一回戦 戦闘は市街地で開始された。両者の地形を利用した戦術が展開される中、深淵の担い手・上遠野将哉はその機体「Abyss」の深淵の力を最大限に引き出し、周囲のビル群を巧みに利用した。彼は次々と黒楯「WA」を展開し、ナマハゲ・アンドロイドI型の動きを封じることに勤めた。その一方で、ナマハゲはその名の通り、素早い動きでビルの間を縫い、予測不能な角度からの攻撃を行った。 しかし、上遠野は自機の演算妨害機構「VoA」を駆使し、ナマハゲの攻撃予測を妨害したことで、ナマハゲは攻撃の精度を下げ、三連撃の刃剣が外れる場面もあった。 ナマハゲは攻撃が外れた隙に、Nエネルギーを増幅させ、強化型刃剣で反撃を試みたが、上遠野はその攻撃を深淵装甲で吸収し、逆に敵に還元する。 しばらくの間、両者の接近戦が続いたが、上遠野の「S-2」がナマハゲの武装に深淵を注入し、機能を一時的に麻痺させたことが勝因となる。 深淵の力の前にナマハゲは技術の限界に直面し、しまいには深淵の刀「BoA」で一刀両断されてしまった。 この一回戦は、チームAの上遠野将哉の勝利となった。 --- 二回戦 二回戦は山岳地帯で行われた。急斜面や泥沼が存在するこの戦場は、両者にとって有利になる側面と不利な側面があった。上遠野は、即座にその地形を利用し、背後からのアプローチを試みたが、ナマハゲは高機動を生かし、無駄のない動きでその攻撃をかわしていった。 ナマハゲは泥沼地の足場を利用して上遠野の深淵に干渉し、機動力を活かした回避行動で連続攻撃を行った。しかし、上遠野は「VoA」を展開して相手の演算を撹乱。ナマハゲの攻撃も次第に精度を失っていく。 だが、この戦場の特性もあってか、ナマハゲは泥沼を利用してジャンプし、上方からの斬撃を仕掛けてくる。ここで上遠野は「深淵装甲」での防御では間に合わず、先にNエネルギーをチャージしていたナマハゲが強化された刃剣で深淵の肩部を打ち抜く瞬間が訪れる。 上遠野はダメージを受けつつも、「アビス・カラミティフォーム」にフォームチェンジ。彼の機体は一気に膨れ上がり、力を取り戻す。流れるような攻撃でナマハゲを包囲し、定めた動きのもとに攻撃を決めた。 両者の力が拮抗する中、最終的にナマハゲの攻撃を見切った上遠野は「BoA」で一閃。ナマハゲの操縦者もその強化された刃剣の重みに耐えきれず、機体のバランスを崩して大地に転ぶ。 この二回戦もチームAの上遠野が勝利した。 --- 三回戦 三回戦は砂丘で行われた。遮蔽が全くないこの戦場では、両者とも生存できるスピードと正確な射撃技術が求められた。上遠野はすぐさま風を読んで、砂の中での視界を損なわせつつ、ナマハゲが砂で視界を奪う間合いに攻撃を仕掛けた。 ナマハゲはその柔軟性を使い、瞬時に回避行動をとりつつ、強力なNエネルギーをチャージして刃剣を強化。しかしこの場面で上遠野は、自身が無防備になる隙を与えさせない動きを実施。ブレイク未満のスピードで接近し、ナマハゲの刃剣を「WA」で一閃時に押し返した。 ナマハゲはその反撃で体勢を立て直すも、上遠野の姿が瞬時に消え再び現れ、突然の深淵の力による攻撃が炸裂する。ナマハゲは捌きながら薄氷の上を踏むような危うさを抱えつつも、すでに遅し、致命傷を負う一撃を受けた。 その一瞬の隙を与えたことで、深淵の担い手の勝利が暗示されていた。 この三回戦も、チームAの上遠野が勝利を収め、全体での勝者が決まった。 --- 総括 三回戦を通じて、チームAの上遠野将哉が圧倒的な強さを示しました。戦局を的確に見極め、深淵の力を最大限に利用した上遠野は、全体での勝者となりました。