第一回戦 戦場は市街地に設定された。コンクリートのビル群が点在する中、光や音を集める歓声に包まれている。観客たちが期待に胸を膨らませながら見守る中、両チームの戦士が登場する。チームAからはリュシル・モングラーヌが「オートクレール」に搭乗し、チームBのアイはその名の通り、「Hunter」で姿を現す。 試合開始の合図と共に、リュシルは素早く前進し、「En Garde!」と叫びながら彼女の機体は一瞬で剣に変形する。その一振りは鋭さを増し、周囲の地面をえぐり取る。リュシルは近接戦闘に持ち込むべく一気に突進。 それに対し、アイはすぐに「狩人の眼」を展開し、彼女の内部システムがリュシルの動きを補足する。アイは冷静に的確な動きで回避しながら、遠距離から「仕留」による一発を放つ。矢は空中を舞い、ギリギリでリュシルの肩をかすめる。「危ない!」それでもリュシルは落ち着きを保ち、動きを変えずに再度攻撃する。 アイはそのまま「スモークスクリーン」を使用して煙幕を展開し視界を遮る。混乱するリュシルに向かい、アイは再び「仕留」を使って矢を放つ。視界が悪化した中でも、リュシルはその直感で前進する。「直感が試されるわね!」「正々堂々、勝負だ!」リュシルは近づいて行き、遂にアイの位置を掴んだ。 両者が互いに接近した時、リュシルは攻撃のチャンスと判断し、剣を振り下ろす。しかし、アイはスモークを利用して一瞬だけ味方に向かい、リュシルの攻撃を巧みにかわした。反撃にでるアイは、近距離から「影撃」を振るう。リュシルにとっては目まぐるしい戦闘が繰り広げられ、彼女の反射神経も試される。 だが、リュシルは騎士道の精神を胸に、無事に攻撃を防ぎつつ、アイに渾身の一撃を放つ。「これが私の騎士道だ!」その一撃がアイの機体に命中。アイの機体が大きく揺らぎ、見た目以上のダメージが加わった。最後の一球が決まり、第一回戦はリュシルの勝利に終わる。 第二回戦 次の戦場は軍港だ。波と潮風が耳を心地よく打ち、今度は開始と同時にアイが状況を冷静に観察する。「今度は水中戦もあるかも…」と考えながら、彼女は自機の位置を一瞬離れた場所に設置することを決めた。 戦闘が始まり、リュシルは早速「En Garde!」と叫びながら接近。しかし、アイはこの時間を利用して「狩人の眼」を駆使し、リュシルが近づく前に「仕留」を発射。矢は正確にリュシルの頭上を掠める。それを見たリュシルは、すかさず近づき、アイの位置を把握する。 リュシルは大胆に攻撃しようとするが、アイの機体は高い位置であり「スモークスクリーン」を利用して逃げる。アイは急速にその場から離れ走りながら、近い位置にリュシルが来ないか警戒している。 だが、リュシルは逆にその煙の中に深く潜入し、アイの背後に回り込む。「騎士道を以て、おまえと向き合う!」リュシルは攻撃の機会を見逃さず、影のように忍び寄る。アイとは接近戦でなく、戦術的に近づく余裕があり、彼女は驚愕した。 結局、リュシルはそのまま機体の剣を持って「En Garde!」と共に一撃を放つ。「この一撃が決まる!」その攻撃がアイの肩を捉え、アイは転倒。そのまま無防備な状態で数秒間リュシルに狙いをつけられる。ここで激しい闘志を壊すように、アイはリュシルの目に「愛する」を意識し冷静さを失っていく。 見事にリュシルが二回目の勝利を収めることになる。 第三回戦 最後は山岳に進出した。山々に囲まれた中で、両者は相互に視界を遮りながら、戦闘を開始する。リュシルは、過去の勝利に自信を持ちながらも、油断はせずに警戒を持ち続けている。アイは「いよいよこれが最後。」と心の中で思い、戦いの準備をし始める。 勝負が始まると、アイは即座に「狩人の眼」でリュシルを狙い、鋭い視線で探知を続ける。アイは自機による狙撃を敢行し、「仕留」を利用するが、リュシルはそれを常に避け、剣に持ち替え、機動力のあるスピードで反撃へ持ち込んだ。 リュシルが近距離に迫ると、アイは冷静に「スモークスクリーン」を起動し視界を遮るが、リュシルは逃げる隙を見逃さない。霧の中で目隠しされた空間の中で、リュシルが過去の戦闘から学んだ技術を駆使し、アイは緊張感を持ち続けなければならなかった。 アイの位置を感知できたリュシルは、一気に近づき「影撃」を回避し、そのまま剣による攻撃を試みる。アイはそれに抵抗しようとするが、リュシルのエネルギー爆発が周囲を覆盖して、反撃の余地を奪ってしまった。 結局、リュシルはアイに向かって剣を振り下ろすと、彼女の機体が二度目の大打撃を受ける。アイは最後の状態で必死に頑張るが、双方の力の差が明らかとなる。 この戦いを持って、リュシルの態度と見事なテクニックにより、第三回戦もリュシル・モングラーヌの勝利。 全体での勝者 三回戦全てにおいてリュシル・モングラーヌが勝利し、チームAが大会の勝者となった。