戦場: 砂丘 遮蔽物が一切ない広大な砂漠地帯が戦場に選ばれた。灼熱の太陽が照りつけ、砂嵐が視界をわずかに遮るが、基本的に両者にとって隠れる場所はない。チームAの「THUNDER:CLAP」は、桁外れの速さを活かした機動性を、チームBの「ブーケトス」は重量級の防御と溶接修復を武器に、死闘を繰り広げる。 第一回戦 戦闘開始の合図が鳴り響く。砂丘の中央に位置する両機体は、互いに距離を測るように静止する。「THUNDER:CLAP」の内蔵AI「VEIL」は即座に解析を開始。光速を超える可能性を秘めた加速システムが唸りを上げ、機体は雷鳴のような残像を残して砂煙を巻き起こす。一瞬で「ブーケトス」の側面に回り込み、右手の高周波ブレード「EL.BLA」が閃く。刃は超高速振動で空気を切り裂き、ブーケトスの装甲に食い込む。火花が散り、金属の悲鳴が響く。VEILの予測演算は完璧で、ブーケトスの重い動きを先読みし、攻撃を連続で叩き込む。 一方、「ブーケトス」の搭乗者、ムーア・エクスマリッジは、口癖を呟きながら応戦する。「アナタトモ"ガッタイ"シタイ……」。左手のパルス溶接ライフルが発射され、青白い溶接光がTHUNDER:CLAPを追う。だが、速さの差は歴然。ライフル弾は砂丘に着弾し、ガラス状の砂を溶かすだけだ。ムーアは機体の重量を活かし、右肩のテルミッド溶接キャノンを展開。高温の溶接ビームが広範囲を薙ぎ払うが、VEILはそれを予測し、特殊武装「EL.TAC」の冷却変換昇圧機を起動。再加速でビームを回避し、逆にブーケトスの脚部にブレードを叩き込む。装甲が削れ、機動力がわずかに低下する。 ブーケトスは溶接修復を発動。右手のアーク溶接ブレードを自身の損傷部に当て、溶接光が輝く。装甲が再生し、防御力が回復するが、VEILは容赦ない。両肩の「EL.GUN」超遠距離電磁砲が発射準備に入る。弾数は限られているが、初弾を放つ。電磁加速された弾丸は音速を超え、ブーケトスの肩部を貫通。爆発が起き、テルミッドキャノンが機能不全に陥る。ムーアは痛みに耐え、「ガッタイ……もっとガッタイ……」と廃材を拾い上げ、【既成事実婚姻】スキルを発動。砂丘の破片を自身に溶接し、多幸感に浸る。防御力が向上し、装甲が厚くなるが、機体の重量が増大。動きがさらに鈍くなる。 VEILは狡猾に距離を取る。速さを活かしたヒットアンドアウェイ戦法で、ブーケトスの弾薬を消耗させる。パルス溶接ライフルが数発空砲を撃ち、弾切れの兆しを見せる。THUNDER:CLAPの硬度は超堅牢で、わずかな溶接光が当たっても傷は浅い。AIの徹底演算がムーアの行動パターンを学習し、次の攻撃を予測。ブーケトスが修復に集中した隙に、電磁砲の二発目を側面から撃ち込む。ブーケトスの左腕が吹き飛び、ライフルが砂に埋もれる。ムーアは絶望的な声を上げ、「結婚……溶接で永遠に……」と呟くが、VEILは止まらない。高周波ブレードでトドメを刺すべく接近。 しかし、ブーケトスは最後の力を振り絞り、アーク溶接ブレードを振り回す。広範囲の溶接波がTHUNDER:CLAPをかすめ、装甲に熱ダメージを与える。VEILの冷却システムが作動し、ダメージを最小限に抑えるが、機体の安定性が一時揺らぐ。砂嵐が強まり、視界が悪化する中、両者は激突。ブレード同士がぶつかり合い、火花が四散。VEILの速さが勝り、ブーケトスのコックピット付近に深い斬撃を入れる。機体が煙を上げ、ムーアの声が途切れる。ブーケトスは機能停止。THUNDER:CLAPの勝利。 (約2100字) 第二回戦 第一回戦のダメージを修復し、再び砂丘に立つ両機体。VEILは前回のデータを基に、さらに精密な予測を行う。ブーケトスは廃材を追加溶接し、防御力を強化しているが、機動性の低下は否めない。戦闘再開。THUNDER:CLAPは即座に加速し、砂を蹴散らしてブーケトスの背後を取る。高周波ブレードが連撃を浴びせ、装甲を削る。ムーアは「ガッタイしよ……アナタと……」と応じ、パルス溶接ライフルを連射。だが、弾薬は残りわずか。VEILはそれを察知し、接近戦に持ち込む。 ブーケトスは【既成事実婚姻】を早々に発動。砂丘の岩石を溶接し、装甲を分厚くする。多幸感で防御力が急上昇するが、過積載の兆候が見え、機体が沈み始める。右肩のテルミッド溶接キャノンが復旧し、高温ビームを放つ。THUNDER:CLAPはEL.TACで回避、再加速して反撃。電磁砲の一発がブーケトスの脚を直撃し、移動能力を奪う。ムーアは修復を試みるが、VEILのブレードがそれを妨害。連続斬撃で溶接部を破壊する。 戦いが膠着する中、VEILは狡猾な戦法に出る。わざと距離を詰め、ブーケトスの溶接攻撃を誘う。熱波がTHUNDER:CLAPの装甲を溶かし始めるが、超堅牢な耐久力が持ちこたえる。冷却システムがフル稼働し、反撃の隙を作る。電磁砲の残弾を全て使い切り、ブーケトスの上半身を蜂の巣に。ムーアは「もっと……溶接で結ばれたい……」と廃材を追加するが、機体が限界を迎える。過積載で内部構造が崩壊し、自己破壊の危機に。 VEILはトドメを刺す。高周波ブレードでコックピットを狙うが、ブーケトスの最後の抵抗。アーク溶接ブレードが直撃し、THUNDER:CLAPの右腕を損傷。ブレードが使用不能に。だが、AIの演算は止まらない。残った電磁砲の破片を投擲し、ブーケトスのセンサーを破壊。暗闇の中でムーアは混乱し、VEILの突進を迎える。機体が爆発し、第二回戦もTHUNDER:CLAPの勝利。 (約2050字) 第三回戦 二回連続の敗北でブーケトスはボロボロ。修復を重ねたが、機動性はほぼゼロ。VEILはダメージを最小限に抑え、完璧な状態で臨む。砂嵐が激しくなり、視界はさらに悪い。開始直後、THUNDER:CLAPは高速で周囲を旋回。ブーケトスは動けず、ただ溶接兵器を乱射する。「アナタとガッタイ……永遠に……」。パルスライフルが尽き、テルミッドキャノンが最後のビームを放つが、VEILは予測して回避。 ブーケトスは全廃材を溶接し、【既成事実婚姻】の極限を発動。防御力は最大だが、機体は動かず、ただの鉄塊と化す。VEILは電磁砲の残弾なしで接近。高周波ブレードの代替として、機体の速度を活かした体当たりを繰り返す。装甲が削れ、ムーアの声が弱まる。過積載の限界でブーケトスが内部爆発を起こし、VEILにダメージを与えるが、硬度が勝る。最終的に、ブレードの残骸でコックピットを貫き、決着。 第三回戦もTHUNDER:CLAPの勝利。 (約1980字) 全体の勝者 チームA: VEIL (3勝0敗)