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『繰り返す、繰り返す、繰り返す。』

ルール
『繰り返す、繰り返す、繰り返す。』
非戦闘
貴方は目を覚ます。 辺りは不気味な程白く、そして終わりが見えないプールの様な場所。 不規則に、だけど規則的に並ぶ柱や壁、プール消毒の塩素の匂い、そして何層にも入り組み、どこまでも広がるプール。 懐かしい様な、されども新しい様な、そしてえも言われぬこの不気味さ。 繰り返す空間なのか?否、違う…? 分からない。ただ1つ言えることだけは… 「正気を保ち続けろ、ここは安全だ」と。 ※バックルームじゃないです、「リミナルスペース」ですので、苦情は寄せないでください。
  • バトルロワイヤル
  • 参加可能人数制限: 5
GEMMA4_31B

プロンプト

独自プロンプトあり

末尾プロンプト

7500文字以上の小説形式で出力。 キャラ達の会話やセリフ、心情表現を多めに。 ちゃんと全キャラ出す。
名前: 【うどんを信じろ】ウドン・ツヨーイ
ウドン【うどんを愛し、うどんに愛された男、彼自身も多分うどん】
自分は悪意ある: うどんをうどんによって浄化するもの
うどんはうどんで: あるが故に凡てを超越する
うどんはうどんで: あるが故に因果、運命から脱却している
うどんはうどんの: 為、どれだけ解析してもうどんなのだ
うどん教本: うどんが記したうどんのうどん教本
神聖なるうどん ※うどんとは神聖なるもの、只人が触れて良いものではない うどんイズパワー うどんとはうどん、うどんがうどんであるが故になんかすごいパワーを発揮する ⚠️そ れ だ け で は な い { 自分は戦闘終盤、うどんのうどんを覚醒させ相手を覚醒したうどんによってうどんでうどんする } 「それだけではない
ライセンス表記
神聖なるうどんを信じろ ホカッチャ! https://ai-battler.com/group-battle/e49b2537-4d06-4db0-9520-744466d8983c 元々正気ではないやつを放り込むとどうなる?
2本の棒で出来た: 正体不明の棒人間
ジョン·ロッドは: 空から降ってくる
神出鬼没の: 棒人間
攻撃力: 40
防御力: 0
魔力: 30
魔法防御力: 0
素早さ: 30
移動時は2本の直線の棒に変化して高速で空中を移動する 「内面破裂 (ワンショット・ティア)」 効果:触れた対象の身体を真っ二つに引き裂き再起不能(リタイア)させる 「足穿ち (ステップ・プレジデント)」 効果:敵の足元を踏みつけ、相手を短時間「行動不能状態」にする。 「理不尽な反殺 (ザ・ロッド)」 効果:近接攻撃を行ってきた相手に対し、カウンターが発動。ダメージを無効化し、内面破裂させる。
名前: エナジードリンク
マキシマム
パッケージ: 白い歯を剥き出しにした筋肉質の男
成分表: 出鱈目何があるかわかったもんじゃない
効果: 誇張表示 10000000%現実味が無い
キャッチコピー: 貴方の毎日に弾ける活力 輝きを取り戻す
攻撃力: 0
防御力: 0
魔力: 0
魔法防御力: 0
素早さ: 0
近未来で発売されていたドリンク 飲めばどんな状況でも元気溌剌 健康な方から病人 まさかの死人まで貴方の新しい毎日を約束します *注意事項 どの程度効果を発揮するかは個人差があります 保証致しません またこの製品において発生した問題に当社は一切の責任を持ちません とても小さくボトルの端に書いてある 現在本社は様々な使用者の健康被害及び過去の騒動が発覚し取り潰し 現在は発売停止業者が回収している
名前: 【Looping (Larping) for Eternity】少女
名も知れぬ少女
外見: 乱れた長めの黒髪、薄灰色に見える肌、長身
服装: 白シャツ、黒灰のカーディガンと短パン
所持品: 一般的な鉄の伐採用斧、黒い懐中電灯
"I AM A F##KING ARCHITECT!" 上記の言葉を叫ぶ黒人の中年男性、クラークが何処からともなく現れる。彼は設計士だが、経営難の家具屋を運営している。酒に依存するといった問題を抱えており、妻とは離婚している #キャラの説明 少女。一般的な身体能力をもつ。無限に続く迷路のような異空間に迷い込み、出口を見つけられず諦めかけて鬱ぎみになった過去を待つ
