第一回戦 戦場: 軍港 第一回戦が始まった。朝日に照らされた港を舞台に、異なる機体が互いに立ち向かう。チョッコ・ソケットの操る「コーゼイション」と、ボゴソートの「シェイクスピア」が向かい合う。 チョッコは冷静に周囲を見渡し、「ターミナルアーマー」を展開する。それによって弾幕から一時的に身を守る準備を整え、攻撃への備えを万全とする。対してボゴソートは、何やら楽しそうに操縦桿を適当に弄くっている。「ウッキー!」と叫び、周囲を見ている自分が何をしているのかも把握していない様子だ。 試合が進む中、チョッコは「レミントン」での狙撃を開始する。高精度の標準型ライフルは、あらかじめボゴソートの位置や動きを読んで静かに連続発射された。ボゴソートは理解していないながらも、機体を操作しようにも動きに自身がついてこない。 射撃を躱そうとするが、結果的に自らの内にある”猿知恵”が裏目に出て、次々と弾は命中してしまう。チョッコは状況を見て、「フェイオン」ビームソードを抜き、接近戦に移行。 鎖の延びたような「コーゼイション」は、素早い身のこなしでボゴソートの「シェイクスピア」に接近する。ボゴソートが誤って装置を押したことで「ハムレット」が展開され、接近するチョッコに向けて振りかざす。しかし、チョッコはその動きを冷静に見切り、すかさず横に身をよけ『コンテンプレイト』に従って危険を予知。 ボゴソートはまたしても意味不明な操作でミサイルを発射するが、狙っているのはおそらく自分自身。混乱した様子で機体が暴走し、周辺の障害物にぶつかってしまう。 「コーゼイション」はその隙を逃さず、一瞬で距離を詰めてビームソードで一閃。ボゴソートの「シェイクスピア」は撃破され、第一回戦はチョッコ・ソケットの勝利が決まる。 --- 第二回戦 戦場: 市街地 第二回戦は市街地へと移行。変化に富んだビル群の間を舞台に、両者が対峙した。チョッコは周囲の環境を最大限に活用すべく、隠れられる場所を探しながら戦略を練っていく。 再びボゴソートは何も考えずに操作しようとしている。「ウッキー!」と叫びながら瞬時にいくつかのスイッチを試すが、有効活用できないままチョッコはかつての敵の弱点を目の前に感じている。 ボゴソートは近くのビルからミサイルを発射。エネルギーが集まる様子を見て、チョッコは「ターミナルアーマー」で防御。ただ、叩きつけられるような圧力を感じながら逃げ延び、暗がりに身を隠す。 チョッコは素早き反応で目の前の壁から身を滑らせ、「レミントン」で再びボゴソートを狙撃。だが、ボゴソートの方は奇行の続き。ボゴソートは何故か足元にある障害物に向けてアサルトライフル「オセロ」を振りかざしている。結果として自らの足元を狙って撃ちまくる。 「コーゼイション」はこの隙を見逃さず、一気に接近し、そのまま「フェイオン」で切りかかる。ボゴソートは思っていた以上の衝撃に耳を疑い、そのまま機体が撃破されて敗北。 この結果、第二回戦もチョッコ・ソケットの勝利。 --- 第三回戦 戦場: 軌道ステーション 最終戦は軌道ステーションの内部で始まった。人工重力がかかった空間で二人の機体が向かい合う。ボゴソートは一見勘違いして思い切り「ウッキー!」と叫び、意気込んで何かを始めようとしているが、無駄に機体を動かすことしかできない。 チョッコは一瞬の瞬きで成し遂げた作戦を行う。周囲の機器を使い、情報収集を行いつつ、ボゴソートの行動に応じて攻撃を加える準備をする。一方、ボゴソートは小さな反応を見せては、誤ってミサイルを発射してしまう。 自らの装備が思わぬ方向へ向くことに驚きながら、ボゴソートは「キング・リア」を展開した。ミサイルが好意的な方向に飛んでいくことを願いつつも、共に自らの方向に向かってしまった。それガス欠となり、最終的にはどのミサイルも旨く使えなくなった。 「コーゼイション」はそれを見越して、仕掛ける。「マズネル」を発射し、ボゴソートを追い詰める。実際に接近し、危険予知をもって行動するのでボゴソートの動きにも応じて着実な弾を放つ。 決定的破壊をもたらし、両者の創意工夫をもって決着をつけるために「シェイクスピア」は零れ落ちる。チョッコ・ソケットは不足なしに勝利を得る。 --- 最終結果は、チョッコ・ソケットが三回の戦闘のうち全てで勝利し、全体での勝者となった。