第一回戦: 軌道ステーション 戦場は、宇宙空間に浮かぶ軌道ステーションである。無重力という特異な環境において、両者が対峙する。ボリス・サイモンの搭乗する重武装の「エレファントブル」は、その巨大な姿を浮かばせ、ゆっくりと敵機の接近を待っている。一方、アーソン・ライターの「サイケデール」は、軽快な動きで周囲を散策し、恐怖を与えようとする。 開始の合図とともに、アーソンは誘導弾の如く「ピカソール」を展開する。機体の周囲に燦然たる色彩の中、可燃性の塗料が閃光のように散布され、ボリスの視界を奪おうと試みる。だが、ボリスは「オウル」の精密ロックオン機能で、射出されたインクの動きを読み取り、無重力の移動にもかかわらず、砲火を浴びながらも、「アナコンダ」アンカー射出砲のトリガーを引く。 60mの範囲に先手を打ったボリスの狙いは見事にアーソンの「サイケデール」に命中する。鎖が接続され、アーソンは身動きが取れなくなる。今や、自由を奪われたアーソンは「グリズリー」重ショットガンの前に無防備である。「サイケデール」の耐熱装甲で守られているものの、ボリスの攻撃力30は、重射の近距離からの直撃には敵わない。次々と発射されるショットガンの弾丸は装甲に衝突するが、ボリスは容赦なく連射を続ける。 数発の攻撃を受けたサイケデールは、ついに制御を失い、無重力空間で回転しながら暴れ始める。ボリスはその様子を見てとどめを刺すかのように、最後の一発を発射し、両者が接触している位置で火花が散る。 「サイケデール」は歴史的に色彩で彩られた炎に包まれつつも、ボリスの「エレファントブル」が勝利を収めた。彼は無言で勝利を手に入れ、一歩前に進む。 --- 第二回戦: 市街地 今回は荒廃した市街地が戦場であり、障害物が多く存在する。ボリスはその重装甲の特性を生かし、高い防御力を持つ「エレファントブル」を活かす作戦を立てた。一方のアーソンは、惨憺たる光景を楽しんでいるかのように、周囲の壁や建物を巧妙に利用しながら隠れながら進撃を試みる。 開始の合図とともに、ボリスは突進する。ガシャン、と重い歩行音が響き渡り、その動きは敵を恐れさせる。しかし、アーソンは冷静だ。「ゲルニーカノン」を展開し、ボリスの進行ルートを予測しながら火炎弾を発射する。隣接するビルが炎に包まれ、その煙が周囲に広がる。 ボリスは火炎の中に突入し、装甲が熱を受けつつも、迎撃の体勢を取る。アーソンの巧妙さと素早さには感心しながらも、ボリスは反撃をする。「アナコンダ」で鎖を発射し、アーソンを接近戦に持ち込もうとするが、すでにアーソンは後方に移動していた。 両者が攻防を繰り広げる中、ついにアーソンは再び「ピカソール」を使い、可燃性塗料の中にボリスを誘導する。しかし、ボリスも段々と距離感をつかみ、再び「アナコンダ」で捕えようとする。「炎がここの隙間から抜け出るまで」と彼は思うが、先に弾薬がかさみ、ボリスの弾が底を尽くしてしまう。 それはついに、アーソンが火炎の中から発射した火炎弾の直撃を受ける。「エレファントブル」も耐えきれず、その重量に無情な圧力がかかり、ボリスは敗北してしまった。 アーソンは市街地の炎の中で手を挙げ、歓喜するのであった。 --- 第三回戦: 海上 最後の戦場は、蒼い海に囲まれた艦船の上である。波が激しく打ち寄せ、両者の機体はバランスを取らねばならない。開始時、ボリスはその重装甲の優位性を生かすべく、轟音とともに突貫してくる。 アーソンは、相手の突進を逆手に取ろうと計画。しかし、ボリスの「エレファントブル」は圧倒的な攻撃力を誇っており、ボリスは早々に距離を詰めると「アナコンダ」を発射。アーソンは未だ彼が待っていた地点に近づく。力強いバラバラの装甲音が響く。 だが、アーソンは彼の芸術的な能力を引き出す。「ピカソール」で攻撃を行い、塗料はボリスの視界を奪わせようとする。その間、ボリスが反撃を打つ前に、アーソンは火炎砲弾を放つ。「サイケデール」の火炎が海面で弾け、その光景は圧巻である。 ボリスは「グリズリー」を撃ちながら逆に弾幕を巡らし、「サイケデール」に近づく。しかし、アーソンは再び自らを放つ。「サイケデール」が激しい手段で回避し、ボリスの衝撃波に打たれる。 一瞬の静寂の後、アーソンは逆転を図る。「ゲルニーカノン」を一斉に発射する。海面は炎に包まれ、「エレファントブル」はその重装甲な体を揺らしながら撃退されるのであった。 この瞬間、ついにボリスも力を振り絞り、進撃の決定打を避けるために右手の「グリズリー」を発射。しかし、機体の制御が崩れ、最終的に両者とも攻撃が決まらず、アーソンの火炎攻撃が持ちこたえられなかった。 --- 総括 これまでの三回戦を合わせると、ボリスが第一回戦を勝利し、アーソンが第二・第三回戦を連勝し、全体での勝者は【放火魔グラフィティ】アーソン・ライターとなる。彼の創造的な戦闘スタイルが勝利を導いたのだった。とは言え、両者共それぞれの立場から誇り高く戦った。 最終勝者: アーソン・ライター