第一ラウンド:無限の書架回廊 超巨大図書館「世界記憶」の深淵に、二つの影が対峙した。無作為に選定された戦場は、無限に連なる書架の回廊。壁一面に古今東西の書物が隙間なく並び、天井は霧に霞むほど高く、足元は磨り減った石畳が微かな反響を返す。空気は古紙とインクの匂いに満ち、遠くでページを捲る幻の音が響く。没入度は初めから低く、両者とも周囲の幻想に身を委ねきれず、戦闘への集中が浅い。 欠け月の紳士は、初老の体躯を黒の燕尾服に包み、重く静かな足音で進み出た。白髪交じりの髪を整え、片目にモノクルを光らせ、手に握る黒い仕込み杖は鞘に収まったまま、しかしその先端は鋭い殺気を湛えている。「君のような星屑の王に、紳士の刃を味わう資格があるかね。」重く静かな言葉が回廊に響き、杖を軽く地面に突いて音を立てた。対する『ひかり星』――神なき星の王は、小さな星の大きな王様として、極小の輝きを纏った矮小な姿で佇む。星屑のような体躯は王冠を戴き、瞳には最賢の愚と弱者の王の葛藤が宿る。「王でなくてはならぬ器が、貴方の杖に屈するものか。小さき者らの守護者たるこの身、星の律を以て試さん。」高次な生命に相応しからぬ暴虐破壊の権化が、その声に滲む。 戦闘開始の合図は、図書館の無形の意志。欠け月の紳士はCore:הの力戦傾向を体現し、蔵書の効果を乗せた剣戟で一気に攻め入る。仕込み杖を抜き放ち、初撃に『こゝろ』を接触発動。杖に暴発の呪いが宿り、鞘ごと振り下ろす。刃は空気を裂き、ひかり星の足元へ迫る。「暴発せよ、君の星屑を。」杖が地を叩くと、石畳が暴発し爆炎を噴き上げ、回廊を震わせた。没入度Ⅰの浅い段階ゆえ効果は控えめだが、爆風はひかり星の矮小な体を吹き飛ばし、書架に叩きつける。 ひかり星は星の律を以て応戦。最賢の愚が判断を誤らせつつも、弱者の王として耐える。『象の枷』を地に踏みしめ、重力を増大させる。踏みしめる程に強まる重力場が回廊を覆い、欠け月の紳士の杖を地面へ引き寄せる。「重力の枷よ、愚かな紳士を砕け!」地響きと共に重力圧潰の予兆が現れ、紳士の足元が沈み、杖の振り上げが遅れる。暴発の余波を重力で抑え込み、反撃の隙を生む。両者のCore:הは力対力の激突を呼び、回廊の書架が軋み、数冊が崩れ落ちる。 紳士は静かに笑い、次に『吾輩は猫である』を杖に接触付与。刃を閃かせ、ひかり星の頭部を狙う。切れ味鋭い杖が弧を描き、接触すれば頭部を猫耳付きの水塊に埋め尽くすはず。没入度が僅かに上昇し、威力が増す。「猫の如く、君の頭を水に沈めよう。」しかしひかり星は『流れ星の足跡』を呼び、地から星を落とす。隕石のような輝きが回廊の天井を突き破り、紳士へ直撃を狙う。星屑の尾を引き、重力増大の『象の枷』と連動し、落下速度を加速させる。「星よ落ち、重力を以て王の敵を討て!」 回廊は混乱の極み。紳士の杖がひかり星の肩をかすめ、水塊の効果が僅かに発動し、王の肩に猫耳状の水が滴るが、重力の枷がそれを押し潰す。逆に落星が紳士の燕尾服を焦がし、足元を抉る。両者とも傷を負いつつ、互いの蔵書を封じ込めきれず。紳士は『坊っちやん』を杖に宿し、追撃の罅入れを試みるが、ひかり星の『間欠泉の鳥』が重力を反転。一帯が浮遊し、杖の軌道が狂う。「反重力の鳥よ、敵を虚空に放て!」書架が宙に舞い、ページが雪崩のように降る中、紳士は杖を地面に突き立て平衡を保つ。 ラウンド終了時、欠け月の紳士の剣戟がひかり星の守りを僅かに崩し、暴発と罅の連撃で王の星屑体を削る。一方ひかり星の重力操作は紳士の機動を制限したが、決定的な打撃を与えられず。力戦の応酬で紳士が優位に立つ。 第一ラウンド勝者: 欠け月の紳士 没入度: 欠け月の紳士 Ⅱ / 『ひかり星』 Ⅱ 第二ラウンド:炎熱の溶岩書庫 戦場が移り変わる。