夜のとばりが降り、一際静まり返った闇の中、シモはその繊細な硝子のドレスを揺らしながら急な戦闘に備えた。彼女の空色の長髪は、星空の下で淡く光を反射している。彼女の手には、魔法の象徴である硝子の輝杖がぎゅっと握られていた。 「乱暴にしたら……砕けちゃいますよ……」彼女の声はかすかに震えていたが、その目には確固たる決意が宿っていた。目の前には、その名もカナリアと呼ばれる素晴らしい力を秘めた女性と、若干の何かを思わせる太古の魔術師・ISTRIAが立ちふさがっている。カナリアは黒髪を流し、赤い瞳でシモを見つめる。「こっちも全力で行くぜ、ちっこい魔法少女ちゃん!」姐御口調がその場の雰囲気を和らげるが、彼女の背後にはその力強さの影を感じていた。 ISTRIAは穏やかな口調で話しかける。「うふふふ、少女よ。勝っていくつもの夢を実現させられるか、興味深い戦いになりそうだね。」彼女の言葉には余裕とともに、研ぎ澄まされた知識と巧みな技術が秘められている。 戦闘はカナリアから始まった。彼女は呼吸を整え、特殊な炎をその手の平に集める。「行くぜ、チェンジ・ブレイズ!」彼女の意のままに操られた炎が火球となり、シモの方向に飛び込んでくる。シモは一瞬動揺するが、反射的に輝杖を掲げ、魔法を発動させた。「硝子罪悔の夢!」無数の硝子の破片が舞い上がり、火球を包み込んで消し去った。破片の中に混ざる魔力がシモの心を強くさせた。 カナリアの第二の攻撃、炎剣がシモへと振り下ろされる。シモはその攻撃をかわすために、全身を使い彼女の周りを小さく旋回した。「ガラスを大切にな!それが私のやり方よ!」と、声をかける。しかし、カナリアは巧妙にその動きを見切り、炎の盾を模して前方へと防御の準備を整える。「無駄だ、少女!私の攻撃は絶対に止められない!」 すると、ISTRIAがにやりと微笑む。「お二人とも、とても良い戦いを見せてくれているが、そろそろ私も手を貸させて貰おうかな。」彼女はその場を瞬時にひと振りし、「転移魔術」により、カナリアの横に現れた。シモにとって恐ろしい展開だった。「おやおや、まさか二人で一緒に攻撃してくるとは思わなかったわ。」 しかし、シモは何度でも立ち上がった。「大丈夫、私はまだ諦めない!」シモは奮起し、輝杖を掲げて再度魔法を発動。「硝子罪悔の夢!」同様の魔法で二重の防御を展開した。だが、ISTRIAの策略にはまっていることも彼女は知らなかった。 カナリアは一瞬困惑するが、「お前もなかなか強い。だが、私たちの力を舐めちゃいけないぜ!」と叫暢し、炎の緋爪が刃のように飛び出て、シモに襲いかかる。「シモ、躱すんだ!」カナリアの声が促す。しかし、振り返るとISTRIAの目が光り、「無銘奈落」だと呟くと、手が構えられる。シモは後退し、後の居場所を探したが、既に彼女を捕らえようとしていた。 『砕ケ散ッタ硝子ノ間』が発動し、無数の輝く破片がシモの周りを包み込んだ。彼女の心は強く燃え、彼女の周りの空間が淀む。「このままでは、彼女たちに負けない!私も戦う!」その言葉は彼女の力を高める。だが、シモの周囲でひしめくシルエットは同時に彼女の動きを封じようとしている。 その瞬間、ISTRIAの魔法が展開された。一気にシモが奈落に引き込まれ、彼女の周囲は無限に深い暗黒に包まれた。抑え込まれた硝子は力を発揮できず、彼女の魔法の切り札は無力化されていく。「勝負あり、ね。」ISTRIAが穏やかに言った。 シモはその瞬間、負けを認めざるを得なかった。彼女の心の中ではいつかは必ず成長するという決意が新たに芽生えたが、その瞬間、彼女は自らの敗北を認めた。 太古の魔術師ISTRIAとカナリアのコンビが、シモを打ち倒した。神秘的な硝子の魔法は一時消え失せ、彼女は深い奈落に葬られた。 --- 結果: 参加者2名(カナリア、ISTRIA)の勝利