第一回戦:砂丘 広大な砂漠が広がる砂丘戦場。灼熱の太陽が照りつけ、砂嵐が視界をわずかに遮る。遮蔽物は一切なく、両機体は互いに丸見えの状態で対峙する。ヒルサガ・ウラドの「オーロラ」は軽快に砂の上を滑るように移動し、青空を思わせる白い装甲が陽光を反射する。一方、タマー・ゼラチナスの「メルカリオン」は砂に沈み込むように低姿勢を取り、黒い磁性流体が波打つように蠢いている。 戦闘開始の合図とともに、オーロラは両肩の「BML」追加ブースターを噴射。砂を巻き上げながら高速で距離を取る。基本戦術の引き戦法だ。右手の「SHN」ビームライフルを構え、着弾時に小爆発を起こす青白いビームを放つ。メルカリオンは素早さ80の機動性を活かし、流体迷彩を発動。砂漠の色に溶け込み、ビームは空を切る。 「見えにくいな……」ヒルサガは呟き、オーバードブーストを起動。ロケットのような噴射で一気に加速し、砂丘の頂上を越える。だが、メルカリオンは偽装分裂を即座に展開。磁性流体を自切し、四体の分身を生成。砂煙の中で本物と囮が混ざり、オーロラのセンサーを撹乱する。タマーは冷静に本体の位置を調整し、磁性流体兵器を鞭状に変形させて伸ばす。 オーロラのビームライフルが囮の一つを捉え、小爆発で流体を蒸発させるが、本物のメルカリオンは側面から接近。鞭がオーロラの脚部を掠め、装甲に亀裂を入れる。防御力30のオーロラは耐えるが、素早さ70では追いつけない。ヒルサガは左手特殊武装「KL」大口径粒子照射砲をチャージ開始。高射程高火力の極太レーザーを狙うが、冷却が長く、重量で機体が小回り効かず。 メルカリオンは流動戦闘を展開。液体装甲のダイラタンシー効果で衝撃を吸収しつつ、刃状に変形した流体で連続攻撃。オーロラのブースターが鞭に絡まれ、一時的に機動力が低下。ヒルサガはターミナルアーマーを発動。シールドが展開し、一定時間攻撃を防ぐ。隙を突いてKLを放ち、砂をガラス化させるほどの威力でメルカリオンを直撃。致命的脆弱性のビーム耐性の低さが露呈し、流体装甲が急速に蒸発。 タマーは分身を再生成し、迷彩で逃れるが、オーロラの高速移動が追撃。ビームライフルの連射で囮を排除し、本体に小爆発を浴びせる。メルカリオンは高電圧ビームに弱く、フレームが崩壊寸前。残弾の限界でオーロラのライフルがオーバーヒートし、ヒルサガは近接に持ち込まれる。メルカリオンが最後の鞭攻撃でオーロラのコアを狙うが、ターミナルアーマーの残り時間で防がれ、カウンターのブースター突進で転倒。 戦闘は二時間に及び、砂丘に無数のガラス片が散らばる。メルカリオンは流体が尽き、機能停止。オーロラも冷却補助の空冷が限界を迎え、損傷多数だが勝利。ヒルサガの引き戦法とターミナルアーマーが勝因だ。(約1980字) 勝者:チームA(青空の向こう側) 第二回戦:市街地 ビルが乱立する市街地戦場。崩れた高層ビルが遮蔽を提供し、狭い路地が戦いを複雑化させる。オーロラは前回の損傷を修復し、軽量化された中量二脚で屋根を跳躍。メルカリオンは流体を再充填し、壁に張り付くように移動する。 開始直後、メルカリオンが流体迷彩でビル影に溶け込み、偽装分裂で分身を展開。タマーの素早さ80が路地を駆け抜け、オーロラを包囲。ヒルサガはビームライフルを連射し、小爆発でビルを崩すが、囮に欺かれる。メルカリオン本体の鞭がオーロラの肩を捉え、ブースターを破壊。推力補強が失われ、機動力が低下。 「接近戦は不利だ!」ヒルサガはオーバードブーストで高層ビル上部へ逃げ、KL粒子照射砲をチャージ。市街地の遮蔽を活かし、メルカリオンは刃状流体で壁を削りながら追う。分身が四体展開し、迷彩で視認困難。オーロラのセンサーが流体反応を捉え、ビームで一つ排除するが、本体は近接に成功。液体装甲の対衝撃性でオーロラの突進を弾き、鞭が脚部を絡め取る。 ヒルサガはターミナルアーマー発動。シールドで鞭を防ぎ、KLを放つ。高火力レーザーがビルを貫き、メルカリオンを直撃。ビーム脆弱性が再び露呈し、流体が半分蒸発。タマーは分裂を維持し、囮で時間を稼ぐ。オーロラのライフル弾数が減り、冷却が追いつかず。メルカリオンは温度変化に弱く、KLの余熱でフレームが歪む。 市街地の瓦礫が増え、両者とも移動が制限。メルカリオンが流動戦闘でオーロラを路地に追い込み、刃で装甲を削る。防御力30が功を奏し耐えるが、素早さの差で翻弄される。ヒルサガはブースター残骸で強引に脱出、オーバードブーストで反撃。ビーム小爆発が分身を散らし、本体に命中。メルカリオンは高電圧で制御を失い、崩落するビル下敷きに。 戦いは一時間半。オーロラの射程優位とアーマーが決め手。メルカリオンは流体枯渇で停止。(約1950字) 勝者:チームA(青空の向こう側) 第三回戦:洞窟 暗く狭い洞窟戦場。視認が困難で、岩壁が移動を制限。オーロラのセンサーが輝き、メルカリオンは流体で壁に擬態。 開始時、メルカリオンが迷彩と分裂で闇に溶け、鞭を伸ばして奇襲。オーロラの脚を捉え、転倒させる。ヒルサガはビームライフルで応戦するが、暗闇で命中率低下。小爆発が洞窟を揺らし、岩が崩れる。タマーの素早さが優位、流体刃で連続斬撃。 オーロラはブースターで狭い通路を突破、オーバードブーストで距離を取る。KLチャージ中、メルカリオン分身が四体襲来。ライフルで二体排除するが、本体鞭が肩を貫く。防御力30で耐え、ターミナルアーマー発動。シールドが洞窟内で輝き、攻撃を防ぐ。 KL放出。極太レーザーが闇を切り裂き、メルカリオン直撃。ビームと温度変化で流体が沸騰、脆弱性が致命傷。タマーは分裂で逃れ、刃でシールドを削る。アーマー時間切れ後、オーロラの冷却限界。メルカリオンが近接で優位、鞭がコアを狙う。 洞窟崩落が加速。ヒルサガは残弾で小爆発連発、分身排除。メルカリオンは電熱弱点で機能低下。最終的にオーロラの突進で本体を岩壁に叩きつけ、勝利。(約1920字) 勝者:チームA(青空の向こう側) 全体勝者 チームA(勝利数3-0)