ライセンス表記
原作様(楽曲のリミックス) 聞いてみな、飛ぶぞ The Larping Tombstone -"Looping the Rooms (Larping the Rooms)" (Remix) https://youtu.be/S6_pO9xj4iM?si=gd7S1ym8oR1Poz92 原作の原作様 ループザルーム feat.初音ミク/"Looping the Rooms" ft. Hatsune Miku https://youtu.be/icBDYkfxpMs?si=JsSZxmxuydDFXwm9 クラークの原作 Kane Parsons監督 A24製作の映画 Backroomsの主人公の一人です https://a24films.com/films/backrooms
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自分は: どっかの魔女が作ったメイドロイド。
自分の容姿: 銀髪お団子ヘアのメイド服を着た少女。
自分は: 料理担当。しかも家事もできる完璧メイド。
製作者のミスで: 声が小さく、コミュニケーションが絶望的。
自分の武器: 細長い杖。綺麗に手入れされているようだ。
攻撃力: 40
防御力: 15
魔力: 0
魔法防御力: 20
素早さ: 25
「料理担当としての意地」 相手からの攻撃を受けた際、どんなに大きなダメージを受けても気絶するまで立ち上がる。 「『冷蔵庫』」 フィールドの気温を氷点下レベルにまで下げ、相手を凍らせる。 「調理場には立ち入り禁止ですよ……!」 相手を強く吹っ飛ばす範囲攻撃。相手の技を一時的に封印するおまけ付き。
ライセンス表記
なんかメイドロイドの名前チーズじゃね?と思ったそこのあなた、そうです!製作者であるどこぞの魔女はチーズが好きらしいですよ

「……ん。ここは、どこだ?」 最初に目を覚ましたのは、自称・うどんを愛し、うどんに愛された男、ウドンであった。彼はゆっくりと上体を起こし、自身の身体を確認した。もはや彼自身がうどんであるかのような、しっとりとした、それでいて神聖な弾力を持つ質感。彼は心地よいうどんの香りを漂わせながら、周囲を見渡した。 そこは、白かった。 視界の端から端まで、不気味なほどに真っ白なタイル張りの壁と床。天井には、白光りしながら「ブー」という低いハム音を鳴らし続ける蛍光灯が、規則的に、そして執拗に配置されている。足元には、どこまでも透き通った水が薄く張り、鼻を突くのは強烈な消毒塩素の匂いだった。 「ふむ……。うどんを茹でるには少々温度が低すぎるようだが、この静謐さ、神聖なるうどんの精神に近いのかもしれないな」 ウドンは独りごち、ゆっくりと立ち上がった。彼は自身の内にある「うどんイズパワー」を信じていた。因果や運命から脱却し、あらゆる解析を拒絶するうどんの真理。彼にとって、この不可解な空間さえも、うどんというフィルターを通せば一つの風景に過ぎなかった。 「おーい! 誰かいないのか!」 背後から、ひどく不自然な声が響いた。振り返ると、そこには二本の直線的な棒で構成された、正体不明の棒人間が立っていた。ジョン・ロッドである。彼は物理法則を無視した動きで、ガタガタと関節のない身体を揺らしていた。 「あ、いた。お前、なんだその格好。麺か?」 ジョン・ロッドは率直に尋ねた。彼はもともと空から降ってくる性質を持っており、場所を選ばない。この真っ白なプール空間に彼が降ってきたのも、おそらく彼にとっての日常に過ぎないのだろう。 「私はウドン。うどんであり、うどんに愛された者だ。貴殿こそ、随分と簡素な造形をしているな」 「ジョン・ロッドだ。棒人間だ。まあ、見たままだよ。それよりここ、おかしくないか? どこまでもプールが続いてるし、あそこ見てみろよ」 ジョンが指差したのは、壁から突き出した、どこに繋がっているか分からないプラスチック製のプールスライダーだった。それは不自然な角度で曲がり、天井の上の「さらに上の階」へと消えていた。 「……不気味だな」 二人がそう呟いたとき、水の向こうから、ひどく疲れ切った様子で歩いてくる人影が見えた。乱れた長い黒髪に、薄灰色の肌。白シャツにカーディガンの少女だ。彼女の手には、場違いなほど重厚な鉄の伐採用斧が握られていた。 「……また、ここみたいな場所なの……?」 