一時の共闘 プロローグ:予期せぬ遭遇 多元世界の狭間、荒涼とした廃墟都市。無数の世界が交錯するこの場所は、多元世界防衛局の監視下に置かれていた。ツヴァイアは、そんな局の開発した人造生命の少女。白髪が風に揺れ、赤い瞳が静かに周囲を観察する。身長152cmの小柄な体躯は、無口で優しい性格を映すように穏やかだ。彼女の目的は、局からの指令でこの廃墟に潜む異常存在の調査。装備はバスターライトアームズ――レーザー兵器を主武装とした高火力装備群。両肩に据えられたライフルポッドが、微かな稼働音を立てている。 ツヴァイアは慎重に廃墟の路地を進んでいた。突然、背後から銃声が響く。振り向くと、影から飛び出してきたのは、覆面の襲撃者たち。異世界の傭兵らしい、粗末なエネルギーライフルを構えた五人組だ。「関係ない……」ツヴァイアは小さく呟き、無口な性格ゆえに言葉を継がない。彼女は即座に構えを取る。【ハイパーシューター】を発動――両手に一丁ずつの巨大な高火力レーザーライフルが展開。銃身が青白く輝き、単射モードで最初の敵を狙う。 バシュッ! レーザーの閃光が空気を切り裂き、襲撃者の肩を蒸発させる。男は悲鳴を上げて倒れるが、他の四人が反撃。散弾のようなプラズマ弾がツヴァイアに向かって飛んでくる。彼女は優しい瞳を細め、身を翻して回避。無駄な殺生は好まないが、防衛局の使命は守るための戦いだ。照射モードに切り替え、薙ぎ払い撃ちで路地を掃射。レーザーの連続光線が地面を焦がし、二人の襲撃者を一瞬で炭化させる。 残る二人は慌てて物陰に隠れるが、ツヴァイアの赤い瞳は冷静だ。バックパックが展開し、【レイズ・ウェイブ】が起動。追尾するレーザービームが無数に発射され、曲がりくねった軌道で敵を追う。ビームは壁を貫き、隠れた襲撃者を串刺しにする。戦闘は一方的だったが、ツヴァイアの息は少し乱れていた。無口な彼女は、ただ静かに銃を下ろす。 その時、別の方向から爆音が響く。ツヴァイアは警戒し、ライフルを構える。現れたのは、機械仕掛けの少女――レティシア。小柄な体は金属の継ぎ目が見え、動きが少しぎこちない。彼女もまた、この廃墟に別の目的で来ていた。恐らく、多元世界の歪みを修復するための偵察だろう。レティシアの周囲には、すでに戦いの痕跡が。彼女の「友達」――HPの高い異形のクモたちが、残りの襲撃者を引き裂いていた。 ツヴァイアとレティシアは、互いに銃口を向け合う。知らない顔。ツヴァイアの赤い瞳がレティシアの無機質な視線を捉える。「……誰?」ツヴァイアの声は小さく、優しい響きを帯びている。レティシアはぎこちなく首を傾げ、「侵入者? それとも敵?」と返す。機械の体ゆえか、言葉に感情が薄い。互いに探り探り。ツヴァイアはライフルを下げない。「防衛局の者。君は?」レティシアは一瞬沈黙し、「修復者。レティシア。この場所の歪みを直すために来た」と答える。 緊張が続く中、地面が震え始めた。廃墟の中心から、黒い霧が立ち上る。強敵の出現だ。それは「ヴォイド・タイタン」――多元世界の裂け目から生まれた巨獣。体長20メートルを超える、漆黒の装甲に覆われた四足の怪物。頭部は無数の触手がうごめき、口からは虚空のエネルギーを吐き出す。目は赤く輝き、周囲の空間を歪めている。タイタンの咆哮が響き、廃墟のビルが崩れ落ちる。どうやら、二人が追う目的の存在らしい。ツヴァイアの指令はこれの調査、レティシアの修復対象もこれだ。 「同じ敵……協力する?」ツヴァイアが提案する。