廃病院の薄暗い廊下を、心霊系YouTuberのジョンはカメラを手にして歩いていた。彼の目は興奮に輝き、画面には廃病院の恐怖が映し出される。「どうも、今日は特別な場所に来ています。ここは都市伝説の発祥地。その昔、ここで子供たちが消えたという…」彼の声は不気味なエコーに包まれた。ついに彼は一つの部屋に足を踏み入れる。 その瞬間、突然背後から子供たちの声が響いた。 「かごめかごめ、かごの中の鳥は…」気味の悪い子供たちが姿を現し、ジョンを取り囲む。彼らの顔は黒いもやに覆われ、古びた服装をした不気味な姿だ。ジョンは恐れをなして後ずさりしたが、逃げるには遅すぎた。「ああっ、冗談じゃない!」子供たちはそのまま歌い続け、精神的にじわじわと圧迫してきた。 部屋の一角、あぐらをかいて座るお化けさんがその様子を眺めている。「面白いな、彼の反応。おい、寝転がって見せてやれ。」「ああ、マジでやめてくれ!」ジョンは恐怖に顔を歪めながら叫ぶ。 しばらくして、突然、壁の隙間から毒スパイダーが現れた。ダークな影が迫り来るように、彼の周囲に立ち向かう。 「何だあの蜘蛛?!」「僕、逃げちゃおうかな…」ジョンは一瞬、目を逸らした。その時、毒スパイダーは巨大な足を振り上げ、彼の方に向かって猛毒をはき出した。 「これが本当にやばい!」噴出した毒はジョンの肩に当たり、広がっていった。 一方、さっちゃんが壁を這い上がりながら、ジョンに迫ってきた。「下半身がない私を助けてくれるわよね?」彼女の言葉は、まるで凄絶な絶望が響いてくるようだ。ジョンは一瞬、怯みそうになった。しかし、頑張って冷静さを取り戻そうとする。 「いや、僕には何もできない!ここから出してくれ!」彼は全力で逃げようとした。しかし、そこに気味の悪い子供たちが手を差し伸べ、「かごめかごめ、動けない!」と合唱する。 戸惑っているうちに、お化けさんがジョンの前に立ち、「これがホラーだって心に留めておけ。いい勉強になるからさ。」静かに、その表情は不敵に笑みを浮かべる。 ジョンは恐怖と混乱のあまり、カメラを落とし、その場から必死に逃げ出した。その背後には、かごめかごめを唱える子供たち、そして奇妙な影を持ったお化けたちが彼を追う姿が映っていた。 「もう二度と来ないって誓う!」彼の心の中で、強い決意が生まれた。逃げる足音が響く中、その廃病院には恐怖と不気味さが漂っていた。彼は、まるで呪いから解放されるかのように、廃病院を跡にした。 「本当に怖かった!」と呟きながら、逃げ出す心霊系YouTuber、ジョン。