空港の待機エリア。その近くに設置された荷物検査場は、金属探知機の音が絶え間なく鳴り響いていた。試作型バトルタンク1号機のパイロットである名もなき一般兵は、自分の巨大な機体をどう取り扱うか戸惑っていた。 「これ、どうやって運び込むのでござるか?」 直次郎が不安そうに尋ねた。実際、彼は人間よりもはるかに大きな機動兵器の存在に圧倒されていた。 「ワシはただの一般兵だ、何とかするしかないだろう」と、名もなき一般兵が言い放つ。その目は真剣だった。 彼らの番が回ってきた。まず、名もなき一般兵が前に出ると、巨大なタンクが金属探知機に近づく。すぐにその探知機は激しく反応し、音を鳴らし続けた。しかし、彼は慌てることなく、タンクが武器を装備していることを知っていたが、その重装備の中にある物を何とか隠そうと試みた。彼は手元のボタンを操作し、機体の一部を内蔵式の武器庫に戻す。念入りに隠し通すことができたようで、警備員は彼をそのまま通過させた。 「やった、通過できたようでござる!」直次郎が喜びの声を上げるが、彼の不安はまだ終わっていなかった。次は彼の順番。心臓が高鳴る。 直次郎は、脇にある小さな偽の刀を持っていた。金属探知機のベルトコンベアの上に軽々と置く。「これは本当に偽でござる、何もありません!」と土下座を始めたが、警備員は不審そうに眉をひそめる。 「これ、本当に金属じゃないんですよ!」焦る直次郎が尋ねた。「私、戦いたくないでござる!」 警備員は笑顔で彼をスルーし、偽の刀を無視した。この瞬間、直次郎は勝ち誇ったように笑った。「これが運でござるか?!」 次に登場したのは、オーガスト・ララララ。彼は8bit音源を奏でながら、舞台に登場。人々はその異様な存在に驚き、彼の行動をじっと見守る。金属探知機は彼に対して異常反応を示さなかった。彼はそのまま通り過ぎ、涼しい顔をしていた。荷物査定をうまくやり過ごした。 「なんだ、すごいスピードでござるな!」直次郎がオーガストを見て驚くが、彼の笑顔の裏には何もなかった。 最後に、桃瀬流留乃が明るい声で登場した。「ふふっ♪今日はどんな色が描けるかな?」 彼女もまた金属探知機に近づいたが、まるで勝ち誇るかのように自信満々に歩んでいった。検査が始まると、彼女の『幻虹』が何かを発した。 「華やかさが必要でござる!」 突如、彼女の周りに色とりどりの光が舞い、金属探知機のカメラは確認できずにいる。警備員たちはその美しさにうっとりし、流留乃は無事に通過した。 結局、試作型バトルタンク1号機、直次郎、オーガスト・ララララ、桃瀬流留乃の全員が無事に検査を通過した。 Winner: 桃瀬 流留乃