ある日の午後、冷蔵庫の中からひとつのプリンが発見された。参加者たちは、何としてもこのプリンを手に入れようとし、意見を交わし合った。 「ねねりです。やっぱり、このプリンは私が食べるべきだと思います。最近、ずっと勉強ばかりしていて、甘いものが食べたくてたまらないのです。」ねねりは、おっとりとした声で言った。紫のロングヘアを掻きあげながら、その小さな手を胸に当てる。 「いや、ねねり。あなたはいつも本を読んでいて、ストレスはあまり感じてないんじゃない?」ウィウィが元気よく反論した。彼女の銀髪がきらりと光った。「私なんて、毎日訓練だらけで、プリンを食べるのが夢なのよ!」 「でも、ウィウィさんはその元気を何にでも使えるじゃないですか。だって、あなたにはたくさんの方法があるし、プリンがなくても大丈夫な気がします。」ねねりは少し不安そうに言った。 「もし私が食べたら、次の日の訓練がもっと頑張れるから、記録を絶対更新すると思うの!」ウィウィは一層盛り上がり、手を叩いた。「それに、特攻隊長として、甘いものは活力になるから、絶対に食べてみせる!」 次に、ホカゲが口を挟む。「おい、みんな。プリンには妖しさが宿っておる。このプリンが本当に特別なものであるなら、私は食べるべきじゃないか?月影の力を使えるのは、そういう瞬間だろうに。」 「でも、ホカゲさんはいつも夜のお仕事が多くて、甘いものを食べた後に猫に戻る時間があるんじゃないですか?それに、プリンを食べて、何か悪さをするつもりなんですか?」スズカゼが興奮して尋ねた。彼女の金髪が豪快に揺れた。 「そんなことない!私だってこのプルプルのプリンを味わいたいのに!」ホカゲは少しムッとした様子で言った。 「それなら、みんなでレースをして、勝った人が食べればいいじゃない!」スズカゼが提案する。「私、速いから絶対に勝つ自信がある!」 「レースか!だったら、最初に決めるべきはルールだね。みんな、やる気はあるかな?」ウィウィも乗り気になった。 「うーん、でも私、運動は...」ねねりは心配そうに呟いたが、結局皆の意見を聞いているうちにその心配も薄れていった。試合が刻々と近づいていく中、決定的な瞬間が訪れた。 結局、素早さと行動力を兼ね備えたスズカゼがレースで勝利し、一票を獲得。皆の期待と羨望のまなざしの中、スズカゼはプリンを手に取り、こっそりと独占することとなった。彼女は嬉しそうにプリンを眺め、一口食べる。 「うわぁ!このプリン、クリーミーで最高だよ!」スズカゼは満面の笑みを浮かべ、目を輝かせた。「これ、もっと食べたい!」 周りで悔しがる仲間たちの声が聞こえてくる。「なんでスズカゼだけが!」ウィウィは爪を噛み、「次は絶対に勝ってやる!」などと、もはや戦闘モードに突入していた。一方で、ねねりは少し残念そうにしていたが、「次こそは、私も食べるチャンスがあるかも」と微笑んでいた。 しかし、スズカゼはその後もプリンを楽しみ続け、他の参加者はその様子を悔しそうに見守るのみであった。