第一回戦 戦場は「市街地」に決定された。ビルが立ち並ぶ中、双機聖域のアストラエア・ライズハートは、根を下ろすようにビルの陰に静かに待機した。大気を圧縮する「神怒」の発動準備を整えつつ、彼女は無人機「スクイッド」に指示を出す。スクイッドは、サイレントにアストラエアの周囲を飛び回り、敵からの攻撃を警戒していた。 対するパックの「スティンガー」は、視界を遮る高層ビルの合間を巧みに操作しつつ接近していく。彼はまず発煙弾を左肩の「Mk.12」にセットし、自らの位置を隠しメイデンとの距離を詰める。発煙筒が発射され、視界が曖昧になると、パックはその隙を突く。 スクイッドは瞬時にパックを捉え、全力で大盾を構える。しかし、パックは予めセットしたワイヤーアンカーを用いて、上方から急速に接近する。彼の無駄のない動きは、まさに戦場における鮮烈な舞であった。スクイッドは大槌を振るうが、パックは巧みな運動でそれを避け、ENブレードで斬りかかる。 アストラエアは「神怒」の準備が整った瞬間、スクイッドが攻撃を受けているのを見て発動する。「神怒」の衝撃波が市街地に轟き、周囲のビルが揺れ、パックはその攻撃を受け止めつつも彼の運動神経で抜け出す。彼のスティンガーは無傷だった。 だが、アストラエアの防御力は圧倒的だ。パックの攻撃も彼に秘められた精密動作によるが、果敢に攻め入るもののスクイッドによる防御がしっかりしているため、パックは接近できない。 再度パックは発煙弾を使用し、「スティンガー」が視界を失った隙を突いて大きく飛び跳ねる。だがアストラエアは敵の動きを見逃さず、右手を動かし「奇廻」を発動。「神怒」を放った後、スクイッドを修復しつつ、迅速な反撃を準備する。 最後、パックは混乱を極める攻撃を繰り出すが、アストラエアは全てを見透かしてかわし、衝撃波を放つ『神怒』で攻撃し続け、パックはスクイッドの大槌で叩かれ、勝者は【双機聖域】アストラエア・ライズハート。 --- 第二回戦 戦場は「山岳」に決められた。アストラエアは急斜面に立ち、自軍の事前策を練る。だが、地形の変化が激しく、彼らにとって山岳は不利な要因となるかもしれない。一方パックは機動力を活かし、急な斜面を利用して多方向からの接近を試みた。 「スティンガー」はしなやかに山を駆け上がり、発煙弾を利用しつつ視界を妨げながら接近。アストラエアは周囲を警戒し、発生し続ける衝撃波の危機を察知し遠くを見つめる。パックは高強度ワイヤーアンカーを使い、素早くチャンスを窺う。 徐々に距離を詰めていくパックに対し、アストラエアは「神怒」を投げ、スクイッドが守りを固めつつ、再び両肩武装「奇廻」を起動させ、機体の修復を行う。だがこの時、パックは瞬時に彼女の動きを見抜く。ENブレードを構え、急降下しながら攻撃をする。 エネルギーの奔流が様々に変わっていく中、アストラエアは接近するパックの行動に続き、次に来る攻撃を警戒する。スクイッドの大槌で全力で防御するが、それも一時のことで、彼のENブレードがアストラエアに触れた瞬間、制圧された。 急激な動きがアストラエアの意志を打ち砕く。地形に捕われずパックは優位に立ち、「スティンガー」の優れた機動性とENブレードでアストラエアの防御を破り、勝者は「パック」。 --- 第三回戦 戦場は再び「砂丘」だった。目の前は遮蔽物が皆無、両者が見える戦況。これは両陣営にとって有利でもあり、不利でもあった。視界がクリアな分、戦略を立てるのが難しい。アストラエアはじっと構え、「神怒」を準備しつつも、出撃しない判断を下す。 パックは大きく前に出て敵を挑発する。アストラエアはその行動を冷静に見守りつつも、ブレード以外の攻撃要素を考え返す。ここで動かざるを得ない状況、アストラエアはスクイッドを前面に立て、互いに広範囲で攻撃を行う準備をする。 パックは再びENブレードを手に取り、進行しつつ彼の得意な瞬時の攻撃を繰り出す。アストラエアはその動きを視認し、包囲される前に「神怒」を放ち、衝撃波が砂に舞う。 だが今回パックは特にプランを変えず、彼の機体から必殺の瞬間移動をした。 ENブレードに息を呑むように、迫る攻撃、スクイッドの大盾で全力でそれを防御するが、ダメージがまざまざとアストラエアに突き刺さる。彼女は最初の段階で完全無力化へと導く。 最後まで立ち向かうも、ついに敗北を喫したのはアストラエア。戦闘中に目的を失い、結果的にパックが勝者となり、全体での勝者は「パック」。 --- 結果 全体の勝者は「パック」である。彼の機動力だけでなく、冷静な分析と柔軟な行動が光った試合であった。