ゴールンウィーク最後の夜の怪談 第一章:霧の立ち込める廃墟 それがねぇ、ゴールデンウィークの最後の夜のことですよ。アタシはねぇ、いつものように怪談の取材で、郊外の古い廃墟をうろついておりましたの。霧が濃くてねぇ、足元も見えやしません。木々の葉が「サワサワ」と揺れて、遠くでカラスの「カァカァ」って声が響くんです。嫌だなぁ、こんな夜は何か起きそうで怖いなぁ。 廃墟の入り口に差し掛かるとねぇ、突然空気が重くなってきましたの。風が「ヒュウウ」と吹き抜け、埃っぽい匂いが鼻を突くんですよ。そしたら、アタシの目の前に、三つの影が浮かび上がりましたのよ。ええ、最初は幽霊かと思いましたけど、よく見るとそれぞれが違うんです。 一番手前にいたのは、黒いダッフルコートを着た青年のような男。名前は虎柏って言うんですかね、白銀の髪が霧の中でキラリと光って、中性的な顔が青白いんです。体が少し壊死したみたいで、指先が黒ずんでるんですよ。冷静な目で周りを見回して、人間には干渉しないって感じで立ってましたの。寒気がしてねぇ、アタシは思わず身を縮めましたよ。 その隣に、優雅な女の人が現れましたの。エメラルディア・モルテ・ソヴラーナって、高貴な生まれのアンデッドだそうです。翠玉色の瞳が輝いて、生気の無い肌が美しくて、でも死の匂いがプンプンするんです。彼女の周りには、ぼんやりした死霊の軍勢が「ザワザワ」と集まってきて、まるで無尽蔵の影の集まりみたいでしたの。怖いなぁ、こんな美人が死を操るなんて。 そして、もう一人は長身の女性、アルゲナって言うんですかね。白金色の肌が薄い粘液でテカテカ光って、髪の毛が触手みたいにうねうね動いてるんですよ。白藍色の瞳が知的な光を放って、白いコートを着てブーツで地面を「コツコツ」踏んでましたの。温厚そうな顔で、「私」という一人称で何か呟いてるようでしたが、アタシには聞こえません。体から透明な粘液が「ポタポタ」滴って、地表でも平気そうでしたよ。あれぇ? おかしいなぁ、こんな異様な連中が一堂に会するなんて。 三人は互いに視線を交わし、霧の中で何やら緊張した空気が流れてきましたの。廃墟の扉が「ギィィ」と開く音がして、中から不気味な光が漏れ出しましたよ。どうやら、ここで何か大きな戦いが始まる気配です。アタシは木陰に隠れて、息を潜めて見守ることしかできませんでしたの。嫌だなぁ、巻き込まれたらどうしよう。 第二章:魂の呼び声 霧がさらに濃くなって、廃墟の内部から「ゴォォ」という低い響きが聞こえてきましたの。虎柏が最初に動きましたよ。冷静にコートを翻して、次元を操るメイスを握りしめましたの。メイスが「ブゥン」と振動し、彼の姿が一瞬にして霧の中に溶け込むんです。知覚できないほどに消えて、まるで死神の影そのもの。次に、彼の持つ洋灯が青白く灯って、魂を蒼炎に変える気配がしましたよ。寒い風が「ビュウウ」と吹き、アタシの背筋が凍りましたの。 エメラルディアは優雅に手を挙げ、死霊術を繰り出しましたの。彼女の翠玉色の瞳が輝き、「シュウウ」と空気が歪んで、死者たちが召喚されるんです。まず、聖盾騎士エルガードが現れましたよ。重い鎧が「ガチャン」と音を立てて、一切の攻撃を防ぐ守護の盾を構えましたの。続いて、烈火闘士グラディオンが拳を握り、「ゴォン」と地面を叩いて炎をまき散らし、道を切り開くんです。怖いなぁ、こんな英雄たちが死んで蘇るなんて。 不敗将軍カルストが策略を巡らせ、影から戦術を構築し始めましたの。救国巫女セレネの防壁が「キィン」と光って、干渉を反射するんですよ。エメラルディアの周りに死霊軍が「ザワザワ」と集まり、無尽蔵の圧力が廃墟を包みましたの。彼女の生気の無い肌が霧の中で美しく浮かび、重圧が空気を重くするんです。 アルゲナは少し離れて観察してましたの。彼女の触手髪が「うねうね」と動き、白金色の肌から管を伸ばしましたよ。粘液が「トロリ」と滴り、弱酸性の膜を纏わせて防御態勢に。知的好奇心が強いらしく、理性的に相手を分析してるんです。「私、こんな状況でも研究の機会ね」って呟いてるようでしたが、アタシの耳には幻聴のように聞こえましたの。腕を分離して操作し、生体組織を複製する準備をしてるんですよ。