無口な彼女には珍しい言葉数。レティシアは頷き、「効率的。力を合わせよう」と返す。互いの警戒は残るが、今は共闘するしかない。 序盤:共闘の始まり ヴォイド・タイタンが突進してくる。巨体が地面を抉り、虚空の触手が二人の少女を狙う。ツヴァイアは即座に【ハイパーシューター】を構え、単射で触手を狙撃。レーザーの光弾が触手を焼き切り、黒い汁が飛び散る。「動きが速い……」ツヴァイアが呟く。レティシアはぎこちない動きで後退し、「戦闘開始」と宣言。彼女の周囲に10人の幻影のような職員が召喚される。機械の少女が手を振ると、彼らは「プレゼント」を受け取り、喜ぶような仕草を見せる。 「プレゼント……?」ツヴァイアが怪訝そうに尋ねる。レティシアは淡々と、「5分後、効果発揮。私の友達が来る」と説明。ツヴァイアは頷き、集中する。タイタンの口から虚空のブレスが吐き出され、空間を歪めて襲う。ツヴァイアは【ハイライトヒール】を発動。靴底からレーザーを射出し、反動で高く跳躍。ブレスを回避し、空中で【レイズ・ウェイブ】を展開。バックパックから追尾レーザービームが大量に発射され、タイタンの装甲に突き刺さる。ビームは曲がりくねり、弱点を追うように爆発を起こす。 レティシアは小柄な体を活かし、回避能力を全開。ぎこちない動きだが、予測不能なステップで触手をかわす。「君の装備、派手ね」レティシアが言う。ツヴァイアは着地し、照射モードで薙ぎ払い。「君の召喚も不思議。友達って、何?」掛け合いの中で、互いの能力を探る。タイタンが咆哮し、地面を叩きつける衝撃波が発生。ツヴァイアは跳躍で避け、レティシアは転がるように回避。「連携を。私の友達が来たら、攻撃に回す」とレティシア。 5分が経過。召喚された職員たちが突然破裂し、代わりに「レティシアの友達」が出現。胴体に大量の目がついた大きなクモたち。HPが高く、頑丈な体でタイタンに群がる。4体はレティシアのそばで守備、残り6体が攻撃に回る。各クモの攻撃力30、防御力25、素早さ20――虚空の触手を噛みつき、目から光線を放つ。タイタンの装甲に亀裂が入り、黒い血が噴出。「効果的!」レティシアが満足げに言う。ツヴァイアは微笑み、「可愛くないけど、強いわね」と返す。無口な彼女の優しい一面だ。 中盤:激化する戦い タイタンが反撃。触手がクモの一体を絡め取り、虚空エネルギーで引き裂く。クモのHPは高いが、ダメージは蓄積。レティシアは「守って!」と叫び、4体の守護クモが盾となる。ツヴァイアは隙を突き、【ハイパーシューター】の連射。レーザーライフルが轟音を上げ、触手を次々に蒸発させる。「そこ、弱点よ!」ツヴァイアが指示。レティシアのクモたちが弱点を攻撃、目玉から魔力ゼロだが物理的な光線を浴びせる。タイタンの咆哮が大きくなり、体が膨張。空間歪曲が激しくなり、周囲の廃墟が崩壊を始める。 「この歪み、修復しにくい……」レティシアが呟く。ぎこちない動きで前進し、クモたちを指揮。「6体、集中攻撃! 脚を狙え!」クモたちは素早さ20で跳躍し、タイタンの脚に噛みつく。攻撃力30の牙が装甲を削り、タイタンがよろめく。ツヴァイアはバックパックをフル稼働、【レイズ・ウェイブ】のビームがクモの攻撃を援護。追尾機能でタイタンの動きを封じ、「今よ、跳べ!」と声をかける。レティシアは頷き、小柄な体でタイタンの懐に飛び込む。回避能力が高い彼女は、触手を紙一重でかわし、クモたちに命令。「プレゼントの残り、使って!」