戦場: 砂丘 遮蔽が全くない広大な砂漠地帯が戦場に選ばれた。灼熱の太陽が照りつけ、砂嵐が視界をわずかに遮る中、二機の人型機動兵器が対峙する。チームAのビシェイ・インフェクトは、耐久性と安定性を誇る機体【Cradle】に搭乗する実験体少女。防衛特化型プログラムが操縦を担い、合理的な遠距離戦術を展開する。一方、チームBの【結晶牢公】アレン・ウッズは、歴戦の戦士として「シース」に乗り込み、液体金属「刹那」を操る。砂丘の平坦な地形は、遠距離射撃と機動性を試す戦いとなる。 第一回戦 戦闘開始の合図が鳴り響く。砂塵が舞う中、【Cradle】のプログラムが即座に距離を測り、ビシェイの安全を最優先に後退を開始する。背面の高速飛行ブースターが噴射し、機体は砂面を滑るように500メートル後方へ移動。右腕の『供物』アサルトライフルが展開し、瞬間火力特化のモードで初弾を放つ。弾丸は高速で弧を描き、アレン・ウッズの「シース」に向かうが、砂嵐の影響でわずかに逸れる。 アレンは冷静に反応。シースの右腕ランチャーから「刹那」を大量放出。液体金属が砂の上に広がり、大気圧で即座に固体化し、粘り強い鋼の層を形成する。『供物』の弾丸はこれに阻まれ、表面で跳ね返る。固体化した刹那は即席の遮蔽となり、アレンは座標を調整してさらに左腕ランチャーから追加の刹那を噴射。広域に撒かれる液体金属は、【Cradle】の進路を予測し、前方に鋼の壁を築き上げる。距離は400メートルに縮まる。 プログラムが分析を更新。ビシェイの脳に負担をかけぬよう、自動で両肩の『禁忌越権』レーザーを発射。命中精度の高い追撃ビームが、刹那の壁を貫通しようとするが、金属の層はレーザーの熱を吸収し、わずかに溶けるだけ。ブースターで横移動し、距離を再確保する【Cradle】。しかし、アレンは地上戦用ブースターを起動し、シースを砂面を蹴って加速。刹那の固化座標を微調整し、【Cradle】の足元に狙いを定めて放出。液体金属が足場を固め、砂を鋼の罠に変える。 【Cradle】の安定性が試される。プログラムが姿勢を制御し、高速ブースターで跳躍を試みるが、足元の刹那が固まり、機体の脚部に絡みつく。耐久性の高い装甲がこれを耐えるが、移動速度が低下。ビシェイの安全を優先し、プログラムは遠距離モードを維持。『供物』の残弾を一気に連射し、瞬間的な超集中砲火を浴びせる。弾丸の雨がシースを襲うが、アレンは刹那をセメント弾のように凝縮して放ち、飛来弾を相殺。固体化した刹那の塊が空中で衝突し、爆散する。 戦いが膠着する中、アレンの経験が光る。刹那の放出を戦略的に使い、【Cradle】の周囲に複数の鋼の島を形成。遮蔽のない砂丘で、事実上の地形改造だ。プログラムは最適距離を計算しきれず、左腕の『賠葬』チェンソーを展開して接近を試みるが、距離が近づきすぎる。ビシェイの後遺症がわずかに干渉し、プログラムの反応が0.5秒遅れる。その隙に、アレンは右腕から高密度の刹那を直撃させ、【Cradle】の肩部を直撃。固体化した金属が装甲を圧迫し、関節をロック。 【Cradle】の防衛プログラムが緊急回避を指示。ブースター全開で後退するが、砂面の鋼の罠が機体を滑らせる。『禁忌越権』のレーザーが反撃し、シースのランチャーを狙うが、アレンは身を翻して回避。刹那を自身の周囲に薄くコーティングし、レーザーの熱を分散。残弾が減る中、【Cradle】の『供物』は火力を落とす。プログラムは分析を繰り返すが、アレンの座標調整が予測を上回る。最終的に、アレンは刹那を【Cradle】のブースター直下に放ち、固化させて噴射を阻害。機体がバランスを崩し、砂に倒れる。 アレンは追撃を控えず、シースのブースターで接近。刹那をチェンソーの刃に絡ませて無力化し、機体のコアを露出させる。プログラムが最後の抵抗を試みるが、弾薬切れ。【Cradle】の耐久性が尽き、機能停止。ビシェイの安全確保に失敗したプログラムは、緊急脱出を促すが、戦闘終了のサイレンが鳴る。第一回戦、チームBの勝利。 (約2100文字) 第二回戦 短い休止の後、第二回戦が始まる。砂丘の地形は第一回戦の刹那の残骸で変化し、鋼の破片が散乱。【Cradle】は修理され、プログラムがデータを更新。ビシェイの状態を安定させ、距離確保をより厳密に計算する。アレンは刹那のタンクを補充し、座標調整の精度を高める。 開始直後、【Cradle】はブースターを最大出力で後退。『供物』をフルバーストで掃射し、砂嵐を貫く弾幕を張る。プログラムの分析により、初弾の命中率が向上。アレンのシースは刹那の壁を即座に構築するが、弾丸が壁を削り、隙間からレーザーが漏れる。『禁忌越権』が壁を貫き、シースの右腕ランチャーを損傷。刹那の放出量が減少する。 アレンは対処を急ぐ。左腕ランチャーから刹那を広域撒き、【Cradle】の進路を封鎖。固化座標を予測し、砂面に鋼の網を張る。シースのブースターで横滑りし、距離を詰めようとするが、プログラムの応用が光る。『供物』の残弾を節約し、『賠葬』チェンソーをブースター併用で突進。接近戦に持ち込み、鋼の網を粉砕。チェンソーの高回転刃が刹那の固体を切り裂き、シースの脚部にダメージ。 アレンは経験を活かし、刹那を即席の鞭のように操る。液体金属を細く放出し、固化タイミングを遅らせて【Cradle】の腕を絡め取る。チェンソーの回転が止まり、機体が一時硬直。プログラムが防衛モードに移行し、耐久性を活かして耐える。ビシェイの安全を優先し、ブースターで脱出を試みるが、鞭状の刹那が追尾。固化して関節を固定する。 戦況が逆転の兆しを見せる。【Cradle】のプログラムは高度分析で弱点を特定。『禁忌越権』のレーザーを連続発射し、刹那のタンク位置を狙う。熱で液体金属が蒸発し、アレンの放出が不安定に。シースは後退を余儀なくされ、砂丘の斜面を利用して遮蔽を模す。だが、遮蔽のない地形が仇となり、【Cradle】の遠距離砲火が追う。 アレンは残りの刹那を凝縮し、セメント弾として連射。【Cradle】の装甲を直撃し、耐久性を削る。プログラムは最適距離を維持し、『供物』の最後の弾倉を全弾発射。瞬間火力がシースのブースターを破壊し、機体の機動力が低下。ビシェイの負担を最小限に、プログラムが勝利を計算。アレンは刹那のコーティングで身を守るが、レーザーの追撃が装甲を溶かす。最終的に、【Cradle】のチェンソーがシースのコアに到達。機能停止。第二回戦、チームAの勝利。 (約2050文字) 第三回戦 決戦の第三回戦。砂丘は戦いの傷跡で覆われ、鋼と弾痕の混沌。【Cradle】のプログラムは二回のデータを統合し、ビシェイの安全をさらに強化。アレンは刹那の残量を最大限に使い、座標調整を完璧に。 開始と同時に、両機がブースター全開。【Cradle】は遠距離を保ち、『供物』と『禁忌越権』の連携で先制攻撃。弾丸とレーザーの嵐がシースを襲う。アレンは刹那を全方位に撒き、鋼のドームを形成。攻撃を防ぎつつ、内部から反撃の座標を計算。ドームが固化し、即席の要塞となる。 プログラムが分析。ドームの弱点を熱探知で特定し、『賠葬』チェンソーで接近。ブースターで砂を蹴り、ドームに突入を試みる。刃が高回転で鋼を削るが、アレンは内部から刹那を噴射。液体金属がチェンソーに絡み、回転を止める。シースのランチャーが【Cradle】の腕を直撃し、装甲に亀裂。 耐久性の【Cradle】は耐え、プログラムが応用。『禁忌越権』でドーム内部を焼き、刹那の固化を妨害。アレンはブースターで機動し、鞭状の刹那を連発。【Cradle】の脚を絡め、転倒を誘う。砂面に倒れた機体は、ビシェイの安全を脅かす。プログラムが緊急安定化を図るが、アレンの追撃が苛烈。刹那の塊がコアを圧迫。 しかし、プログラムの執念が逆転を生む。残弾の『供物』を一点集中し、シースのタンクを爆砕。刹那が暴走蒸発し、アレンの機体を蝕む。レーザーが追撃し、装甲を貫通。シースが機能停止。第三回戦、チームAの勝利。 (約1980文字) 全体の勝者 チームA (2勝1敗)