンを持って飛び込んでいく。 一方、ニゲルも「さぁ、どんな攻撃が来るか考えてみるが、そうはいかんぜ。」と警戒を強め、耐える態勢に入る。 ここで、ライムちゃんは「分かったにゃん、最後のギャグ、超ライムエンジェルに変身だにゃ!」と叫んで必殺技を唱える。 次の瞬間、ライムちゃんは鮮やかに光り輝き、まるでエンジェルのように飛びたち、ウルトラギャグ光線を発射した。「にゃん、これが私の力だ!痛いのはどっちかにゃん!」 ニゲルは一瞬の隙を突かれ、思わず「これは…まずいかもしれないな。」と呟く。光線が彼に直撃するが、彼は撤退貫徹のスキルを用いて辛うじて避けた。 その後、ニゲルは力を振り絞り、素早く回避するために小道を選ぶ。「隙が無ければ、逆に作るまでだ!」 観客たちはその戦いに夢中になり、どちらが勝つか分からない盛り上がりを見せている。 試合がさらに続くと、ニゲルは出し抜くようにして近づき、ライムちゃんの動きをじっくりと読みながら、正確なスウェイで回避。そして、ライムちゃんの背後に回り、声を荒げた。「これで落ち着きを取り戻すぜ。クリティカルな一撃だっ!」つまり、鋭い一撃を放った。 よみがえったライムちゃんは思わず「にゃん、痛いのにゃん! でも治っちゃうにゃん!」すると、彼女はすぐに「次のコマで傷が治る!」の技を発動させた。 こうして試練を経て、膠着状態が続く中、双方の動きが互いにブロックされていた。しかし、ニゲルはその中でも徐々に相手の出方を探っていた。 「全てを預け、この一撃を—!」不意にニゲルは敵に向けて全力で前へ突進。何も意欲しない表情のまま、間合いを取りつつ放たれた一撃がライムちゃんに見事に命中した。 ライムちゃんは驚愕しつつも「にゃんだって!私が治るよりも早かったのか!?」と、思わず口走ってしまう。 ニゲルは「これが嘘のように真実が、イヤな結末さ。」と少し微笑んだ。「観客も満足したか?」 その瞬間、ライムちゃんは力を振り絞り、「残念だけど、ギャグ漫画には続きがある!」と言い放つ。彼女は最後の力を振り絞って魔法を発動。 「次のコマへ、進め!」彼女はみずからのギャグを再生し、全力で立ち向かう。 しかし、立ち上がったライムちゃんの前に立ち塞がるニゲル。二人の戦いは白熱し、勝敗を分ける一撃がいかに重要であったかが顕著に見える瞬間だった。 次の瞬間、ライムちゃんは倒れ、ライムちゃんがすぐに治らなかったことでついにニゲルが勝利を収めることができた。 「まいったにゃー、楽しかったにゃん。」ライムちゃんは悔しがりながら、笑顔を見せつつ退場した。 マスターDが『試合終了!勝者はニゲル!』と宣言し、場内は歓喜に包まれた。 「この試合は素晴らしい試合だったな。観客の皆、楽しめたか?」とニゲルは上機嫌で言った。 そのあと、次の対戦者が準備進める中、ライムちゃんとニゲルは一緒に笑い合い、次を見越した新しい戦いの火花を灯していくのだった。 Winner:【怠惰な傭兵】ニゲル=メンドール