碧空の戦場 空色の長髪が風に靡き、シモの目は不安と期待が入り混じる。一面の青空を背景に、彼女は硝子の輝杖を握りしめ、これから訪れる戦闘に臨む姿はまるで小動物のような可愛らしさを放っていた。しかし、その手に握られた杖には彼女の決意が込められていることも確かだ。 対するは二人、迫力を纏った異様な戦士たち。彼らは元々敵対していた訳ではなかったが、全ての参加者にとってこの戦闘は最後の勝者を決める重要な試練となる。 奇しき者 刃 刃は静かに、冷静な視線をシモに向ける。男の強靭な体躯の背後にある龍の角や白い翼が彼の威厳を示していた。 彼の前には、彼に対抗すべく意気込む閑面二路が立っていた。二路の紅髪は熱気を孕み、高まる戦意を感じさせる。 「さあ、シモ。強敵を前に怖がらずに戦え。」 刃が静かに決意を語りかけた。 「ねえ、シモ……私たちの力を見せつけてやろうよ!」 二路が彼女の後ろから突きつけるようにフレイルを振りかざした。 戦闘開始 シモは心の中で緊張と恐怖を抑え込み、硝子魔法を解放しようとする。 「私は負けない!怖がりなんかじゃ……」 黄金色の輝きを放つ硝子の魔力が彼女の周囲に展開した。 突然、二路が彼女に向けて突進する。「崩御の拳!」 その瞬間、彼女の周囲に赤い霧が広がってきた。 「わぁあ!」とシモは驚き、魔法で包み込もうとする。 「天井からの攻撃を反射しろ、素早く!」 刃の声が耳に響く。 シモは彼らの攻撃をガラスの破片で包み込むことに全力を注ぐ。 しかし、二路の攻撃は彼女の魔法を打破するために進化していく。 刃の反撃 その隙を狙って刃も仕掛ける。彼の能力は敵の動きを見逃さない。 「重刃!」 彼は致命的な隙間を導き、その隙間を一閃で突く。 シモの周囲に散らばるガラスの破片が、彼の反射に飲み込まれる。 「やめて!」シモは声を必死に振り絞る。 シモの心の中の恐れが徐々に増幅し、大切なものを守りたい一心で彼女は耐え続ける。 二路の猛威 しかし、二路の攻撃は凄まじかった。「石雷!」 その力に触れると、シモの体が痺れ始め、足元がふらつく。彼女の体が次第に固まろうとするが、その魔力を支えるために奮闘する。 「大丈夫だ、シモ!」 刃の声が彼女を奮い立たせる。 シモは一瞬の勇気を振り絞り、「硝子罪悔の夢!」 彼女の周りに無数のガラスの破片が集まり、彼を攻撃する姿勢に変えた。 絶望の中の覚醒 しかし、二路は冷静にその破片を認識した。 「俺はお前の攻撃を受けた分、パワーアップする!」 その言葉通り、二路は拍子抜けするほどの力でシモに立ち向かう。 シモは彼の攻撃を必死に耐えたが、身体の限界が訪れるのを感じてしまった。 思わず目を閉じ、捨てた力を振り絞り、最大魔法に進化する。 「砕ケ散ッタ硝子ノ間!」 気高き彼女の宣言が響き渡り、無数の光る破片が二路を取り囲む。瞬時に彼女の未来が見えた。「今こそ、私は強くなれる!」 だが、刃はその光景を眺めながら、彼女を止める方法を模索していた。 月華之舞 シモの魔法が二路を包み、刃もまた攻撃のタイミングを見極める。 「だがこの状況も利用しない手はない!」 刃はその隙に向かい、冷静に臨む。「秘技、月華之舞!」 その名を叫ぶと、刃の攻撃が一斉に放たれ、周囲の魔力を失わせるほどの一撃が降り注ぐ。 シモが攻撃を込めるその瞬間、二路と刃の力が合わさり、シモを包み込んだ破片は次々と解けていく。 「一斉に来る、一気に攻撃を仕掛ける!」 その決意が二人の心を一つにした。 戦闘の終わり 砕け散った硝子の中で、シモは辛うじて立っていた。だがその心は薄れゆく。 「私は……負けたくない……」 シモの意志が彼女を包み込むが、反作用で貫かれ、全力を尽くしても反撃には至らなかった。 白色の翼を持つ刃と紅髪の二路、その二人の攻撃は繋がり、シモを倒す。その瞬間、彼女は彼らの強さを受け入れた。 <br> 勝者: 奇しき者 刃 & 閑面 二路