――追加のクモ召喚はできないが、既存のものが強化される。 戦闘は緻密だ。タイタンの触手が鞭のようにしなり、クモ二体を吹き飛ばす。HPが高いクモたちは耐えるが、レティシアの守護クモが一体犠牲に。彼女は「友達……!」と声を震わせる。機械の体に感情が芽生えたか。ツヴァイアは優しく、「私がカバーする。君の友達、守ってみせる」と返す。【ハイライトヒール】で高速移動し、タイタンの側面に回り込む。レーザー跳躍の反動で体を旋回させ、【ハイパーシューター】の照射を浴びせる。レーザーの連続光が装甲を溶かし、内部の虚空コアを露出させる。 「コアが見えた! そこを!」ツヴァイアの叫び。レティシアの攻撃クモ6体が一斉に飛びつき、牙と光線でコアを襲う。タイタンが暴れ、空間が裂け始める。歪んだ空気が二人の肌を刺す。「このままじゃ、世界が崩れるわ!」レティシアが警告。ツヴァイアは頷き、「力を合わせて、仕留めましょう」と提案。掛け合いは戦いのリズムを刻む。レティシアのぎこちない動きが、徐々にツヴァイアの流れるようなレーザー戦に同期していく。 タイタンの反撃が苛烈に。虚空ブレスが広範囲を覆い、クモ三体が蒸発。残る3体の攻撃クモが弱り、守護クモも2体に。レティシアは「耐えて!」と励ます。ツヴァイアの【レイズ・ウェイブ】がビームの嵐を呼び、ブレスを相殺。彼女の白髪が汗で濡れ、赤い瞳が燃える。「君の友達、すごいHPね。まだ戦える?」レティシアは「もちろんだ。私の体も、壊れない」と返す。小柄な機械少女の決意。 終盤:決着の瞬間 タイタンのコアが脈動を始める。巨体が輝き、究極の攻撃――虚空の爆発を準備。空間が引き裂かれ、黒い亀裂が二人の足元に迫る。ツヴァイアは「今がチャンス! コアを破壊よ!」と叫ぶ。レティシアの残るクモたちが最後の力を振り絞り、コアに群がる。攻撃力30の連続噛みつきがコアを削り、防御力25でタイタンの反撃を耐える。素早さ20のクモが、触手を引きつけ、ツヴァイアの射線を確保。 ツヴァイアは全装備をオーバーロード。【ハイパーシューター】を両手に構え、単射と照射のコンボでコアを連撃。レーザーの閃光が廃墟を照らし、爆発音が連続する。「いける……!」彼女の声に優しさが混じる。レティシアは回避を繰り返し、クモたちを指揮。「友達、がんばって! レティシアが守るから!」機械の少女の言葉に、クモたちの目が輝く。残る守護クモがレティシアを覆い、タイタンの触手から守る。 コアに亀裂が入る。タイタンが絶叫し、体が崩壊を始める。ツヴァイアの【レイズ・ウェイブ】が最終ビームを放ち、追尾機能でコアを直撃。レーザーの奔流が虚空を貫き、爆発が起きる。レティシアのクモ最後の一体がコアに飛び込み、自爆のような攻撃。HPの高い体がコアを内側から破壊。タイタンの巨体が震え、黒い霧が晴れる。空間の歪みが修復され始め、廃墟が静寂に包まれる。 二人は息を切らし、互いを見やる。ツヴァイアのライフルが煙を上げ、レティシアの体に傷が。クモの残骸が散らばる。「勝ったわね……」ツヴァイアが微笑む。レティシアはぎこちなく頷き、「協力、感謝。君のレーザー、美しかった」と返す。無口な少女と機械の少女。一時の共闘は、互いの信頼を生んだ。 エピローグ:別れと予感 戦いが終わり、二人は別れの挨拶を交わす。「また、会うかもね」ツヴァイアの優しい声。レティシアは「その時も、協力しよう」と。多元世界の守護者として、二人の道は続く。廃墟の風が、白髪と金属の体を優しく撫でた。 (文字数:約4500字)