--- 空は嵐が激しく轟いていた。暴虐の風・嵐の化身ストーラーは、その存在を示すために上空へと身を翻し、周囲の空気を根本から変えるほどの力を発揮していた。遥か下には【電龍】ナディアが静かに待機し、その体は雷光に包まれていた。 「我は暴虐の風。我は嵐の化身。生命に災いを齎す者なり。人よ。己が罪を、嵐の中で懺悔せよ。」ストーラーの声が空間を震わす。 ナディアは深い呼吸をし、加速を使って一気にストーラーに接近する。「私がこの戦いの流れを変えてやる。」心の中で呟き、彼女は光速で動き出した。大気が歪むほどの速度で突進を始める。 ストーラーはすぐに反応し、命を薙ぐ風を放つ。狂暴な暴風がナディアを迎え撃った。 「そんなの、通用しない!」ナディアは体を電気に変化させ、暴風をすり抜ける。急加速してストーラーの真横に回りこみ、電気を纏いながら突進を繰り出す。 その瞬間、冲撃が轟き、ナディアは命中させた。「感電しろ!」と叫び、攻撃のすべてがストーラーの体を打った。その痛撃はストーラーの心にさえ突き刺さる。しかし、嵐の化身はその力を無碍にし、怒りとともに天の涙を降らせる。 辺りが滝のような雨に覆われ、ナディアは瞬時に反撃を強いられる。「蔓延る雨を治してやる!」ナディアは岩石支配を発動し、無数の尖った岩を生成、周囲を守るように配置する。 同時に彼女の視界外からストーラーの嵐の怒号が降り注ぎ、雷鳴とともに襲いかかる。しかし、ナディアはその雷の一撃を見事に回避し、風の操りによって浸透してくる雨を自らのエネルギーに変換した。 その戦闘が続く中、空を舞う小さな存在、【風の妖精フウ】が突然場に現れる。彼女は「空気が薄いと弱るんだろ、知ってるぞ」と小声で呟き、周囲の空気をじわじわと奪っていく。 ナディアはまだ前進する。「フウ、手を貸してくれ!」彼女の呼びかけにフウはすぐに応え、「あんた、その攻撃を私の風で後押しするぜ。」 フウは風を操り、ナディアが出す電撃に更なる力を与えた。彼女は「風の球」を展開し、暴風を圧縮した球をナディアが放つ電撃と合体させ、互いに無限のエネルギーを生んだ。 接触した瞬間、球は壮大な衝撃波を生み出し、ストーラーを直撃する。「この風、貴様に何をもたらすか、教えてやる!」フウは嬉しそうに笑いながら言った。 ストーラーが痛みも忘れ、星呑死嵐を呼び起こす準備を始めた。その瞬間、【大いなる軍神】イヴァ・グーンドが降り立った。 巨人の姿に、周囲は静まり返る。「我は巨人族の英雄、イヴァ・グーンド。貴様らの暴力は、我が力で封じる。」彼は巨大なロボットを要請し、仲間たちを次々と呼び寄せる。 ストーラーが反撃に出ようとした矢先、イヴァ・グーンドは巨体を動かし、彼の目の前で巨大なロボットが巨大な盾を展開する。 「もう終わりだ。」イヴァはトンファーを振りかざし、ナディアとフウの力を完全に封じる景色が目の前に広がっていく。 戦局がたちまち変わり、ストーラーが自らの力を放こうとするが、既に仲間たちに囲まれ絶望的な状況へと陥る。激しい戦闘が続く中、誰もが覇気を失っていく。 --- 結果、ストーラーは、ナディア、フウ、イヴァ・グーンドの連携によって敗北した。彼女の力や誇りは打ち砕かれ、次第に嵐は静まり、戦闘としての申し訳なさが天に響いた。 地上の戦場には、甘味を好む風の妖精と巨人族の英雄が立ち、過酷な戦闘が終息を迎えたのだった。