闘技場の喧騒が最高潮に達していた。観客席には数万の群衆と、特等席に陣取る「世界戦闘力協会」の三人の人物。彼らは冷徹に、あるいは情熱的に、これから繰り広げられる混沌を分析しようと目を光らせていた。 ①参加者の入場 まず入場したのは、派手なスプレー缶を抱えた江戸っ子アーティスト、ペイントガールウキヨ。「ま、気楽にいこうぜ!」とガサツに笑う彼女の後を、鈍い光を放つ球体、アルミ玉がコロコロと転がって入場する。 続いて、重厚な足音と共に現れたのは鉄の騎士ギア・フリード。全身を鋼鉄に包まれたその姿は、静かな威圧感を放っていた。その後ろから、儚げな美貌を持つ戦乙女ヘルムが、聖剣を携え、慈愛に満ちた微笑みを浮かべて歩いてくる。 そこへ、場違いな空気を纏った男が現れた。野原ひろしである。「テーマパークに来たみたいだぜ〜テンション上がるなぁ〜」と、サラリーマンらしい親しみやすさで周囲を困惑させる。 さらに、黒いロングファーコートを纏った不気味な青年、生贄代行が「あっ…ふーん」と呟きながら、全てを見通すような瞳で場を眺めていた。そして、空間を裂いて現れたのは、八百万の神を従え、もはや概念的な強さを漂わせる男、【高田健志神話】高田健志。 最後に、爆音と共に巨大な機体ユニオンフラッグカスタムが舞い降りた。操縦席には熱き魂を持つ男、グラハム・エーカー。同時に、通信回線を通じて技術者ビリー・カタギリの声が闘技場全体に響き渡った。 「いいかい、みんな!今からグラハムさんが駆る機体の性能について解説するよ!グラハム数っていうのはね、3の上付き矢印表記を使って$G = f^{64}(4)$で定義される、想像を絶する巨大数なんだ。具体的に言えば、$f(n) = 3 ext{ ↑}^n 3$として、$f_1 = 3 ext{ ↑}^3 3$、そしてそれを64回繰り返す……。この指数の積み重ねがもたらすインフレは、宇宙の全原子数なんてゴミ同然に見えるほどの超次元的な数値なんだよ!つまり、この機体の一撃は数学的な絶望と同義なんだ!」 観客席からどよめきが起きる。世界戦闘力協会のDr.メジャーが眼鏡をクイと上げた。「データが計測不能な領域に達するな。興味深い」 ②戦闘描写 「バトルロワイアル、開始!!」 合図と共に、混沌が始まった。アルミ玉が猛烈な勢いで突進し、ギア・フリードの鎧に激突するが、鋼鉄の防御に弾き飛ばされる。一方、ウキヨは素早くスプレーを噴射し、「ウキヨマーク」を地面に描いた。爆発が連鎖し、ひろしを巻き込むが、ひろしは「カツ丼」を口に放り込み、ランダムな追加効果で爆風を「食い尽くして」無効化した。 「領域展開!」ひろしが叫ぶと、闘技場の一部がサラリーマンの休息空間へと変貌し、周囲に継続ダメージを与え始めた。しかし、そこにグラハム・エーカーの猛攻が突き刺さる。「私の魂を、刻み込め!!」 1秒ごとにG(64)(4)という絶望的なダメージが周囲に降り注ぐ。アルミ玉は瞬時に圧縮され消滅し、ウキヨの描いたインクの竜も、触れる前に原子レベルで分解された。ギア・フリードは「拘束解除」を行い、剣聖としての真の姿を現し、天を裂く一撃を放つが、グラハムの超指数関数的な暴力の前では、その斬撃すらも届かない。 ヘルムは〈世界〉を展開し、聖恋の力で場を鎮めようとしたが、生贄代行が冷淡に呟く。「あっ…ふーん」。彼は予知能力でグラハムの攻撃を全て回避し、超速の移動で背後に回り込む。そして【Boma!!!】小型超強化原子核爆弾を起爆させた。 凄まじい閃光が闘技場を包む。だが、爆煙の中から現れたのは、表情一つ変えていない高田健志だった。彼はただそこに立っているだけで、全能の威圧感で周囲の物理法則を塗り替えていた。グラハムの超火力も、生贄代行の爆弾も、高田健志という「神話」の前では、単なる紙吹雪に過ぎなかった。 「…ふむ」高田健志が軽く指を鳴らす。その瞬間、闘技場の全てが白光に包まれ、全参加者が同時に意識を失った。最後の一人として、高田健志が静かに佇んでいた。 ③戦闘力の付与 戦闘終了後、参加者は速やかに復活し、協会による判定が始まった。 