廃病院の薄暗い廊下は、風が吹くたびにかすかにうめき声のような音を立てていた。壁には所々剥がれたペンキがむき出しになり、遠くの方で微かな光がちらちらと揺れている。そこに、一群のキャラクターたちが集まっていた。彼らは、悪名高き心霊系YouTuberを撃退するため、協力し合わなければならなかった。 「まさかこんな場所で、伝説の心霊動画が撮れるなんて思わなかったのだ!」と、ずんだもんが緑髪をゆらしながら前を指差す。何よりも好奇心が勝り、陽気な声を上げていた。 「お前はどうせ何もできないんだから、ひっこんでろ!」と、人面犬がいつもの荒々しい声で叫ぶ。 「やめるのだ、仲間なんだから!」と、ずんだもんが反論するが、人面犬は無視して俯く。すると、突然の静けさの後、物音が聞こえ始めた。 「ようやく記録してやるぜ、心霊系YouTuberは恐怖を録画できれば、話題をさらえるはずだ!」と、ガラガラと音を立てながらYoutuberがカメラを手に現れた。その顔は悪戯っぽく、心霊現象を期待に胸を膨らませた様子だった。 「見ろ、こいつが悪霊を招いている犯人だ。共に取り囲むのだ!」と、ずんだもんが指示を出し、その場の皆が所定の位置に集まった。 「俺が行く!」と叫びながら、人面犬が一気に駆け出し、Youtuberに襲いかかった。だが、その瞬間、Youtuberはカメラを据えて人面犬の威圧感を捉えようとする。人面犬は自らの荒がりで相手を驚かせるつもりではなかったが、彼自身が驚いてしまった。Youtuberが自分に向かってカメラを突きつけてくる。「な、なんだこいつは!」と人面犬は悲鳴を上げながら後退する。 「お待たせなのだ、今度は私が行くのだ!」ずんだもんが「ずんだ砲」を発動し、無数のエンダー豆をYoutuberに撃ち込む。しかし、Youtuberは身をかわしてそれを避け、ずんだもんを冷やかすように笑った。「なにそれ、かわいい犬と豆が飛んできただけじゃん!」「そうなのだ!次は私の出番なのだ!」ずんだもんは再び気合を入れる。 その頃、神に愛された男は横で見守っていた。「相手があまりにもタチが悪い…」と彼は呟く。しかし、彼が本気を出すときが来た。 「阿修羅の炎よ、我に舞い降りよ!」すると、不動明王の怒りが呼び起こされ、炎は瞬く間にYoutuberの周りを包み込んだ。その炎によってYoutuberは一瞬怯んだ。 「このままではやられちまう!バチバチボール、GO!」と、ラブリスが小柄な体を震わせながら、かんしゃく玉を投げ込む。サウンドが大きく響くなか、Youtuberはその音に驚き、まさに恐怖でとっさに後退してしまった。 「今だ!」と人面犬が意を決し、Youtuberに向かってついに突撃する。すると、彼を見ていた皆が一斉に動き出した。ずんだもんが「えんどうアタック」を仕掛けると、間もなく神に愛された男の「スサノオの力」が発動した。魔物たちの思い出されたかのように剣が現れ、Youtuberを囲む。 「ひぃ、やめてくれ!」という彼の叫び声が、廃病院の中に悲鳴のように響き渡る。ラブリスは微笑み、「私たちがもっと悪戯するよ!」と追撃の構えをとって続けた。 Youtuberは後ずさりを続け、その泥のように深い恐怖感を抱えて、ついには振り返り、逃げ出した。 「待て、お前の企みはもう終わりだ!」神に愛された男が叫ぶが、すでにその姿は廃病院の闇に消えていた。 「よし、やったのだ!私たちが勝ったのだ!」ずんだもんは喜び、周りの仲間たちとハイファイブをした。 しかし廃病院では、悪霊が怒りの声で響いてくる。 「私が心霊動画を撮影できなかったなんて…最悪だ…」そこには慌てて逃げ出す心霊系YouTuberの後ろ姿があった。