【静まる戦場】 荒野の中、重たい空気が漂っていた。夕日の残光が地平線を染めるなか、一つの戦場が形成された。それぞれが持つ意志の強さが、戦慄のように世界を揺るがしていた。清流属性を宿す者、Itsu Itinashinoamaは朱色の鎧を身に纏い、静かな威圧感を醸し出していた。 その前には、全く火魔法が使えないゴミ過ぎる火魔法使い、ゴミ・ヨワイが立っている。彼の不安げな目つきと弱々しい姿勢は、戦う意志が薄いことを如実に示していた。しかし、仲間たちの存在が彼をここに留めていた。 「ふん、どれほどの力を見せられるか、その目で確かめるがいい」とItsuが低い声で言った。彼の心には、相手を打ち倒す覚悟と同時に、仲間たちの命を守るという強い想いが燃えている。 ゴミ・ヨワイは杖を握りしめ、微かに震えながら答えた。「俺は…戦う。たとえどんなに無力でも!」 【開戦】 その言葉が合図となり、戦闘が始まった。Itsuは剣を抜き、まるで流れる水のように優雅だが、同時に猛々しい動きでゴミ・ヨワイに襲いかかる。彼の流の色は目にもとまらない速さで移動し、まるで水流が形を変えるかのように剣を舞わせていた。 一方、ゴミ・ヨワイは恐怖に駆られ、あたふたしながらも彼自身のスキルを駆使する。鑑定魔法を唱え、Itsuの属性や剣の力を読み取る。しかしそれが彼を救うことはなかった。Itsuの剣が彼の目の前を横切り、風圧が彼の頬を撫でる。 「防御!バリア!」ゴミ・ヨワイは叫び、急いでバリアを張る。彼の魔力が周囲を包み込み、一瞬のうちに形成された壁がItsuの攻撃を防いだ。しかし、Itsuはその反応を見てさらに力を増しているように見える。 「我輩の誠心が貴様を打ち砕く!」Itsuは再び斬撃を繰り出し、ゴミ・ヨワイはその都度バリアで防ぐが、彼の表情は徐々に焦りに満ちていった。 【激闘】 戦闘は続く。Itsuは次々と斬撃を数え切れないほど放ち、ゴミ・ヨワイはバリアと杖による防御でなんとか持ちこたえている。この瞬間、二人の実力差が明らかになっていった。Itsuの戦いは彼の仲間の命のための力に満ちているが、ゴミ・ヨワイにはその力を引き出す仲間が彼の後ろに立たねばならなかった。 時間が経つにつれて、Itsuの顔には冷静さと余裕が宿り、逆にゴミ・ヨワイは疲弊しきっていった。戦う理由が彼を鼓舞する一方で、自身の限界を感じ取る。 【倒れ込む二人】 ついに、その時がきた。Itsuの動きがわずかに鈍り始め、次の攻撃が来ることを予感したゴミ・ヨワイは、心の中で彼自身を鼓舞する。「お前は負けるはずがない…必ず勝てるんだ!」 しかし、直後、Itsuの斬撃が見舞い、彼は大地に膝をついた。そこへ再び剣が迫る。「我輩が貴様を止めた時、仲間の安寧を守れるのだ!」 だが、その発言を聞いてもゴミ・ヨワイは立ち上がれず、ただ彼を見つめる。「俺は…まだ終わっていない!」と力なく叫び、彼もまた倒れ込んだ。 二人は地に倒れ、全力を絞り出した余韻に浸る。頑丈な身体が崩れ落ち、砂埃が舞う中、二人の戦いは一時停止した。 【仲間が…!】 その瞬間、戦場の静寂を破るように、仲間たちが現れた。バーサーカーのベン、僧侶のエマ、騎士のナンタ、そして勇者のスーが、大声で二人を応援する。 「Itsu!立て!俺たちのために戦え!」ベンが叫ぶ。 「ゴミ・ヨワイ!君の魔法に希望がある!」エマの声が力を与える。 回想が頭をよぎる。Itsuは仲間たちとの笑い声や、戦いの中で培った絆を思い出す。彼の心が再び強まり、姿勢を正す。「我輩は負けぬ!仲間のために!」 反対にゴミ・ヨワイも、彼の心に灯る思い出が呼び起こされる。仲間たちと共に過ごした日々、互いの助け合いの中で彼が成長してきたことを思い返していた。「俺は…仲間を守るために戦うんだ!」 【思いを胸に】 仲間たちの声援に応え、二人は再び立ち上がった。Itsuは一瞬の静寂を堪え、全力を注ぐために自らの器の大きさを広げた。その成長は、仲間を想う純粋な心から生まれる。 ゴミ・ヨワイは杖をしっかりと持ち、信じる力を胸に秘め、周囲に火魔法の魔力を発揮する。今、彼の命の火が、仲間たちの希望となる。 【決着】 静まり返った戦場で、二人の気迫がぶつかり合う!Itsuは流れる剣技を駆使し、ゴミ・ヨワイは防御魔法を駆使しながら、彼の弱点を見抜くべく全力を尽くす。そして、ついに最後の攻撃が交差する瞬間。 Itsuは剣を大きく振り下ろし、流の色が彼を包む。「紅の刻!」刃から放たれる斬撃が、ゴミ・ヨワイに直撃するかのように迫る。 ゴミ・ヨワイは「防御!」と叫び、彼のバリアを最大限に張る。しかし、Itsuの斬撃は友情の力で打ち込まれ、バリアの外へ駈け抜ける。その瞬間、ゴミ・ヨワイが意識を飛ばされる感覚に襲われた。 衝撃がしたる、彼の視界が暗転する。全力で防ごうとも、その力は圧倒的だった。 WINNER Itsu Itinashinoama