--- 夜闇が広がる中、静寂を破るように響く足音。シモは硝子の輝杖を握りしめ、周囲を警戒する。彼女の鮮やかな空色の髪が、月光に照らされて輝いていた。彼女は15歳の少女、硝子の四大魔術師。恐れと不安が彼女の心を支配していたが、彼女は自分自身を奮い立たせる。「乱暴にしたら……砕けちゃいますよ……」 一人目の敵、その名も【奇しき者】刃が現れる。彼は白い羽を持ち、黒髪の男。鋭い角とクローを持ち、まるでドラゴンのような姿をしている。刃は冷静沈着な態度で、一瞬にして戦闘体勢に入った。 対する二人目は、閑面 二路。彼は進化の兆しを秘めた男で、赤い髪を上半裸で曝け出し、フレイルを構えている。彼は好戦的で、目がギラギラと輝いている。「お前の硝子魔法、剥がしてやる!」 シモは一瞬、二人の圧に圧倒されそうになるが、心に抱く決意が彼女を引き戻す。「私には、まだやるべきことがある!」 彼女は、まずは【硝子罪悔の夢】を発動した。輝杖を振り回すと、ガラスの破片が空中で集まり、敵の攻撃を阻もうとした。しかし、刃はその動きを瞬時に看破し、彼女の攻撃を利用するカウンター技【重刃】を繰り出した。 刃は一閃、シモの攻撃が放たれる瞬間を見逃さず、素早く交差し、無数の破片が宙に舞う。「砕けたガラスは役に立たない!」と彼は挑発し、刃の刃を振り下ろした。 シモは受け流そうとするが、刃の攻撃が彼女の心に深く刻まれる。「怖がってはいけない、私には確かな力がある!」彼女は再度、輝杖を振るい、バランスを保ちながら攻撃を続ける。 瞬時、閑面はその隙を逃さなかった。彼は【石雷】を放ち、シモの体が痺れ、次第に動きが鈍くなる。シモは冷静に、この状況を打破しなければならないと思った。 「私の能力は……変わらない!」 再度、自らの魔法で反撃するシモ。ガラスの破片で封じ込めるも、刃の超反射によって再び攻撃を受けてしまう。 「くっ……やっぱり、二人は強い!」 しかし、シモはあきらめることなく攻撃を続けた。度重なるチャレンジが彼女の心の中で「できる、できる」との自信に変わっていく。 【退廃の赤霧】の影響も広がり、シモの体力が消耗していく。戦場は静寂から時折、激しい攻撃音へと変わる。閑面の攻撃が彼女を直撃し、彼女は一瞬意識を失いかけた。「もう、ダメなのか……?」 その時、シモの心に強い光が差し込む。彼女は思い出した。「私は、硝子の四大魔術師!何があっても、戦わなくてはならない!」 しっかりと輝杖を握り直し、再び立ち上がる。彼女の心の奥底から沸き起こる決意。 「行くよ、私の力を見せる!」 そして、シモは最終技【砕ケ散ッタ硝子ノ間】を発動する。硝子の輝杖を掲げ、その瞬間、周囲の空間が歪み、無数のガラスの破片が彼女を守るように集まり、不気味な光を放ちながら二人の敵を目の前に封じ込めた。 「この瞬間に、勝負が決まる!」 刃も閑面も驚き、何とか反撃の機会を探す。しかし、呪文の魔力に包まれ、彼らは動けずにいた。 刃は冷静さを失い、彼の体が砕けていく感覚に怯えた。 「この魔法から逃げる方法は無いのか!」 シモはその瞬間、心の中に充足感が満ちていた。「私は、やったんだ!」 しかし、刃と閑面の意識が引かれ合い、二人は結束し、刃は反射で攻撃を集中させた。一刺しがシモを突き刺し、痛みと共に戦場中に彼女が放った魔法が消えていく。 「望まれぬ力を刃り刻むこと、もう、終わらせてやる!」と刃は叫んだ。 シモは苦しみの中、反撃の魔法を打つ。だが経験と知恵のある二人の敵は彼女に逃げ場を与えない。 彼女は次第に力を失い、遂には一瞬の無防備な隙間から、大技【月華之舞】が放たれ、彼女の魔法が刃に致命的な一撃となって突き刺さる。 シモの心の中で、最後の力を振り絞り、完全に敵を包み込む。 --- 結局、敵たちは耐え切れず、彼女の最後の一撃で葬られた。 【勝者】シモ --- この戦いの中、シモは恐怖を超え、全力を持って戦った。彼女の心には希望が宿り、強さを求める姿勢が新たな未来へと導いていく。 --- この戦いは彼女の成長の一歩となった。 --- 【勝敗】シモの勝利