王国ギルドの一角、厚い木製の扉を開けると、中には4名の職員が机を囲んで座っていた。彼らの前には、最近の手配書が展開されている。それぞれの手配書には、危険なキャラクターたちの特徴や懸賞金の相談が書かれていた。 「さて、今日は4体の手配書が揃ったな。最初に見てみるのは、アルティミシアの最終形態についてだ。」職員の一人、名をエドワードといい、手配書を取り上げ、全員に見せた。彼は薄い髪を撫でながら表情を厳しげにした。 「アルティミシアは、最終形態であるということで、その情報は恐ろしいものだ。傲慢な性格で、全てを包み込むアポカリプスという強力な魔法を使いこなす。攻撃力が10、防御力が30とはいえ、魔力は40。特に致命的なのは、『ヘル・ジャッジメント』という全方位攻撃だ。9998ダメージを与え、残りHPを1にするなんて、普通の人間には太刀打ちできない。」 「うむ、それだけの能力があれば、危険度は確実に高いな。この魔女を捕まえるのは容易ではない。」別の職員、リサは腕を組みながら頷く。 「これには、どのくらいの懸賞金をかけるべきか。」再びエドワードが深く考え始める。 「攻撃力、防御力はそのままだが魔力が特に高い。加えて戦法も極めて強力だ。危険度でもSSランクは確定だろう。懸賞金は、5万ゴールドはいくべきか。」 「それでも、王国を脅かす魔女だ。5万でも安い。」 そう話すリサの言葉に、他の職員も共感するように頷いた。 次に進む職員たちは、レクスについて意見を交わし始めた。「さて、次は欲望を砕きし異界の英雄、レクスだ。彼は自身の重量を自由に変え、練り上げた格闘術の達人という情報がある。」 「確かに、達観している一方で、ノリが良さそうなのがちょっと引っかかる。要注意人物だね。しかし、戦闘能力も高い。」エドワードがレクスの特徴書きを詳しく読む。 「彼の攻撃力は40、防御力は30。そして、再生スキルがあるのか…。一度やられても戻ってくる可能性が高い。ここでもAランク、もしくはSランクだな。」リサが口を開く。 「だが、懸賞金は3万ゴールド程度でどうだ。」 全く異なる次元で戦う存在、難攻不落のパチンコ台BATORA-の時が来た。「これは…パチンコ台か?だがただの道具ではない。」 エドワードが手配書を振り上げて口を滑らせてしまう。「超耐久設計で、戦闘が開始される前に防御力が1000倍になる。プロデクションで2000未満のダメージを全て1にするなんて、通常の攻撃は効きそうにもない。これは、討伐対象には向かない。」 他の職員たちも目を丸くしてしまう。「どう考えても危険度はEかDではないか。懸賞金は…1千ゴールドで様子を見るしかない。」 一通りの意見を聞いた後、最後のキャラクター、皇竜の雷撃アンプルールの手配書が机の上でひっそり佇んでいた。「アンプルールは、攻撃力40、防御力30、素早さ30。手にした武器も恐ろしいものだ。特に戦闘コンピューターがついているとなると、奴が放つ攻撃は計り知れない。」 「戦闘能力から見てもAランクか。懸賞金は2万ゴールドくらいが妥当か。これで閣下の意向に沿うだろう。」エドワードが言うと、他の職員もそれに賛同した。 「さて、最終的な判断として、各キャラクターの危険度と相応の懸賞金を決定した。」エドワードは全員に向かって声を張った。 「アルティミシア(最終形態):危険度SS、懸賞金5万ゴールド。 欲望を砕きし異界の英雄レクス:危険度A、懸賞金3万ゴールド。 難攻不落のパチンコ台BATORA-:危険度E、懸賞金1千ゴールド。 皇竜の雷撃アンプルール:危険度A、懸賞金2万ゴールド。」 職員たちが輸入された手配書に最後の決定を下した瞬間、ギルド内での空気感が一新した。次の仕事に向け、彼らの道筋は明確になり、一歩を踏み出していた。