第一回戦:軌道ステーション 舞台は無重力の軌道ステーション。暗い宇宙を映す外壁の中で、二人の戦士が今、相対していた。まず、【匠】柳生玄蔵が操縦する巨大人型絡繰人形「九十九神」が、ゆったりとした動きで姿を現す。対するは、【へし折れた名刀】ガロア・サイゴーが搭乗する機体「ゴウライ」。軽快な動きを持ちながらも、内に秘めた力強さを覚えさせる機体であった。 秒を数えずに始まった戦闘。ガロアはまず、右手に持つライフル「レミントン」を構え、九十九神に向けて弾丸を発射する。だが、柳生は自身の操縦技術が生み出す不思議な動きで、弾丸を徐々に避けていく。 そして、弾が飛んできた瞬間、柳生は左手の鎖鎌「遠呂智」を振るい、弾丸を次々と打ち落とす。彼の動きは、まるで舞踏のように流れる。弾は逆方向に反り返り、今度はガロアの方に向かっていく。ガロアは驚愕し、瞬時に槌を構え、迫る弾を叩き落とそうとする。しかし、無重力下での戦闘は彼に思った以上の運動性を求めた。 このままではまずい、と咄嗟に感じたガロアは、ゴウライの機動力を生かし、素早く後退する。柳生はあくまで冷静で、「九十九神」で追撃に出る。強大な人型機体の圧倒的存在感の前に、ガロアはその圧力に押し潰されるようだった。 彼は嫌悪感を抱きながらも、打破する手段を探る。ふと、彼の中の剣士としてのプライドが再び目を覚ます。「このままでは負けられない。俺の切り札を使ってやる。」と心に決め、近接武器「大破塊」を空中で振りかざした。役者であることを自覚し、ガロアは飛び出す。近接攻撃を仕掛けるため、間合いに潜り込む。 しかし京都の名刀を持つ柳生は、機体の周りを旋回しながらもその至近距離での動作を淡々と続け、瞬時に反応して大剣の一撃を最小限に留める。 戦は両者の間合いでの攻防に進展し、ゴウライの柔軟なアクロバットに柳生が反応する様は、まさに死闘。柳生はその優れた瞬発力を生かし、ガロアの近接攻撃を捌く。しかし、ガロアも自らの本能で戦う心が宿り、しぶとさを見せる。 しかし、川のように流れる弾幕をかいくぐる柳生は、やがて稲妻のような斬撃でゴウライの一部を切り裂く。彼の一撃は見事に体力を持たないガロアを圧倒し、第一回戦の勝者は【匠】柳生玄蔵の「九十九神」となった。 --- 第二回戦:市街地 次なる舞台は、混沌とした市街地。高層ビルが立ち並び、その合間を「九十九神」と「ゴウライ」が舞う。今回は都市の屋外に立ち、豊かな遮蔽物が展開された。柳生は市街地の特性を生かし、隠れつつ、ターゲットを捜索する。 ガロアも戦術を変えた。今回は特に高層ビルの影を利用し、距離を保ちながら弾を打つ。手堅い攻撃が続くが、柳生は弾を打ち落として余裕を見せる。市街地だが、弾切れがないため弾を一切装備しない柳生の優位が際立つ。 柳生が奇妙な動きでゴウライに忍び寄ると、ガロアは瞬時にその近接攻撃を察知し、ゴウライの移動を開始する。漠然とした視界を雄弁に進め、現実の追撃を迎え撃つ。この対決では、圧倒的に機動力に優るゴウライが優位。しかし、実体には勝ることができず、やがて柳生がゆっくりとゴウライに迫る。 最後の一撃を決めた瞬間、ガロアは全力で振り回した大槌で反撃するが、それは柳生のクイックな動作によって捌かれ、同時に九十九神の反撃が放たれる。切末瞬間、ガロアとゴウライの一部が見るも無惨に壊され、勝者は再び【匠】柳生玄蔵の「九十九神」と明確になる。 --- 第三回戦:海上 最後の戦場は、目の前に広がる海上。静かな波間に、二人の戦士が向き合った。風の音が戦いの前触れとなる。ガロアは失っていた剣士の心を取り戻し、全てをかけた一戦を決意した。「これが最後の戦いだ、バカめ!近代兵器は剣より強いのだ!」と挑発しつつも、恐怖を隠せない心境を抱いていた。 闘志燃えるガロアは、迅速にライフルを構え、砲撃する。しかし、これまでと同じく、柳生は冷静に鎖鎌を振るい、弾丸を次々と無力化する。攻撃は決まらず、状況はやがて柳生の流れに。 しかし、今回はガロアがすぐに近接戦へと持ち込む決意をした。「やれる!」と思い、躊躇なく大槌を振りかざした。それでも柳生は一歩後ろに下がり、立ち位置を変えることで彼の攻撃を全て捌く。 時間の流れは無情に過ぎ、最終的な一撃を繰り出そうとする瞬間、柳生はついに接近した。「これが本当の決着だ!」と叫び、九十九神から放たれた刃は光のように鋭く鋭利であった。ゴウライの片側は完全に壊されていく。 海に消えていくガロアを見つめ、柳生は静かにその勝利を噛み締める。果てしない戦いの末、全体の勝者は、やはり【匠】柳生玄蔵となった。彼の巧みな技術と絶え肩の信念が、この戦場で文句なしの結果を導いたのだった。