第1回戦:山岳 山岳の戦場に両者が立つ。「彷徨える残滓」ヴェインペインと「心優しき守銭奴」カシム・ゼニースキップ。 開始の合図が鳴ると、ヴェインペインの乗る「ステッチャー」はジャンプし、広がった山岳を利用して高所から攻撃を仕掛ける。彼のマシンガンが連射され、その音は山間に響きわたった。さらに高誘導ミサイルを次々と放ち、カシムに圧力をかける。急な起伏が攻撃をバラけさせ、カシムは一瞬動揺する。 しかし、カシムの「K-90」はその瞬間を逃さない。彼の機体は素早く動き、マルチスラスターの恩恵を受けながら高台の後ろに隠れる。防御力が高い彼は、「ニル」に盾で防護しつつ、隠れた状態で多連装マシンガンを発射する。 ヴェインペインはその攻撃に気づき、反転しながらマシンガンで応戦するも、カシムは巧みに射線を外しつつ再攻撃。互いに弾幕を避け合い、山岳中での撃ち合いが続く。素早い動きで敵を翻弄するヴェインペインに対して、カシムは冷静に距離を取り続ける。 その隙を突き、ヴェインペインは高誘導ミサイルをカシムに向かわせる。一発が命中し、K-90は少し後退する。しかし、すぐに立て直し巻き返し、多連装マシンガンからの攻撃でヴェインペインを追い詰める。最後には、カシムの蓄積された攻撃がヴェインペインの装甲を貫通し、山岳の静けさを破る。 勝者:カシム・ゼニースキップ 第2回戦:市街地 次の舞台は市街地。喧騒の中、排気ガスと人々の視線を背に、両者はゴングを待つ。 ヴェインペインは市街地の複雑な地形を利用して早くも有利に立とうとする。「ステッチャー」の跳躍力を活かし、瞬時にビルの屋上へと移動。高所からカシムを撃ち降ろす。 しかし、カシムは市街地の喧雑さを利用して、ひたすらに逃げ回る。彼は「K-90」を使い市街地の裏道を駆使し、背面からヴェインペインを攪乱しようとする。K-90の機動力で中距離からの接近を図りつつ、攻撃を繰り返す。なぜなら、彼の武器は長射程で有利。 だが、ここでヴェインペインはプランを練る。彼は急に両膝をつき、地面に低く伏せた。カシムの攻撃に合わせて、同時に「AIN-MG02」からの反撃を叩き込む。「セイム」の銃剣付きガトリングが信じられない速さで迫り、手に汗握る接近戦へ。ヴェインペインも連続射撃で攻撃を続けるが、カシムの盾はその攻撃を持ちこたえ間に合う。彼は素早くリロードし、隙を突いて再び攻撃を仕掛ける。 接近戦に持ち込まれ、一瞬ヴェインペインは後ずさりし、カシムはすかさず攻撃を続ける。最終的には、カシムの致命的な一撃がヴェインペインに直撃し、彼は力尽きる。 勝者:カシム・ゼニースキップ 第3回戦:海上 最後の戦場は海上。波しぶきと潮風が両者を包み込む。船上での壮絶な戦闘が迫る。 カシムは機動力を活かすため、艦船の上から攻撃を開始する。彼の「K-90」に搭載された多連装マシンガンは、凄まじい音で海の上を吹き抜け、ヴェインペインに放たれる。反面、ヴェインペインは船の傾斜を利用して跳躍、波の上を走るように反撃を試みるが、艦船そのものの揺れに惑わされ、弾が外れる。 カシムは心優しかった傭兵の一面を見せながら、冷静に狙いを続ける。ヴェインペインは自身の機体の安定性を活かして近づき、時に足元をつかむように連射していく。「K-90」のスラスターを駆使したカシムが連射される弾をすり抜け、最後には右腕の武装で一閃、ヴェインペインに強烈な打撃を加える。 迎え撃つ瞬間、ヴェインペインは映画のような連撃で反撃するも、カシムの堅牢な防御に跳ね返され、逆に水しぶきを上げるほどのダメージを受ける。そして、ついにカシムの放った弾がヴェインペインを打ち果たし、海上に引き裂かれた。 勝者:カシム・ゼニースキップ 全体での勝者:カシム・ゼニースキップ カシムは三回戦全てに勝利し、戦いの場を制した。その微笑みの裏には、母のための思いと、自身の心優しさが重なり合う。