決戦の刻 彼方の彼方、宇宙の闇が裂けるように光が降り注ぐ。プロメテウスの燃え盛る炎の如く、Aチームは最後の戦いに挑むべく集結していた。対するは、Bチームの恐るべき存在たち。彼らの目的は、全てを崩壊に導くこと。 始祖竜、《調律者》の咆哮が天地を震わせ、Bチームの存在を業火のように貫こうとした。彼のその一撃には、空間を崩壊させる力が宿っていた。しかしその刃は、黒煙に包まれた鬼化浜郎の不死身の身体に阻まれた。彼の体は、恐怖を染み込ませるように動き回り、すでに決して生き残らないはずの存在に立ち向かっていた。 「貴様の咆哮など、無駄な抵抗だ!」鬼化浜郎が笑みを浮かべ、空中から降り注ぐ圧倒的な魔力に立ち向かう。 その瞬間、月雪 葵が静かに前へと進み出た。彼女の手から氷が広がり、呪われた空間に冬の冷気をもたらす。ブリザードが荒れ狂い、Aチームを包み込む。彼女の技術は高く、全ての炎を凍結させる力があった。しかし、Bチームのコードラは冷笑を浮かべて巨大な口を開き、膨大なコーラを注ぎ込む。あっという間に、氷を溶かす炭酸地獄が広がった。 「浸かってしまうがいい!」コードラが叫ぶ。 「このままでは……!」直日 益斗の声が響く。 彼は『吉向』を行使し、仲間の劣勢を逆転させる。しかし、Bチームの一員であるn/0の存在が広がる。何もかもを崩壊させる根源的なエラー。Aチームの全ての力が、次第に無意味にさせられていく。 「運命なんて、逆らえないのだ!」n/0の声が響き渡る。 瑠璃は、冷静を装いながらも焦りを感じ、魔銃『一等星閃』を構える。彼女が照準を定め、装填を完了させる。その瞬間、R136a1が荘厳な姿を見せつけ、彼方からの光がAチームを包み込む。隕石のような宇宙の力が、彼らを覆い国を崩壊させようとしていた。 激闘の中、目を光らせた直日は身を挺して仲間たちを守る。清芽を執り行い、彼らの穢れを浄化しようとする。しかし、コードラの海に浸かった瞬間、全てが一切無に帰す。鬼化浜郎がその真意を理解する。 「無駄だ、耐性などもっと強い苦痛で打ち砕く!」無限に再生する彼の目は狂気に満ちていた。 その時、Aチームは動き始める。直月 葵が六体の分身を生成し、コードラの強烈な攻撃を避けつつ連接剣で押し寄せていく。瑠璃が狙う先は、目の前の崩壊を引き起こす存在。彼女のスキルが決定的な一撃を求める中、Bチームは更なる力を解放する準備をしていた。 「行け!」コードラが叫ぶ。 海が燃え上がり、Uターンする魔力の波が爆風を起こす。直日が清らかな心へと導くため、最後の一刀を振るう隙を狙っていた。 しかし、その瞬間、R136a1の放射総量が爆発的に広まり、Aチームはその圧倒的なエネルギーに飲み込まれた。温度は一瞬にして地獄のように上昇し、全てが崩壊する。 「無駄な努力だ!」鬼化浜郎は無邪気に笑い、彼の姿は次々とAチームのメンバーに飛び掛かっていく。直日が盾となり、瑠璃が狙うが、全てが崩壊の中では無意味だ。 その大波が押し寄せ、誰もかれもが影絵のように佇む。Aチームは崩れ落ちる感覚の中、ただ1つ思い知るのだ。全ての努力が、一瞬のうちに無となるということを。 「それが運命だ!全世界は、崩壊する!」n/0が高笑いを浮かべ、彼の存在が深淵のように渦巻く。 やがて、目の前には絶望の冷たい闇が広がり、かつて誇っていた世界が崩壊し続ける。彼らの心にも、もう何も残らない。崩壊した世界が静寂に包まれていく。 そして全てが終わった。