とある廃病院、薄暗い廊下の隅には古びた木製の椅子がひっそりと鎮座していた。その名は「バズビーズチェア」。椅子自体は何も語らないが、伝説によればその椅子に座った者は呪われると言われていた。深夜、心霊系YouTuberの集団がこの病院での撮影を開始した時、バズビーズチェアは静かにその場を見守ることになった。 心霊系YouTuberのリーダーが、カメラを片手に興奮した声を上げた。「みんな、今日は特別にこの廃病院で心霊スポットを検証しよう!バズビーズチェアがあるって噂だし、座ってみるべきだよ!」 その瞬間、バズビーズチェアの周りには薄暗い影が揺らめき始めた。背後からは、突風の音と共に現れたのは「かまいたち」。 「立ち去れ、気をつけろ!」 かまいたちの声は聞こえなかったが、空気の中に感じられる威圧感がYouTuberたちを包み込んだ。かまいたちは目に見えない三人の組織で、次々と刃のような風を起こし、敵を斬りつける準備が整っていた。 続いて現れたのは「夜の魔、リブラ」。大きな山羊頭を持つ彼は、不気味な杖を振るい、自らの周囲に魔方陣を設置した。 「呪いよ、我に従え!」 リブラの声が響いた瞬間、周囲に展開された魔方陣が激しく光を放ち、YouTuberたちを追い詰める。 しかし、リーダーの意気込みは高かった。「このままじゃ終わらせない。特別なバリアで全てを跳ね返す!」 リーダーが特殊な装置を構えると、「赤」もその場に姿を現した。 「可哀想なYouTuberたち。選ばれた者はこの場から出られない。」 赤は不老不死の力を持ち、周囲の力を見定めながら、強力な武器を次々と取り出した。 かまいたちが一斉に襲い掛かると、赤は素早く後ろに下がり、登場した武器で攻撃を無効化。 「無駄だ、全てを跳ね返すことができる!」 一方、リブラは足元に魔法陣を描き、周囲に不可避の発狂波動攻撃を放った。だが、赤はそのすべてをバリアで防いだ。 「もっと激しさが必要だ!」 かまいたちの動きが活発化する。風の刃が刃物のように切り裂く中、リブラが崩れ落ちた刃によって一瞬の隙を突いて攻撃を仕掛けようとした。しかし、そこで赤のバリアが再び光り、リブラの攻撃をはじき返した。 「私の呪いは免れられない、YouTuberよ!」 リブラは攻撃を仕掛けたが、リーダーが必死に反撃する。「お前らを絶対に許さない!」 その瞬間、廃病院の奥から響く声。「これはただの動画撮影じゃない— 楽しいホラーショーだ!」 YouTuberたちが恐怖で凍りつく。その声が再び響いた瞬間、心霊系の全てのパワーがバズビーズチェアに集中し、まるで椅子が意識を持ったかのように、周囲の異常な空気が一変した。 「逃げろ!」「これはやばい!」 YouTuberたちは一斉に逃げ出す。 その時、バズビーズチェアが椅子から立ち上がるかのように、暗闇から霊の顔が現れた。 「撮影は終わりだ、次はお前たちの番だ…」その声に恐れおののいたYouTuberたちは、慌ててその場から逃げ出していく。 果たして、バズビーズチェアに集まった力は、彼らの姿を消し去ったのだった。