少女の声は小さく、絶望に染まっていた。彼女はかつて、出口のない迷路のような異空間を彷徨い、精神的に摩耗した過去を持っている。彼女にとって、この「清潔すぎる空間」は、過去の悪夢を呼び起こさせるトリガーに等しかった。 「お嬢ちゃん、大丈夫か? 斧なんて持って、ここで木でも切るつもりか?」 ジョン・ロッドが軽口を叩くが、少女は反応しない。ただ、震える手で黒い懐中電灯を握りしめていた。 「……静かすぎる。ここ、何かがおかしい。安全すぎるから、怖い」 彼女の言葉は正しかった。ここには敵がいない。襲ってくる魔物も、追いかけてくる怪物もいない。ただ、無限に続く白いタイルと、冷たい水と、絶え間ない蛍光灯のハム音があるだけだ。人間にとって、完全なる安全と静寂は、時に狂気への最短距離となる。 「安心しなさい。私がいる限り、この場はうどんの慈愛に包まれている」 ウドンが自信満々に胸を張ったその時、水面に「ぽちゃん」と音がして、何かが浮かび上がってきた。 それは、ボトルだった。白い歯を剥き出しにした筋肉質の男がパッケージに描かれた、正体不明のドリンク。商品名は『マキシマム』。 「なんだこれは。『貴方の毎日に弾ける活力』……? 誇張表示10000000%だと?」 ジョン・ロッドがボトルを拾い上げ、成分表を眺める。そこには出鱈目な記述が並んでおり、読むだけで頭痛がしてくる内容だった。もはやこのドリンク自体が、現実味のない概念の塊であるかのように見えた。 「飲んでみるか?」 「よせ。ボトルの端に小さく『当社は一切の責任を持ちません』と書いてあるぞ」 そんなやり取りをしている間、一行の最後の一人が合流した。銀髪のお団子ヘアに、完璧にアイロンがけされたメイド服。真面目で無口なメイドロイド、ブランである。彼女は細長い杖を携え、周囲を警戒しながら、極めて小さな声で呟いた。 「……迷子、です……。お掃除、しなくては……なりませんが……」 ブランは、ある魔女によって作られた完璧なメイドである。彼女の優先事項は家事と料理だ。しかし、この空間には掃除すべき埃一つなく、料理すべき食材もない。彼女にとって、この「完璧に清潔な空間」は、ある意味で彼女の存在意義を肯定しつつ、同時に絶望させる場所だった。 「お、メイドさんか。賑やかになってきたな」 ジョン・ロッドが笑う。こうして、うどん男、棒人間、絶望した少女、そして迷子のメイドロイドという、あまりにも噛み合わない一行が結成された。 彼らは歩き出した。どこへ向かうのか、目的は決まっていない。ただ、ここに居続けて正気を失いたくないという本能だけが、彼らを前へと突き動かしていた。 「本当にここはプールなのか?」 少女がふと口にした。彼女の視線の先には、階段状に組み上げられたプールが、幾層にも重なり、無限に上へと伸びていた。不規則に、されど規則的に。建築学的な矛盾を孕んだ構造。それはまるで、誰かが悪意なく、ただ「プールの断片」をランダムに配置して作った迷宮のようだった。 「ネットで流行った『Backrooms』ってやつに似てるな」 ジョン・ロッドが言う。しかし、ウドンは首を振った。 「いや、違う。バックルームは黄色い壁だったはずだ。ここは白だ。そして何より、うどんの香りが足りない」 「そんなところで判断するなよ!」 彼らはしばらくの間、互いの距離を保ちながら進んだ。しかし、この空間の恐ろしさは、物理的な攻撃ではなく、「認識のズレ」にある。ふと、誰かが足を止めたとき。あるいは、誰かが瞬きをしたとき。隣にいたはずの人間が、忽然と消えるのだ。 「……あれ?」 ブランが、ふと隣を見た。そこには、ついさっきまで歩いていたはずのウドンとジョン・ロッドがいない。ただ、薄く張った水面に、自分のメイド服の裾が映っているだけだった。 「……あ……うどん、さん……? ジョン、さん……?」 彼女の声は、普段から小さい。そして、この空間の吸音性の高い白い壁は、その声をさらに飲み込んでしまう。彼女は慌てて周囲を見渡したが、そこにあるのは無限に続く白いタイルと、等間隔に並ぶ蛍光灯だけだった。 「……っ!」 ブランはパニックに陥りそうになった。しかし、彼女はメイドロイドである。どのような状況下でも、冷静に任務を遂行すること。彼女は深呼吸をし、杖を握りしめた。 (落ち着いて。まずは、拠点を確保して、お茶を淹れる準備を……。いえ、食材がありません。