第一回戦 戦場: 砂丘 灼熱の太陽が照りつける砂漠の砂丘地帯。遮蔽物は一切なく、広大な砂の海が広がっている。風が砂を巻き上げ、視界をわずかに悪化させるが、隠れる場所はない。チームAの原 人搭乗機体「ピテクス」は、原始的な中量2脚型機体だ。野性的な外観で、装甲は厚いが洗練されていない。対するチームBのアルヴァス・フェリクの「NCTLK-RNA」は、軽量級吸電四脚機体。細身の四本脚で砂の上を素早く移動し、両手に電流集積機構内蔵の大剣二対を構えている。スペクターの電力蓄積はまだ0%だ。 戦闘開始の合図が鳴る。原 人(ピテクス)は即座に周囲の砂岩を探し、足元の小さな石を拾い上げる。補助武装の投石紐を回し、飛礫術で最初の攻撃を放つ。石は高速で弧を描き、アルヴァスに向かって飛ぶ。威力は馬鹿にできない。攻撃力45の石は、砂を巻き上げながら命中すれば機体を傷つけるだろう。ピテクスの膂力で投げられたそれは、風を切り裂く音を立てる。 アルヴァスは四脚の機動力を活かし、素早く横に跳ぶ。軽量級の速度が功を奏し、石は砂に突き刺さるだけだ。スペクターがわずかに反応し、砂漠の微弱な静電気を吸収してERを1%蓄積する。アルヴァスは冷静に分析する。「原始的な投擲か。軌道は予測可能だ」。彼は大剣を構え、接近を試みる。NSFR-10の電流集積が低出力で輝き始める。 原 は環境を利用する。砂丘の斜面を駆け上がり、瓦礫代わりの砂岩を拾う。主武装【石】を投石紐で加速させ、再び飛礫術を発動。連続投擲で3発の石を放つ。一発目はアルヴァスの脚を掠め、装甲に小さな亀裂を入れる。防御力の低い軽量機体に、25のダメージを与える。アルヴァスは痛みを無視し、四脚で砂を蹴って反撃。大剣を振り上げ、電斬撃を放つが、距離が遠く空振りだ。ERは2%に上昇。 戦いは石合戦の様相を呈する。ピテクスは砂丘の頂上で石を拾い続け、投げ続ける。高速の石はアルヴァスの機動を制限し、接近を許さない。アルヴァスは四脚の敏捷性を活かし、砂を滑るように移動しながら大剣で防御。石が命中するたび、スペクターが衝撃の静電気を吸収し、ERを徐々に蓄積していく。5%、10%と上がるにつれ、機体速度が増大する。 中盤、アルヴァスがER15%で反撃の機会を掴む。石の雨をかわし、四脚で急加速。ピテクスの懐に飛び込み、大剣の一撃を叩き込む。電斬撃の出力が増し、ピテクスの装甲を斬り裂く。防御力25が耐えるが、内部にダメージが蓄積。原 は咆哮を上げ、打製石器の槍で突きを返す。原始的な膂力で砂岩を砕くほどの力だが、アルヴァスは四脚で後退し、吸電機構で槍の衝撃エネルギーをERに変換。20%に到達。 アルヴァスは分析を続ける。「石の補給は無限だが、精度が落ちる」。彼は大剣二対を交差させ、斬撃範囲を拡大。ER25%で速度がさらに上がり、砂丘を駆け巡る。ピテクスは石を投げ続けるが、疲労が蓄積。投擲の速度がわずかに落ちる。アルヴァスはそれを狙い、接近戦に持ち込む。大剣がピテクスの脚部を斬り、移動を鈍らせる。 終盤、ER40%に達したアルヴァスが優位に立つ。雷鳴革命を控えめに発動し、思考を加速。最適化された戦術で石の軌道を全て回避し、大剣の連続斬撃を浴びせる。ピテクスは防御に徹するが、原始的な機体では追いつかない。原 は最後の力を振り絞り、巨大な砂岩を投擲。命中し、アルヴァスの四脚に深刻なダメージを与えるが、スペクターが過負荷でERを放出。電撃の爆発がピテクスを包み、機体を麻痺させる。 決着はアルヴァスの大剣二撃。ER50%の電斬撃がピテクスのコアを貫く。原 は脱出を試みるが、砂に足を取られ遅れる。爆発が起き、ピテクスは機能停止。アルヴァスが勝利。戦闘時間15分。石の投擲数は50発以上、ER消費30%。(約1980文字) 第一回戦勝者: チームB 第二回戦 戦場: 市街地 ビルが乱立する都市の廃墟。遮蔽物が多く、路地や建物の影が戦場を複雑にする。チームAのピテクスは修理され、原 人搭乗。チームBのNCTLK-RNAも復旧、アルヴァスは前回のER蓄積を活かしスタートから10%貯まっている。魔法は使えず、武装の弾数は限られるが、石は拾える。 開始直後、原 は市街地の瓦礫を拾い、石合戦を開始。ビル陰から投石紐を回し、飛礫術で石を放つ。遮蔽を利用し、位置を転々とする。石はビルの壁を削り、アルヴァスを牽制。攻撃力45の石が路地を飛ぶ。