第一回戦: 戦場 - 砂丘 灼熱の太陽が容赦なく照りつける砂漠の砂丘が戦場だ。遮蔽物は一切なく、果てしなく広がる砂の海が二人の戦士を飲み込もうとしている。風が砂を巻き上げ、視界をわずかに悪化させるが、それでも互いの姿は遠くからでも確認できる。チームAのガストーン・コロッシブは、中量級二脚の人型機体「ビルドハンター」を操り、砂の上を慎重に進む。右手の「コロッシブバスター」は腐食性のビーム砲で、すでにチャージを開始している。左手には「ソリッドシールド」が構えられ、防御態勢を整える。右肩の「アシッドフレアー」ミサイルポッドは静かに待機し、左肩から放たれた「リペアードクター」ドローンが機体の周囲を旋回し、わずかな損傷を即座に修復する準備を整えている。ガストーンの機体はバランスが良く、素早さ30の機動力を活かして砂丘の起伏を活用し、位置を調整する。 対するチームBのロード・シラバルクは、六脚人型機体「カノーネ」を駆り、電磁式ホバーを用いて砂の上を滑るように移動する。主兵装の「END」超長距離戦略重砲は、すでに牽引式で展開され、大容量蓄電器がエネルギーを蓄積中だ。脚部と背部の大型装填装置が重くのしかかり、素早さ20の機体は砂丘の柔らかい地形で苦戦を強いられる。シラバルクはコックピット内で舌打ちする。「やっと大手を振ってバカスコ撃てるぜ!」と独り言ちながら、砲身をチームAの方向へ向け、照準を合わせる。しかし、ENDの射撃準備には時間がかかる。一発撃つごとに装填と冷却で4時間必要なこの兵器は、砂漠の開放地帯では威力を発揮しうるが、機動性の低さが致命的だ。 戦闘開始の合図が鳴り響く。ガストーンは即座に動く。ビルドハンターの二脚が砂を蹴り、素早いダッシュで距離を詰める。コロッシブバスターから腐食性ビームが放たれ、砂丘を溶かす緑色の光線がカノーネに向かって飛ぶ。シラバルクはホバーを起動し、横にスライドを試みるが、重い装備が足を引っ張り、動きが鈍い。ビームはカノーネの脚部をかすめ、合金を腐食させる。黒煙が上がり、電磁ホバーの出力が一時的に低下する。「くそっ、こんなに速いのか!」シラバルクが叫ぶ。ガストーンは追撃をかけ、アシッドフレアーミサイルを一発発射。ミサイルは砂を巻き上げて爆発し、カノーネの装填装置に命中。爆風で砂が舞い、視界を遮るが、ダメージは蓄電器に及び、充電効率が落ちる。 シラバルクは反撃の機会を狙う。ENDの照準がようやく合致し、超長距離砲撃が開始される。砲口から放たれた戦略爆弾は、砂丘を越えてビルドハンターの位置を狙う。爆発音が響き渡り、砂の噴水が数百メートル高く舞い上がる。ガストーンはシールドを展開し、衝撃波を防ぐが、爆風で機体が後退。防御力30のシールドが熱で歪み、修理ドローンが即座に修復にかかる。弾薬の消費を意識し、ガストーンは距離を保ちつつ、コロッシブバスターの連射を浴びせる。ビームがカノーネの背部を直撃し、大型装填装置が腐食。シラバルクは冷却システムを起動するが、砂漠の熱で効率が悪い。「この距離じゃ威力が落ちるぜ…」と呟きながら、ホバーをフル稼働させて逃げる。 ガストーンは機動力を活かし、砂丘の影に回り込む。リペアードクターが機体の傷を癒す中、アシッドフレアーをもう一発。ミサイルはカノーネの脚部を破壊し、六脚の一つが機能停止。シラバルクの機体は傾き、移動速度がさらに低下する。ENDの二発目はまだ準備中だ。ガストーンは絶技「リクイド・カタクリズム」を狙う。コロッシブバスターを最大チャージし、アシッドフレアーの着弾地点を予測。ミサイルが爆発した直後、チャージビームが直撃。局地的な溶解性衝撃波が発生し、砂が液化してカノーネの脚を飲み込む。腐食液が機体全体に広がり、蓄電器がショート。シラバルクは脱出を試みるが、液化した砂が機体を沈め、ENDの砲身が曲がる。 シラバルクは最後の力を振り絞り、ENDを緊急発射。