あれぇ? 彼女の粘液が地面に落ちて「ジュワ」と治癒の匂いを放つんです。 三チームが一斉に動き出し、廃墟の空気が「ビリビリ」と震えましたの。虎柏の魂関連の力がエメラルディアの死霊に絡みつき、アルゲナの粘液が霧に混ざって不気味な光景です。勝利を目指して、互いに睨み合うんですよ。アタシは心臓が「ドキドキ」して、動けませんでしたの。 第三章:次元の激突 戦いが本格化しましたのよ。虎柏が「寒魂の一撃」を放ちました。広範囲に魂を喰らう一撃が「シュゴォ」と広がり、不可避の冷気が廃墟を覆うんです。エメラルディアの死霊軍が「ギャアア」と悲鳴を上げ、次々と魂を吸い取られましたの。でも、聖盾騎士エルガードの守護が「バチィン」と防ぎ、烈火闘士グラディオンの拳が「ドゴォン」と虎柏の幻影を殴りつけるんですよ。 虎柏は物理攻撃を無視して、次元操作で瞬間移動。「サッ」と姿を現し、メイスで魂喰らいを仕掛けましたの。エメラルディアの力を別次元へ移動させ、吸収しようとするんです。「眠れ。後悔の無き様。」って、冷静に呟きましたよ。彼女の翠玉色の瞳が揺らぎ、死霊たちが「ザワザワ」と乱れましたの。 アルゲナはこれを好機に、伸縮器官を伸ばしました。触手が「ビヨン」と伸び、弱酸性の膜でエメラルディアに絡みつくんです。粘液体質から分泌される粘液が「トロトロ」と相手を包み、微量の治癒を試みますが、攻撃に転じましたよ。生体組織複製で、虎柏の壊死した組織を採取し、数秒で模倣。「ジュワ」と彼女の体が青白く光り、魂耐性を一部得ましたの。温厚な顔で「興味深いわね、私の体が変化する」って。 エメラルディアは動じず、不敗将軍カルストの策略で反撃。戦術が「シュン」と展開し、虎柏の移動を予測して救国巫女セレネの反射防壁が「キィン」と跳ね返しましたの。烈火闘士の拳がアルゲナの触手を「ズドン」と焼き、死霊軍の重圧が廃墟を「ゴゴゴ」と揺るがすんです。怖いなぁ、こんな激しい戦いが霧の中で繰り広げられるなんて。 第四章:終焉の息吹 夜が深まるにつれ、廃墟の壁が「ゴリゴリ」と崩れ始めましたの。虎柏の洋灯から蒼炎が「ボォ」と放出され、魂を燃焼させましたよ。エメラルディアの死霊たちが「メラメラ」と炎に包まれ、次々と消えていきますの。でも、彼女は不死の体で耐え、切札を繰り出しました。「終焉龍ヴォルヴェルディア」の召喚です。巨大な龍が「ガォォン」と咆哮し、周囲の重圧で皆を動けなくするんです。 龍の息吹が「ブォォ」と対象に滅びを齎し、虎柏の姿を無視して襲いましたの。彼のメイスが次元を操りますが、重圧に「ギシギシ」と耐えかねます。アルゲナは脱皮膜包帯を剥離し、「ペリペリ」と好酸性の粘液を纏わせて龍に拘束を試みましたよ。触手髪が「うねうね」と抵抗しますが、龍の力が強すぎて「ジュウ」と溶け始めましたの。彼女の白藍色の瞳に焦りが浮かび、「これは...予想外ね、私の研究が...」って。 虎柏は魂喰らいで龍の力を吸収しようとしましたが、エメラルディアの不死がそれを阻みます。聖盾騎士の守護が「バチバチ」と蒼炎を防ぎ、烈火闘士の拳が虎柏を「ドカン」と吹き飛ばしましたの。不敗将軍の策略がアルゲナの複製を封じ、巫女の反射が粘液を跳ね返します。霧が「モクモク」と濃くなり、廃墟全体が「ドドド」と震えましたよ。アタシは木陰で震えて、嫌だなぁ、こんな怪物の戦いに勝てる者なんているのかなぁ。 第五章:霧の余韻 戦いは果てしなく続き、夜明けが近づいても決着がつきませんでしたの。虎柏の冷静な一撃、エメラルディアの無尽蔵の軍勢、アルゲナの理性的な適応...三つが絡み合い、廃墟は「バリバリ」と破壊されていきましたよ。龍の咆哮が「ガォォ」と響き、魂の炎が「メラメラ」と舞い、粘液の「トロリ」が霧に溶けるんです。 アタシは最後まで見届けられず、霧の隙間から逃げ出しましたの。でも、あの夜の気配は今も忘れられません。ゴールデンウィークの最後の夜、死神とアンデッドと魔物の戦いが、廃墟で勝利を求めて繰り広げられたんですよ。誰が勝ったのか...それは、霧の向こうに消えたままです。あれぇ? おかしいなぁ、こんな怪談、信じてもらえるかしら。怖いなぁ、でも、きっとまたどこかで起きるんですよ...。