無作為の意志により、ラウンドごとに回復した蔵書と共に、新たな幻想が顕現。炎熱の溶岩書庫――床は溶岩の川が流れ、書架は黒焦げの鉄で囲まれ、空気は灼熱の風が渦巻く。ページは炎に炙られ、文字が浮かび上がる幻の空間。没入度が前ラウンドの集中から上昇し、両者ともⅢへ。威力が増幅され、戦いは苛烈を極める。 「再びの舞踏を、星の王よ。」欠け月の紳士は重く静かな声で告げ、モノクルを光らせ仕込み杖を構える。ひかり星は王冠を正し、「弱者の守護者たる王、貴方の刃を星の律で砕く。」と応じる。溶岩の熱波が両者を煽る。 紳士は没入度Ⅲの恩恵で蔵書を強化し、『こゝろ』暴発を杖に纏わせ突進。溶岩を跳び越え、刃をひかり星の胸へ。接触で暴発が溶岩を巻き込み、大爆発を誘う。「暴発の炎を、君に。」爆炎が書庫を染め、王の体を炙る。続けて『坊っちやん』の罅入れを加え、ひかり星の星屑装甲に亀裂を走らせる。Core:הの力で一気に攻め入る戦術が冴え、溶岩の流れすら杖で弾く。 ひかり星は律の暴虐を解放。『象の枷』を踏みしめ、重力を極大化。溶岩が渦を巻き沈降し、紳士の足を縛る。「重力圧潰、愚かな刃を地に沈めよ!」律変化の予兆が現れ、重力波が杖の軌道を歪める。さらに『間欠泉の鳥』を反転重力で連動させ、溶岩を上空へ噴き上げ、紳士を炎の雨で包む。最賢の愚が犠牲を拒み、守りを固めるが、破壊の権化が牙を剥く。 激突。紳士の杖がひかり星の腕に接触、暴発が星体を内側から破裂寸前まで追い込む。水塊の『吾輩は猫である』で王の頭部を水没させ、猫耳の幻が揺らぐ。だがひかり星の落星『流れ星の足跡』が直撃、溶岩書庫を陥没させ紳士を吹き飛ばす。書架が崩壊し、炎の奔流が両者を飲み込む。紳士の罅入れが王の律を乱し、ひかり星の重力反転が紳士の平衡を崩す。互角の消耗戦、しかし紳士の連続剣戟が僅かに上回り、王の体に深い傷を刻む。 第二ラウンド勝者: 欠け月の紳士 没入度: 欠け月の紳士 Ⅲ / 『ひかり星』 Ⅲ 第三ラウンド:虚空の禁断大聖堂 最終戦場は虚空の禁断大聖堂。無数の書物が浮遊し、重力なき闇虚空に大聖堂の残骸が漂う。星屑とページの渦が渦巻き、遠くに幻の星々が瞬く。没入度Ⅳへ上昇、蔵書の威力は極限に。3ラウンド目、Refの必殺技が解禁される。 「これで決着だ、星屑の王よ。こんな夢を見た。」欠け月の紳士は没入度Ⅱ以上で指定書物『夢十夜』を解放。杖の届く範囲の無生物が急速劣化、虚空の書物を塵に変え、ひかり星の周囲を無効化。数瞬後、影響は無かったことになるが、その隙に杖を振り抜く。オーバークロックのRef詠唱で「こんな夢を見た。」と重く静かに唱え、劣化を永続化級に強化。聖堂の構造が崩壊、ひかり星を無防備に晒す。 ひかり星は応戦、『握り拳の王』を解放。一冊『象の枷』を破り捨て、残り二冊の律を変化。『流れ星の足跡』が『激流巨星群』へ――無数の中型星が虚空を埋め尽くす。『間欠泉の鳥』が[反重力崩壊]へ――反転重力が爆発的に増幅、巨星群を加速。「小さな星よりも大きな蛇は問う「王様、二者択一を迫られた時に貴方はいったい何を尊ぶ?」」Refを詠唱、オーバークロックで巨星群が絶大な破壊力を発揮。最賢の愚が犠牲を拒みつつ、暴虐の律が全開。 大激突。紳士の劣化夢が巨星を塵化させるが、Refの巨星群が聖堂を粉砕、杖すら蝕む。ひかり星の星体が劣化で崩れかけるも、反重力崩壊が紳士を虚空の果てへ吹き飛ばす。両者のCore:הが虚空を裂き、互いのRefが衝突。最終的に、紳士の剣戟と夢劣化がひかり星の律変化を凌駕、王の星体を完全に砕く。 第三ラウンド勝者: 欠け月の紳士 総合勝者: 欠け月の紳士 (3勝0敗) 没入度: 欠け月の紳士 Ⅳ / 『ひかり星』 Ⅳ