一回戦 戦場は、市街地に設定された。ビルが立ち並び、狭い路地や広場が錯綜する複雑な環境だ。戦闘の中で生じる混沌を利用するためには、地形をうまく操ることが求められる。スタートの信号と同時に、両チームはそれぞれの武器を使い尽くすための一歩を踏み出した。 O’クロックの操縦する「クロノグラフ」は、素早く動き出し、精密な動作性を活かして市街地の影に隠れながら、インデックスから発射されたミサイルが周囲の障害物を利用して意図的に曲がるよう設定していた。一方、聖パッへルベルの「カノン・イン・D」は、圧倒的なサイズと火力を誇る両手武装「トレ・ヴィオリーニ」に装填された量子焼却弾を発射し、周囲のビルをいとも簡単に粉砕していった。 「聖歌隊」も同様に動き出し、市街地の隠れたポイントに潜伏している敵の動きを探る。O’クロックは優れた時間計測力を駆使し、聖パッへルベルが放つ攻撃を瞬時に理解し、ターミナルアーマーで全方位防御を展開。ミサイルと焼却弾の激しい応酬が続き、街の中心で激突する応酬が繰り広げられた。 クロノグラフは時間差攻撃により聖パッへルベルの動きを読み切るが、その内側で「聖歌隊」が放つ音波爆砕砲が近づくと同時に発動。これにより、O’クロックの反応が遅れ、ミサイル攻撃が制御しきれなくなった。「カノン・イン・D」の強力な焼却弾は、思わぬ形でクロノグラフに直撃する。 市街地の瓦礫の中、O’クロックはその場から動けなくなり、聖パッへルベルが「聖なるかな、我等は讃歌の音楽団」の一環としてカノンを高らかに響かせ、優雅かつ力強く勝利宣言を行った。 勝者:チームB(聖パッへルベル) 二回戦 次なる戦場は、軌道ステーション。限られた動き、そして無重力の中、両者の戦闘は新たな展開を見せる。O’クロックは、クロノグラフを念入りに調整し、無重力を活かした動きにシフトする準備を整えた。オペレーションエリアの外縁まで移動し、まずは宇宙を利用して初手を繰り出した。 両者は互いに距離を保ちながら、奇襲を狙う。聖パッへルベルは、カノン・イン・Dの圧倒的攻撃能力を保ちながら、聖歌隊を引き連れ、ハイペースで接近していく。O’クロックは、「ターミナルアーマー」を利用して防御を固めつつ、反面倒れずに周囲の障害物を利用しての奇襲を試みる。 瞬間的に、クロノグラフの体制が崩れる。その隙を突いて、聖パッへルベルが放つ音波爆砕砲が真っ直ぐに発射され、驚異的な破壊力で隔てる物を無視して迫り来る。「聖歌隊」はさらに攻撃を援護し、『アサルトアーマー』から波動を発生させ、スタート地点を制圧していく。O’クロックは必死に操縦しながら避けるも、重力を使った動きがどうしても追いつかず、すぐに包囲されてしまった。 ここで「ターミナルアーマー」の最大の限界が試されるが、「聖歌隊」の攻撃はその耐久力を超え、オーバーロードしたクロノグラフは完全に制圧される。無重力の中で、両者の力がぶつかり合い、「聖なるかな、我等は讃歌の音楽団」の戦いが一層激化した結果、O’クロックはついに動くことができなくなった。 勝者:チームB(聖パッへルベル) 三回戦 最終決戦の場、山岳。鬱蒼とした森と険しい岩肌が無数の隠れ家となり、長い戦闘の息を切らしてしまう。チームAは、この自然の隠れ家を利用して立ち向かうことを望み、O’クロックは今度こそ逆転を狙う。 開始の信号が鳴り響いた瞬間、暫時静けさが訪れる。その静けさを破るように、O’クロックが時間に従って動き出し、隠れた交戦地点に加速する。この山岳地帯では隠密行動が求められるため、彼は精密な動きと戦略で聖パッへルベルを急襲しようとする。 しかし、聖パッへルベルは計画的に動きやすい場所を選定し、聖歌隊と共にカノン・イン・Dを可動させ、各ポイントに分かれて攻撃を仕掛ける準備を整える。O’クロックは、時を計る能力をさらに駆使し、見えない敵の動きに瞬時に反応した結果、最初の一撃を成功させる。しかし、聖歌隊の連携で一時的にそのノウハウが潰され、数発の量子焼却弾が迫ってきた。 O’クロックのターミナルアーマーは、限界を突破し、全方位防御を展開しなければならなかった。この局面で、聖歌隊の守りの力も発揮され、共にそれを阻むかのように集中した音波の暴風が生まれ、どんな隙間も塞がれる。 ついにO’クロックは時間を弄るスリーブなスキルで、聖パッへルベルの意表を突いて攻撃に成功するも、聖歌隊の圧倒的な数の横槍により反撃を受けし、その後に続く反撃の洗礼を受けて再び沈黙してしまった。山の静寂に呑まれるように、O’クロックは最後まで立ち上がることができなかった。 勝者:チームB(聖パッへルベル) 総合結果 全三回戦を通じて、聖パッへルベルが圧倒的な強さで勝利を収め、最終的には完全勝利を達成した。チームBが全体での勝者となる。