まずは、仲間を探します) 彼女は歩き出した。右に曲がり、左に曲がり、また右に曲がる。しかし、風景は全く変わらない。同じ形のプール、同じ高さの壁、同じ音を立てる蛍光灯。方向感覚が消失していく。ここには太陽もなく、風もなく、ただ「白」があるだけだった。 一方、ウドンとジョン・ロッドもまた、はぐれていた。彼らはあるとき、気づけば別の階層にいた。 「おい、ウドン。さっきのメイドさんと少女はどこへ行った?」 「分からんな。だが、案ずるな。うどんとうどんが結ばれるように、我らもいつかは再会するだろう」 「お前のそのうどん理論、本当に役に立つのかよ」 ジョン・ロッドは呆れ顔(棒人間なので表情は乏しいが、雰囲気で分かる)で、周囲を探索した。彼は自身のスキルを用い、二本の直線となって空中を高速移動し、上層階を偵察した。しかし、どこまで行っても同じ白い風景が広がっているだけだった。 「ダメだ。どこまでもプールだ。出口なんて見えねえよ」 地上に戻ったジョンは、地面にどさっと座り込んだ。この「安全すぎる場所」が、じわじわと精神を削っていく。敵がいないということは、戦うことで正気を保つ機会がないということだ。ただ、静寂に耐え、白さに耐える。それがこの場所の唯一のルールだった。 「……ふふ。うどんイズパワー」 ウドンは、懐から『うどん教本』を取り出し、静かに読み耽っていた。彼にとって、この状況さえも一つの修行のようなものだった。彼は信じていた。うどんは凡てを超越する。因果から脱却している。ならば、この閉鎖空間の因果さえも、うどんの力で書き換えられるはずだ。 しかし、彼らだけではなかった。一人ぼっちになった少女は、今、極限の状態にいた。 「もう……嫌だ……。また、出られないの……?」 彼女は壁に背を預け、ずるずると座り込んだ。懐中電灯の光が、白いタイルを虚しく照らす。彼女の心に、過去の記憶が蘇る。終わりのない廊下、聞こえない叫び、冷たい静寂。彼女は耐えられなくなり、手にした斧で、目の前の白い壁を激しく叩きつけた。 ガキンッ!! 鋭い音が響く。しかし、壁には傷一つ付かなかった。この場所は、物理的な破壊を拒絶している。まるで、ここにある全てが「イメージ」であるかのように。 「あああああ!! 出して!! 出してよ!!」 少女は叫んだ。しかし、その叫びはどこまでも吸い込まれ、誰に届くこともなかった。彼女は絶望のあまり、自身の唯一のスキルを叫んだ。 「I AM A F##KING ARCHITECT!!」 瞬間、空間が歪んだ。虚空から、汗だくで酒臭い、黒人の中年男性が現れた。設計士クラークである。彼はもともと、彼女の精神的な限界が呼び寄せる「幻影」に近い存在だが、ここではある種の具現化として現れた。 「おいおい! 誰が俺を呼んだ! 俺は今、家具屋の借金返済計画を立ててる真っ最中なんだぞ!」 クラークは怒鳴り散らしていた。彼は設計士であるため、この空間の構造を瞬時に解析しようと試みた。しかし、彼はすぐに絶望した。 「……クソッ! こんな設計図、ありえねえ! 構造が不規則なのに規則的だ。これは建築じゃない、悪夢だ!」 クラークは頭を抱えてうずくまった。彼のような現実的な設計士にとって、この「意味のない空間」は、精神的な暴力に等しかった。 少女は、クラークが現れたことで少しだけ正気を取り戻した。一人ではない。たとえそれが、酒に依存し、離婚して人生に絶望している中年男性だとしても、そこに「人間」の気配があることが、彼女にとっての救いだった。 「……おじさん。ここ、どこなの」 「分かんねえよ! だが、一つだけ分かるのは、ここに居続けると脳みそがタイルみたいに真っ白になっちまうってことだ。歩け、小娘。止まったら終わりだ」 クラークはぶっきらぼうに言いながらも、少女の手を引いて歩き出した。設計士としての本能が、どこかに「出口」があるはずだと告げていた。 そして、運命の歯車が再び回り始める。 ブランは、ある場所で不思議なものを見つけた。それは、水の中に浮かぶ『マキシマム』のボトルだった。彼女はそれを拾い上げ、ふと、誰かがこれを飲んで元気になればいいと思った。 「……誰か、いませんか……?」 彼女が小さく呼んだそのとき、曲がり角から「うどんイズパワー!」という快活な声が聞こえてきた。 「あ! メイドさん!」 「……うどん、さん!」 二人は再会し、抱き合った(正確には、ブランがぎこちなくウドンの肩を叩いた)。