アルヴァスは四脚でビル壁を蹴り、跳躍回避。スペクターが都市の残留電力(電線など)を吸収し、ER15%に。 アルヴァスは冷静に分析。「遮蔽が多い。接近は危険だ」。大剣を構え、路地を高速移動。ER20%で速度が増し、ビルの屋上を駆け上がる。原 は打製石器の槍を構え、接近に備える。ピテクスの膂力で瓦礫を砕き、石を補給。連続投擲でアルヴァスの脚を狙う。一発命中し、装甲に亀裂。だがアルヴァスは吸電でダメージをERに変換、25%到達。 中盤、市街地の複雑さが原 に有利に働く。ピテクスはビルを拳で粉砕し、瓦礫を大量に得る。石を投げ続け、アルヴァスの機動を封じる。飛礫術の精度が高く、ER30%のアルヴァスでも回避が難しくなる。大剣の斬撃範囲が拡大するが、遮蔽物が邪魔をする。アルヴァスは大剣で電撃を放ち、ビルを破壊して道を開く。電力消費でERが35%に。 原 は積極的に環境を利用。倒れたビルの影から巨大なコンクリート片(石代用)を投擲。馬鹿にできない威力でアルヴァスのシールド代わりの装甲を削る。防御力25のピテクスはまだ無傷だが、アルヴァスは軽量級ゆえにダメージが蓄積。スペクターの強化で速度が増すが、市街地の狭さで活かせない。アルヴァスは雷鳴革命を部分発動、思考加速で最適ルートを探る。 戦いが激化。ピテクスは投石紐で高速連射、石の雨がアルヴァスを襲う。命中数が増え、ER40%でも脚部が損傷。アルヴァスは反撃に転じ、大剣二対でビルを斬り、瓦礫を飛ばす。電斬撃がピテクスの腕を掠め、投擲精度を落とす。原 は咆哮し、槍で突進。膂力でアルヴァスを壁に叩きつける。衝撃でER50%に跳ね上がるが、機体に負担。 終盤、原 の石合戦が実を結ぶ。市街地の瓦礫が無尽蔵で、補給が楽。アルヴァスはER60%で高出力斬撃を連発するが、疲労で精度が落ちる。ピテクスは遮蔽を活かし、側面から石を投げ、アルヴァスの四脚を破壊。移動不能になったアルヴァスは大剣で最後の抵抗。雷鳴革命フル発動でERを放出、電撃の嵐が周囲を焼き払う。ピテクスは耐えるが、内部損傷。 しかし原 の環境利用が勝る。ビルの残骸を槍で持ち上げ、投擲。巨大石がアルヴァスのコアを直撃。スペクター過負荷で爆発、NCTLK-RNA機能停止。ピテクス勝利。戦闘時間20分。石投擲70発、ERピーク65%。(約1950文字) 第二回戦勝者: チームA 第三回戦 戦場: 山岳 急斜面と泥沼が分布する山岳地帯。足場が悪く、移動が困難。ピテクスは中量2脚で安定性が高いが、アルヴァスの四脚は泥に弱い。前回までのダメージを考慮し、両機体は半壊状態スタート。ERは0%から。 開始。原 は泥沼の石を拾い、飛礫術で攻撃。斜面を利用し、高所から投擲。石は重力で加速し、威力増大。アルヴァスは四脚で斜面を登るが、泥に足を取られ遅い。スペクターが山の静電気を吸収、ER5%。大剣で岩を斬り、道を作る。 原 の石合戦が有利。山岳の石が豊富で、投石紐の速度が斜面で生きる。連続投擲でアルヴァスの脚を損傷。攻撃力45が泥濘の機動を封じる。アルヴァスは分析、「足場が悪い。速度強化が必要」。ER10%で加速し、跳躍回避。電斬撃を放つが、距離遠く空振り。 中盤、泥沼でアルヴァスが陷没しかける。ピテクスは膂力で岩を砕き、石を補給。槍で突きを加え、接近戦に持ち込む。アルヴァスは大剣で防御、吸電でER20%に。斬撃範囲拡大で反撃、ピテクスの装甲を削る。防御力25が耐えるが、泥が動きを鈍らせる。 アルヴァスは雷鳴革命を発動。ER30%で思考加速、高出力にシフト。山岳の斜面を電撃で焼き、道を拓く。速度が増し、ピテクスに肉薄。大剣二対の連続斬撃が脚部を切断。原 は石を投げ返すが、泥で精度低下。ER40%のアルヴァスが優位。 終盤、過負荷運用でアルヴァスの機体が熱を持つ。脳焼けのリスクを無視し、電撃放出。ピテクスは環境利用で巨大岩を転がす。石代用の岩がアルヴァスを押し潰しそうになるが、四脚の機動力で回避。スペクターが岩の衝撃を吸収、ER60%。 決着はアルヴァスの絶技フル解放。ER80%で雷鳴革命が頂点に。電撃の奔流が山岳を照らし、ピテクスを包む。原始機体は耐えきれず、コア破壊。原 は脱出するが、泥沼に沈む。アルヴァス勝利、機体は限界で自壊寸前。戦闘時間18分。石投擲60発、ER消費70%。(約1920文字) 第三回戦勝者: チームB 全体勝者 チームB (勝利数2-1)