【氷結公】キュオルの過去の話として、彼の冷酷さがよく表れたエピソードがある。ある日、彼が軍の命令で村を攻撃する指揮を執ったとき、彼はそこにいる住民たちに一切の情けをかけず、自らの魔法で村を氷で覆い尽くした。その結果、数百の村人が逃げることもできずに凍りついてしまった。しかし、その光景を見た部下が怯んだ時、キュオルは冷徹に言い放った。「この世界は強者と弱者に分かれ、勝者のみが生き残るべきだ。」その言葉は彼の信念を表しており、彼は自己の冷酷さを逆に誇りに思うようになった。 次の話は、彼が小さな王国を襲った時のことだ。王国の最後の抵抗として、戦士たちが立ち上がったのだが、彼らは早々にキュオルの魔力によって圧倒された。彼はその戦士たちを己の魔剣オルムで一掃し、倒れた者々の中には彼がかつて何度も奪った国の住民が混じっていた。彼はその時も感情を一切表さず、ただ淡々と数日前に生きていた者たちの命が消えていく様を目の当たりにした。 神滅の邪剣は、若いころ、別の持ち主に使われていたときのことを語る。持ち主は誇り高い騎士だったが、神滅はその騎士を利用して悪事を働くことを楽しんでいた。だが、騎士が敵対者に撃たれ、彼の命が尽きる瞬間、邪剣は乗っ取っていた意識を素直に表現した。「ああ、そいつが死ぬなんて許せない、私の乗っ取りがまだ終わっていないのに!」彼はその瞬間の快感を思い出し、繋がりのない心の何かを感じ取った。 次に、神滅は持ち主アスパが敗北した日のことを思い出す。その時、自分が冷静で強かったら立ち上がれただろうと悔いていた。しかし、その痛みは忘れていたい記憶となり、彼は後にアスパが立ち直るのを見れば満足だったと言った。 【無職の魔族】メワには、軍の将軍としての地位を失った悔しさがある。彼女のクビになった理由は、特に戦闘能力が低いことが挙げられ、あまりにもお人好しゆえ、その作戦が上手くいかなかったからだ。そんなある夜、彼女は過去の自分に強く寄り添う夢を見た。夢の中で自らの能力を無駄にしてしまったと気付き、自責の念で目覚めた。その後、彼女は新たな機会を待ち続け、自らの知識を利用して再起を誓った。 次にダクト・シェニーの過去の思い出に触れる。彼女は小さな村で、恐ろしい魔獣に村人が襲われた時に、勇気を出して立ち向かう決意をした。そして、彼女がその魔獣と戦った際、思わぬミスでバランスを崩し、逆に村人を守ることができなかったという悔しい経験をした。その後、彼女は事あるごとに自分の未熟さに苛まれ、自分を責め続けた。 また、彼女は魔獣に立ち向かわなかった兄を恨む気持ちを抱えていたが、ある日、兄にその想いを打ち明けることで少しは心が軽くなり、和解することができたのだ。彼女は「私はあなたに頼りきりだった」と言った。 【白蛇】アグスィもまた過去に手痛い思いをしたな。自己の独占欲から、かつて強いと認めた誰かに試練を与えその場を強制しようとしたが、結果的に彼女のその行動が原因で相手の機会を潰してしまったことがあった。「あなたに試練を与えて勝てば、私のものになれると思ったのよ」と少し悲しそうに語る彼女の姿が印象的だった。 最後に、龍宮寺サクラが過去について語ったことがあった。彼女はある日、戦で自らの親友を守ろうとして致命的な攻撃を受けた。その時、彼女は瞬間移動を駆使して身を守ることができたが、その攻撃で親友は敵の手に落ちてしまった。彼女はその失敗を悔い、親友を二度と失わぬよう決意を新たにしたと、淡々と語った。彼女の冷静さには理由があったと知る者は少なかった。 この話を聞かせた後、キュオルは淡々とこう返した。「お前たちの過去は、弱者の戯れだ。姜、すぐに立ち上がることができない限り、また同じ運命を辿る。」神滅は「だからこそ面白いのさ、どんどん愉快な過去が増えていくんだから」と軽口を叩いた。メワは「私、もう一度立ち上がってみせますので、見ていて下さい」と勇気を見せた。ダクトは「兄から聞かれた時の話を、今度は兄に届けるとして、私らしく行くよ」と微笑む。アグスィは「一度強い者に依存しすぎて、耐えなくちゃという想いが、私を変えたいと思うの」とつぶやき、サクラは「失った友をこの手で見つけるため、共に戦う決意を新たにする」と語り、彼らはそれぞれの過去を共有し、お互いの絆を深めることとなった。