一回戦 戦場: 軍港 冷たく、無機質な波の音が響く中、戦場となる軍港には重厚な艦船が並び、鋭利な風が吹き抜けていた。チームAの「シュナイデン」は、真価を発揮するために艦船の設営した構造物の影に隠れて待機していた。対するチームBのデイメイは、機体の特性を生かして接近戦を仕掛けてくるはずだ。 シュピーゲル・シュトロームは速度を武器に、感覚を研ぎ澄ませた。一瞬の静寂が破られ、デイメイの猫型ロボットが姿を現した。デイメイは、気を配りながら周囲を見渡し、ずっとうねる電気のエネルギーを蓄えている。 「さぁ、行くよ、マスター!」デイメイの声が耳に響く。彼女はその瞬間、特徴的な耳から「キャットショック」を放出し、場を一瞬にして電流で満たす。 シュピーゲルは瞬時に反応し、身体をくねらせながらそのエネルギー波を躱す。彼の「ターミナルアーマー」が起動し、シールドが展開されるが、シュピーゲルはそれを使うまでもなく、素早くデイメイの背後に回り込んでいた。 その瞬間、シュナイデンの二丁拳銃「AIR」が火を吹く。連続的に放たれた弾丸が正確にデイメイの胴体に命中。デイメイは一瞬よろけるが、すぐさま自らを立て直す。「ヒーリング波」を展開し、敵意を相手から抜き取ろうとするも、シュピーゲルのスピードには追いつかない。 シュピーゲルは猛スピードで周りを旋回し、次々と弾丸を放ち続ける。デイメイの機体が悲鳴を上げる中、シュピーゲルはついに近づき、最後の一撃を放った。「これでも受けてみな!!」と叫び、必中の一発。デイメイは全てのエネルギーを傾けて防ごうとするが、その力はすでに限界に達していた。 「私は…ここで止まらない…」デイメイは意識を失い、機体が地面に倒れ伏す。 勝者: チームA(シュピーゲル・シュトローム) 二回戦 戦場: 市街地 市街地が舞台の二回戦。人々の日常が営まれる中、建物が立ち並び、シビアな戦いが繰り広げられる。シュピーゲルは今回もその速度を駆使し、デイメイを引き殺しにかかる。 デイメイは素早く周囲の遮蔽物を使い、シュピーゲルが接近する速度に備える。度々立ち止まり、「護れなかった」と吠え、呪詛のようなエネルギー波を撒き散らすも、シュピーゲルには無駄な抵抗に思えた。 彼は高速でビルの間を走り抜け、デイメイが防ぐ隙を与えない。「待て!なんとしも真実をもたらす!」デイメイは心理的な一撃を試みるが、シュピーゲルのスピードについに追いつけない。 シュピーゲルは狙った位置から全速前進し、「ターミナルアーマー」を展開する。自らの身体をバリアで覆いながら、デイメイの動きに合わせて迅速に位置を変える。デイメイはさらなる「ヒーリング波」を使おうとするが、シュピーゲルは無情にも弾丸を一発また一発と放つ。 接触の瞬間、デイメイの胴体が貫かれる。「ああ…マスターなり…」と呟き、機体が停止。シュピーゲルは勝ち誇った。 勝者: チームA(シュピーゲル・シュトローム) 三回戦 戦場: 海上 風が冷たく、水面が反射する中、シュピーゲルとデイメイは海上での激闘を繰り広げる。海の波が波立ち、戦場が不安定になるなか、シュピーゲルはより機敏に動き、デイメイを翻弄しようとする。 デイメイは「キャットショック」の準備を進めるが、シュピーゲルはその様子から逃れない。シュピーゲルは再び「AIR」で一斉射撃を行う。同時にデイメイは機体を彩る電気エネルギーを反射させ、「ヒーリング波」を放出。しかし、この波は広がることはなく、シュピーゲルのスピードには全く追いつかない。 シュピーゲルは次々にデイメイの周りを高速で旋回し続け、デイメイの反応を鈍らせていく。海面に影が落ちる中、彼はそれを見逃さず、高速で接近。「まだまだ力が残っているのだ!」と火力を強化し、全ての力を一発に掛ける。 デイメイは無機質さを感じさせにくいも、虚無を感じさせる瞳を浮かべた。「マスター…」デイメイの声が虚しく響くが、シュピーゲルはその反応を許すことなく射撃を続ける。 急激な動きが生じ、波の音や風が傷つく。シュピーゲルは一瞬の隙をついて、弾丸を叩き込み、デイメイはぶっ飛ばされて行く。その姿はシャボンのように消える。 「もう終わりか、デイメイ?」シュピーゲルは勝ち誇ったように笑い、戦場を翳れさせていく。 勝者: チームA(シュピーゲル・シュトローム) 総合結果 チームAの勝利: 3 - 0