爆発はビルドハンターを直撃し、シールドが砕け散る。ガストーンはダメージを負うが、修理ドローンが機能し、機体は持ちこたえる。弾薬が尽きかけたガストーンは、接近戦に持ち込み、コロッシブバスターの近距離射撃でカノーネのコックピットを腐食。シラバルクの機体は機能停止に追い込まれる。戦闘はガストーンの勝利で終わる。砂漠に溶解液の池が残り、戦場の不動産価値はゼロとなった。(約1980字) 第一回戦勝利: チームA 第二回戦: 戦場 - 山岳 急峻な山岳地帯が第二の戦場。岩肌の斜面や泥沼が点在し、足を取られやすい地形が戦いを複雑にする。霧が立ち込め、視界を制限する中、ガストーンはビルドハンターを岩陰に隠す。中量級二脚の機動力がここでは有利で、素早さ30を活かして急斜面を登る。コロッシブバスターは再装填され、ソリッドシールドが泥から守る。リペアードクターのドローンが周囲を警戒し、アシッドフレアーのミサイルは泥沼を避ける軌道を計算する。第一戦のダメージは修復済みだ。 シラバルクのカノーネは六脚の安定性を活かし、ホバーを補助に山道を進むが、重装備が泥に沈み、素早さ20の弱点が露呈。ENDの牽引式展開が岩に阻まれ、照準が難しい。「またあの腐食野郎か…今度は山で威力を発揮してやる!」とシラバルクが息巻く。大容量蓄電器は充電中だが、地形のせいで冷却が遅れる。脚部の泥がホバーを詰まらせ、移動が遅い。 戦闘開始。ガストーンは高台からアシッドフレアーを発射。ミサイルが泥沼を爆破し、土石流を起こしてカノーネを襲う。シラバルクはホバーを上げて回避するが、脚一つが泥に埋まる。ENDの準備を急ぐが、ガストーンは坂を滑り降り、コロッシブバスターを撃つ。ビームが岩を溶かし、カノーネの装填装置をかすめる。腐食が広がり、シラバルクはシールドを展開しようとするが、機体にない機能だ。防御力30の装甲が耐えるが、熱で変形。 シラバルクは反撃。ENDの第一射が山腹を砕き、岩崩れを誘発。ガストーンはシールドで防ぎ、ドローンが修復。爆風でビルドハンターは転倒するが、素早さで回復。ガストーンは接近し、連射ビームで脚部を腐食。カノーネの六脚が二本失われ、機体が不安定に。シラバルクは冷却を待たず二発目を撃つが、急斜面で反動が機体を後退させ、泥沼へ。ENDの砲身が泥に沈む。「ちくしょう、こんなところで!」 ガストーンはリクイド・カタクリズムを再び。ミサイルが着弾し、チャージビームが泥沼を液化。カノーネは沈み、蓄電器が水没。シラバルクは脱出ポッドを射出するが、ガストーンの追撃ビームがそれを破壊。機体は泥の底で停止。ガストーンの修理ドローンが自身のダメージを癒し、勝利を収める。山岳に溶解の跡が残った。(約1950字) 第二回戦勝利: チームA 第三回戦: 戦場 - 市街地 ビルが乱立する市街地が最終戦場。遮蔽物が多く、路地や建物の影が戦術を可能にする。ガストーンはビルドハンターをビル屋上に配置。コロッシブバスターのビームがコンクリートを貫通しうる。シールドとドローンは万全。弾薬は残りわずかだが、素早さでカバー。 シラバルクのカノーネは街路をホバーで進むが、重さでアスファルトが割れる。ENDの展開が狭い道で制限され、「ここじゃ本領発揮できねえ!」と苛立つ。蓄電器はフルだが、装填が遅い。 開始。ガストーンは高所からミサイルを雨あられ。ビルを崩し、カノーネを埋める。シラバルクは砲撃で反撃、ビルを破壊してガストーンを露出させる。ビームと爆発の応酬。ガストーンはシールドで耐え、接近して腐食攻撃。カノーネの脚が溶け、機動不能に。ENDの一撃がビルドハンターを直撃するが、ドローン修復で持ちこたえ。 シラバルクの弾薬が尽き、ガストーンの絶技が決まる。市街地に溶解波が広がり、カノーネを沈め、第三戦もガストーンの勝利。廃墟に腐食の痕跡。(約1920字) 第三回戦勝利: チームA 全体勝利: チームA (3勝0敗)