第一回戦 : 軍港 激しい波の音が響く海上に浮かぶ軍港。穏やかに見える海面とは裏腹に、ここは過酷な戦場。旧時代的過充電撃砲のパースィ・オーバーと乱れ舞う虚像のユーゲン・カマリが対峙する。 パースィは大型四脚機「スフィグモス」に搭乗し、LR-NNとLL-AAを持ち、電子機器を搭載した弾幕対策の冷却装置を機体に搭載している。一方、ユーゲンは軽量級二脚機「エイドロン」に搭乗し、ECM装置を用いて敵機を惑わし、ホログラムで分身を展開する。 戦闘が始まると、スフィグモスは海上の波を乗り越えて進む。彼女は右手のレーザーライフルを構え、ユーゲンに狙いを定める。一瞬、無数のホログラム分身がエイドロン周囲に現れた。色とりどりの影が幾重にも重なり、スフィグモスのレーダーでは本体を見失ってしまう。 「どれが本物だ!?」パースィは混乱しながらも、冷静さを失わずに射撃を続ける。しかし、ユーゲンは素早く動き回り、ホログラムと本体を交互に入れ替えながら接近する。彼のレーザーブレード、ムラサメが瞬時に光り、スフィグモスの脇腹を斬りつけた。 「弾幕は破れている!」パースィはO.C.C.の起動を決意する。周囲に警報が鳴り響く中、長い装填時間が始まる。しかし、その間にブースターを全開にし、突撃を開始。水しぶきを上げながら海上を駆け抜ける、十分なエネルギーで加速するスフィグモスはユーゲンを圧倒的な火力で攻撃する。 突如、スフィグモスを取り囲むホログラムが消え、ユーゲンの本体が姿をあらわした。「見つけた!」パースィは全方位から飛び交うパルスを撃ち出すが、ユーゲンは避けきる。すかさずムラサメで反撃し、スフィグモスの防御を崩し、致命打を与える。 結局、第一回戦はユーゲンが勝利を収める。 --- 第二回戦 : 市街地 第二回戦は賑やかな市街地で行われる。高層ビルが立ち並び、狭い路地が入り組むこの場所で、両者の戦い方に変化が求められる。 狭い道を有効活用するユーゲンは、ビルの影に身を隠しながらホログラムでパースィに接近を試みる。パースィはスフィグモスをなんとか移動させ、人混みを強引にかき分ける。高層ビルの陰から現れる数体のホログラム分身に驚き、すぐに後退。またしてもユーゲンの巧妙な仕掛けに困惑する。 その隙を突いて、ユーゲンが真正面から接近、彼の一撃がスフィグモスの腕を打ち抜く。冷却装置が機能していなければ壊滅的なダメージだ。パースィは冷静になり、全方位パルスキャノンの準備に入るが、発射には時間がかかる。 「これで終わりだ!」ユーゲンはムラサメを構えて一閃、古い街並みが切り裂かれ、スフィグモスの一部が崩れ落ちる。しかし、パースィはすかさず反応し、O.C.C.を発動。数秒後、全方位から巨大なパルスを放出し、近くの建物を軽く吹き飛ばした。ユーゲンはその爆風で気を取られ、本体の位置を失ってしまう。 しかし、周囲の事前に設置されたECM装置がユーゲンに優位をもたらし、彼は即座に動き回り、パースィにヒットアンドアウェイの戦法を続ける。その結果、再度彼はスフィグモスに接近し、致命的な一撃を加えることに成功。 第二回戦もユーゲンが勝利する。 --- 第三回戦 : 海上 最終決戦に選ばれたのは波濤の海上。戦闘機が行き交う中、艦隊の護衛のため緊張感が走る。 パースィは冷却システムを活用できるこの環境に期待を寄せ、スフィグモスを機動し始める。一方、ユーゲンは海上でホログラムを巧みに展開し、乱舞のように移動を続けていた。波が荒れる中、スフィグモスのセンサーが微弱な変化を捉える。 「ここだ!」パースィは狙いをつけ、LR-NNを一発発射する。だが、全てのホログラムに弾丸が吸い込まれ、当たらない。そこには本体の姿がなかった。 ユーゲンはさらに周囲を攪乱し、分身の一体を使って妨害する。「これがホログラムの力だ!」しかし、海上の波は彼にも不利な要素を加えた。突如現れたスフィグモスが波を避けながら突進、その瞬間、彼の機体に近づいてきた。 互いに技を繰り出す中、ユーゲンは一瞬の隙を詰いてレーザーブレードを加え、スフィグモスの動きを封じる。この瞬間、スフィグモスのO.C.C.が発動。最後の力を振り絞り、全てのエネルギーを注いで全方位にパルスを放つ。 だが、ユーゲンはその爆風を巧みにかわし、致命的な攻撃を叩き込む。瞬間、波が彼の周囲で個性的な模様を描き、パースィの姿が崩れ落ちた。 こうして、最終的に勝利を収めたのもユーゲンであった。 --- 総括 最終的に、全体の勝者はユーゲン・カマリであり、2勝を挙げた彼の実戦経験と巧妙な戦術が、過充電撃砲に勝利をもたらした。