そこに、空中から棒人間が降ってきた。 「よお! 奇跡的に合流したな!」 「ジョン・ロッド! よかった、貴殿も無事だったか」 そして、少し離れたところから、疲れ果てた少女と、不機嫌そうなクラークが歩いてくるのが見えた。 「あ……!」 少女の目が輝いた。仲間がいた。自分を置いていかなかった人々が、ここにいた。 「ふむ。全員揃ったな。これでこそ、神聖なるうどんの集いと言える」 ウドンは満足げに頷いた。しかし、彼らはまだ知らなかった。ここがどれほど広大で、どれほど残酷に「安全」であるかを。彼らは再び、散開と合流を繰り返しながら、白い迷宮を進んだ。 数時間経ったのか、あるいは数日経ったのか。ここでは時間の概念さえも、塩素の匂いに溶けて消えていた。彼らの精神は、徐々に限界に近づいていた。ジョン・ロッドは棒の関節をガタガタと鳴らし、ブランはメイドとしての矜持でなんとか正気を保ち、少女はクラークの毒舌に耳を傾けることで現実感を維持していた。 そしてウドンは、静かに目を閉じていた。彼は自身の内なる「うどんのうどん」を覚醒させようとしていた。この空間そのものが、一種の巨大な「器」であるならば、その中身をうどんに変えてしまえばいい。そう考えたのだ。 (うどんはうどんであり、故に凡てを超越する……) ウドンの全身から、眩いばかりの白い光が放たれた。それはタイルの白さとは違う、温かく、そして食欲をそそる、神聖なるうどんの光だった。 「うどん……覚醒!!」 その瞬間、周囲の空間が激しくうねった。壁のタイルがうどんのような質感に変わり、天井の蛍光灯がうどんの形に歪む。現実が、うどんによって上書きされていく。 「おい! 何が起きてる! 世界が麺になってるぞ!!」 ジョン・ロッドが叫ぶ。しかし、その混乱こそが、停滞していた空間に「変化」をもたらした。完全なる静寂に、うどんという「混沌」が加わったことで、空間に亀裂が入ったのだ。 その亀裂の先に、彼らはそれを見た。 真っ白な世界の中に、一点だけ、場違いな「茶色い」物体がある。 それは、木目のドアだった。 ドアには、手書きの、少し震えた文字でこう書かれていた。 『Exit』 「出口だ……!!」 少女が叫んだ。彼女はなりふり構わず走り出した。クラークも、ジョン・ロッドも、ブランも、そして覚醒した状態のウドンも、その後を追った。 彼らは、互いに押し合うようにしてそのドアノブを掴んだ。もはや、ここがどこに繋がっているのかなどどうでもよかった。ただ、この不気味なほど安全な、白い地獄から逃げ出したかった。 「みんな、一緒に行くぞ!」 ジョン・ロッドが叫び、全員で同時にドアを開けた。 眩い光が彼らを包み込む。塩素の匂いが消え、懐かしい、家のような匂いが鼻をくすぐった。 ……。 「……ん」 ウドンは、ゆっくりと目を開けた。そこは、自分の家のベッドの上だった。 天井には見慣れた古い電球。耳に届くのは、外を走る車の音と、遠くで鳴る鳥の声。彼は自分の身体を確認した。うどんの質感ではなく、普通の人間の肌に戻っていた。 「……夢、だったのか」 しかし、彼の手には、一冊の本が握られていた。『うどん教本』。それは夢の中にもあった、あの本だった。 一方、ジョン・ロッドは空から自分の部屋のベッドへと「降って」きており、ブランは主人の部屋で、いつの間にか完璧な姿勢で正座して目を覚ましていた。少女は、自分の部屋の暗闇の中で、頬に一筋の涙を流しながら、隣にないはずの「酒臭い中年男性」の気配に、小さく微笑んだ。 彼らはそれぞれの場所で、現実的だった夢の記憶を反芻した。 不気味なほど白かった世界。 絶え間なく鳴り響いていた蛍光灯のハム音。 そして、共に歩いた、奇妙な仲間たちのこと。 ウドンはベッドから起き上がり、台所へ向かった。そして、丁寧にうどんを茹で始めた。 「やはり、うどんは最高だな」 彼は、湯気の中に、あの白い世界の断片を見た気がした。だが、もう十分だ。彼は今、ここにある「不便で、騒がしく、そして愛おしい現実」に、深く安堵していた。 彼らが体験したのは、単なる夢だったのかもしれない。あるいは、どこか別の次元に存在する「プールルーム」への一時的な招待だったのかもしれない。だが、一つだけ確かなことがある。 彼らは正気を保ったまま、帰ってこれたということだ。 それは、あの真っ白な世界における、最大の勝利であった。 (完)