第一回戦 市街地の戦闘が始まった。ビルが乱立し、遮蔽が多いこの場所は、どちらのチームにとっても戦略的な利点を生かせる。しかし、マウデンス・リッキーマウスのサッドグリムは、その機動力を活かし、素早く敵の懐に潜り込む狙いで戦闘を開始した。 「……歴史が静かに錆びついてゆく」と、リッキーマウスは冷静に戦場を見渡す。彼のサッドグリムは、近接戦を得意とするため、まずは距離を詰めることを考えた。一方、野良猫が搭乗するBeast.βは、柔らかい動作で動き回りながら、その鋭い危険察知能力でリッキーマウスの接近を感知した。 サッドグリムが突進すると、Beast.βは無意識に避ける。野良猫が動き回った結果、待ち受ける攻撃を難なくかわしているのだ。リッキーマウスはその奇妙な動きを見て、野良猫の野生的なセンスと直感に驚き始めた。 「ふふっ、これは面白くなりそうだ」とリッキーマウス。 追撃に失敗した余波で、サッドグリムは一瞬空中に停滞した。野良猫はこの隙をチャンスと捉え、Beast.βの右前脚ツメを振り下ろした。リッキーマウスはすぐに姿勢を戻し、攻撃を避けるが、その間に野良猫は頭部の「ネコノヒゲ」で自動照準を合わせていた。狙いを定めた瞬間、ダブルビーム砲の「ネコビーム」が発射される。ビームはサッドグリムに直撃、爆風が広がった。 リッキーマウスはその一撃を受け、バランスを崩して後退する。野良猫はさらに攻撃を加えようとするが、巧みにサッドグリムが持つツインソリッドブレードを振るい、ベストなタイミングで反撃。両者の攻防が続くが、やがてリッキーマウスの猛攻が効果を発揮し、Beast.βに深手を負わせる。 戦闘は双方にダメージを与えながらも続くが、最後にリッキーマウスが八連続斬撃の絶技「世界の合言葉は森」を発動し、野良猫がもたらしたダメージをその刃で跳ね返した。無残にも舞い散る破片と共に、Beast.βは地面に倒れ、そのまま動かなくなる。 第一回戦の勝者: チームA (マウデンス・リッキーマウス) 第二回戦 山岳地帯に舞台が移った。急斜面や泥沼が分布するこの場所は、機体の移動に非常に影響がある。リッキーマウスは、サッドグリムの機動力を活かし、どの斜面でも巧みに駆け抜ける。しかし、野良猫のBeast.βもまた、しなやかな動きで地形を利用した。 「今回はお前の動きが読める!」とリッキーマウスは声高に叫び、先手を取って走り出した。しかし、山岳の急な傾斜がサッドグリムの安定性に影響を及ぼし、動きがやや鈍くなる。この隙を突き、Beast.βが後ろから忍び寄ってきた。 野良猫が無意識にサッドグリムの背後に回り、急にツメで突き刺す。この攻撃がまさに直撃、サッドグリムは少しよろけるが、リッキーマウスは急いで反撃しようとする。しかし、その動作は泥濘にはまることで再び間ができてしまった。 リッキーマウスは姿勢を立て直す間もなく、Beast.βが前に飛び出し、またもやツメの攻撃を放つ。「やめるのだ、野良猫!」とリッキーマウスは叫ぶが、野良猫は自分の世界に夢中で耳を貸さない。 サッドグリムの稼働率が次第に下がる中、反撃の機会も失われていく。そこでリッキーマウスは体勢を整え、「アサルトアーマー」発動後に近接に詰め寄る所存を決めた。しかし、爆発の影響はもともとのダメージに重なる形で、冷静な判断を失わせていた。 ついには決定的な一撃が放たれ、Beast.βはまたもや機動で避け、リッキーマウスが滑り込む。結局、山岳の地形に後れを取ったことで、サッドグリムは地面に倒れ、敗北を喫した。 第二回戦の勝者: チームB (野良猫) 第三回戦 砂丘の激戦。遮蔽が全くないこの場所は、両者が全力をもってぶつかり合う合戦が繰り広げられる。リッキーマウスはすでに過去の二戦に向けて、冷静に戦略を練った。「この砂丘では全てを賭ける」と宣言し、サッドグリムを前面に押し出して攻撃を仕掛けられるよう計らった。 一方、野良猫もこの戦場に適した戦法で素早い動きを続け、ビームのパワーも持ち合わせている。距離が詰まるに伴い、あえてビームで強襲を狙う形だ。 リッキーマウスはダメージを受けたとは言え、全力を尽くして逆に突撃に出る。サッドグリムのツインソリッドブレードは強力であり、一発でも当たれば敵に重傷負わせることが見込まれる。野良猫は今まで通り、ツメでの引っ掻きを続けながら状況判断を重ねる。 しかし、状況は厳しく、両者は最初の接触時から多くの攻撃を浴びせ合い、サッドグリムがダメージを受ける一方、ビームも真っ向に互いに相打ちを選び取る形になった。“勝つこと”という意志が映し出され、無私の接触が続く。 「歴史が静かに錆びついてゆく」と囁くリッキーマウス、そして続けてサッドグリムの全力攻撃が繰り広げられた。連続攻撃の中で両者が互いに削り合うが、精一杯のリッキーマウスの攻撃が、野良猫によって本質的に予想された様に避けられるのが悔やまれる。 最後にリッキーマウスが全体をかき消す引き裂くような八連続斬撃を極めるが、Beast.βもまた、あらがう力で動きつづけている。「お前は倒れる運命だ」と、リッキーマウスは叫んだが、隙が生じた瞬間に野良猫が最後の力を振り絞り、反撃する。 結果、ついにリッキーマウスが倒れ、サッドグリムは奮闘の末に疲れきってその場に崩れ去った。 第三回戦の勝者: チームB (野良猫) 全体での勝者 1勝2敗の結果から、今回の戦いの総合的な勝者は チームB (野良猫) となった。