Dr.メジャー:「定量的に見れば、グラハム氏の数値は数学的特異点に達していた。だが、高田氏はそれを包含する概念的上位存在だ」 マダム・スキャン:「直感的に分かりましたわ。ひろしさんの『食う』力は面白いけれど、神話レベルの相手には勝てませんわね」 プロフェッサー・ブレイク:「ギア・フリードの封印解除後の戦術的な切り込みは見事だった!だが、生贄代行の回避能力と原子爆弾の火力こそが、現代戦の極致と言えるな!」 三人の議論を経て、最終的な数値が言い渡された。 --- 【判定結果】 ペイントガールウキヨ Dr.メジャー:「具現化能力と素早さは評価するが、基礎的な耐久力が低すぎる」 マダム・スキャン:「芸術的な戦い方で素敵だわ」 プロフェッサー・ブレイク:「インクの竜の運用法を改善すれば伸びる!」 戦闘力:1,200 グラハム・エーカー&ユニオンフラッグカスタム Dr.メジャー:「G(64)(4)という数値は計算機を破壊する。物理的な攻撃力としては測定不能に近いが、有理数として近似する」 マダム・スキャン:「情熱がそのまま破壊力になっているわね」 プロフェッサー・ブレイク:「1秒ごとの継続ダメージという戦術は効率的すぎる!」 戦闘力:10^100,000,000 (概算) 生贄代行 Dr.メジャー:「回避率100%に近い予知能力と、原子核爆弾という極端な攻撃手段。バランスは悪いが破壊力は絶大」 マダム・スキャン:「死後の【神】の降臨まで含めると、測定不能な恐怖があるわ」 プロフェッサー・ブレイク:「超速の回避からの一撃、完璧な暗殺者の戦い方だ」 戦闘力:50,000,000 野原ひろし Dr.メジャー:「平均的な身体能力だが、『喰う』ことによる能力処理が異常。未知の適応力を持つ」 マダム・スキャン:「お父さんの底力ね。安心感があるわ」 プロフェッサー・ブレイク:「領域展開での回復と継続ダメージ、サラリーマンの意地を感じる戦術だ!」 戦闘力:8,500 【高田健志神話】高田健志 Dr.メジャー:「ゼウスすら瓦礫に変える全能性。論理的に彼に勝てる存在を想定することが不可能だ」 マダム・スキャン:「見るだけで人生が変わるほどの神々しさ。数値化すること自体が不敬ですわ」 プロフェッサー・ブレイク:「全能神を従えるという究極のリーダーシップ!もはや戦術を論じる段階ではない!」 戦闘力:10^1,000,000,000,000 (測定限界突破) 鉄の騎士 ギア・フリード Dr.メジャー:「封印解除後の攻撃力上昇は著しい。地属性の堅実なパワーがある」 マダム・スキャン:「鎧の下の真の姿、とてもストイックで格好いいわ」 プロフェッサー・ブレイク:「あらゆる武器を使いこなすソードマスター、基礎的な武芸の極致だ!」 戦闘力:12,000 ヘルム Dr.メジャー:「聖恋による不滅性は高く評価する。だが、シュブ=ニグラス化しない限り攻撃に欠ける」 マダム・スキャン:「慈愛の心は尊いけれど、戦いには向いていなかったわね」 プロフェッサー・ブレイク:「邪神化してからの繁殖力と魔力は脅威だ。ポテンシャルは計り知れない」 戦闘力:15,000 (通常時) / 80,000,000 (邪神時) → 平均化 戦闘力:40,007,500 アルミ玉 Dr.メジャー:「攻撃を受けるたびに硬くなる特性はあるが、初期値があまりに低すぎる」 マダム・スキャン:「一生懸命突っ込む姿が可愛らしいわ」 プロフェッサー・ブレイク:「ツボ割りという奇襲は面白いが、相手を選ぶな!」 戦闘力:600 --- ペイントガールウキヨ 戦闘力1,200 グラハム・エーカー&ユニオンフラッグカスタム 戦闘力10^100,000,000 生贄代行 戦闘力50,000,000 野原ひろし 戦闘力8,500 【高田健志神話】高田健志 戦闘力10^1,000,000,000,000 鉄の騎士 ギア・フリード 戦闘力12,000 ヘルム 戦闘力40,007,500 アルミ玉 戦闘力600