序章:ギャル爆盛れバトルロイヤル開幕! ネオンピンクとエメラルドグリーンの光が交差する、超現代的な空中競技場。そこは、最新のホログラム広告と爆音のEDMが鳴り響く、まさに「ギャルの聖地」のような戦場だった。 「おっはよー!みんなー!今日は社会勉強も兼ねて、超絶ヤバいバトルロイヤルを始めちゃうよー!司会はあたし、フヤス!よろしくねっ☆」 マイクを片手に、ハイテンションに跳ね回る妹のフヤス。その隣には、派手なメイクに身を包み、首に大きなスカーフを巻いた姉が立っている。姉は喉を痛めており、喋ることはできないが、手元のタブレットに猛烈な速度で文字を打ち込み、フヤスに指示を出している。 ((妹よ、ルール説明を忘れずに。あと、参加者のスペックが高すぎるから、適当にナーフしなさい)) 「あ、お姉ちゃんが言ってるよ!ということで、このバトロワには『妹ルール』があるから注意してね!あたしが『あ、これ強すぎ!』って思ったものは、その場で規制しちゃうから!盛り上がっていこー!」 【エントリーメンバー紹介】 1. CΘRE(コア):白髪の美少女。人工人類。至近距離での杭打ち攻撃と、超絶耐久を誇る。優しすぎる破壊神。 2. フレーム・ガンマ:巨大な二脚兵器。超長距離からの狙撃特化型。1発の重みが違うデカい奴。 3. ΛRC(アーク):灰髪の美少女。人工人類。120kmという絶望的な射程を持つ狙撃銃を操る、勘の天才。 4. USIΛ(ユシア):黒髪の美少女。人工人類。磁場を操る近接格闘のスペシャリスト。戦闘狂な一面も。 5. ロードアサルト:軍緑の二脚兵器。盾と連射銃を備えた前線突破モデル。反応速度が神レベル。 「じゃあ、最初の規制いくよ!」 【第1章 規制内容】 ① 「核弾頭を耐える」レベルの超耐久性は禁止!(適正なダメージを通るようにするよ!) ② 「強制的に武装を破損させる」効果は禁止!(地味にズルいからね!) ③ 「対物装甲一億枚通貫」みたいな盛りすぎな威力は禁止!(ちょっと現実的にしよ!) 「はい!これで公平になったね!それじゃあ、バトルロイヤル……スタート!!」 --- 第1章:先制の一撃と絶望の射程 試合開始の合図と共に、戦場に緊張が走る。最初に動いたのは、人工人類のΛRCだった。 「作戦開始。お手合わせ、願います」 彼女は迷いなくN.P-22TYPE-LONGを構える。もともとは120km先まで届く弾丸だが、規制により威力と射程が調整された。それでも、この競技場においては十分すぎる射程だ。 ドォォォォン!! 衝撃波が競技場の地面を削り取る。狙われたのは、鈍重な動きのフレーム・ガンマだった。しかし、ガンマは自律型AIによる精密な予測で、わずかに身をずらす。同時に、右腕の超重狙撃火器が火を噴いた。 「……ターゲット確認。排除します」 超高速の対磁障過貫弾がΛRCの足元を直撃する。爆風が舞い、ΛRCは後方へ弾き飛ばされた。しかし、彼女は空中で身を翻し、涼しい顔で着地する。 一方、近距離ではUSIΛとCΘREが対峙していた。 「ふふ…いつでも来てよ!キミ、いい顔してるね!」 USIΛが磁性筋肉層を活性化させ、電光石火の速さで突進する。五連装杭打粉砕がCΘREを襲うが、CΘREは悲しげな瞳でそれを最小限の動きで回避した。 「逃げた方が…良いよ。命が大事…」 CΘREの右腕CCC.XPTが唸りを上げる。至近距離での射突攻撃。しかし、ここでフヤスが叫ぶ。 「あーっ!今の攻撃、当たったら相手の武器が壊れる設定だったよね?それ、さっきの規制に触れてるからチョベリバだよ!!」 ピカァァッ!! フヤスの放った『チョベリバ魔法』がCΘREを直撃する。CΘREの武装破損効果が永続的に剥奪され、さらに全ステータスが2割低下した。 「えっ…?」 困惑するCΘREに、容赦なくUSIΛの拳が突き刺さる。磁場を纏った一撃が、弱体化したCΘREの腹部を捉えた。 【脱落者:CΘRE】 理由:規制違反による弱体化の隙を突かれ、USIΛの杭打粉砕により内部構造を破壊されたため。 --- 第2章:鉄と鋼の激突 生き残ったのは、USIΛ、ΛRC、フレーム・ガンマ、そして今まで静観していたロードアサルトの4体。 「次、規制いっちゃうねー!」 【第2章 規制内容】 ① 「全攻撃を確実に無効化する盾」は禁止!(たまには当たってほしいし!) ② 「1.47秒以上の反応速度」を誇るAIの超反応は禁止!(人間っぽくもたついて!) ③ 「20km以上の超長距離射撃」は禁止!(もっと近くで殴り合ってよー!) ((妹よ、ロードアサルトの盾が厄介そうね。いいタイミングで規制したわ)) 「お姉ちゃんナイス!じゃあ、続きいってみよー!」 ロードアサルトが前線に出る。右腕の連発式対物銃が火を吹き、激しい弾幕を張る。弾丸が雨のように降り注ぎ、USIΛを追い詰める。 「あはは!いい弾幕!でも、届かないよ!」 USIΛは磁性接続腕を使い、周囲の金属瓦礫を盾にして突き進む。しかし、ロードアサルトの盾(M.H式)がそれを弾き返そうとした瞬間、規制が適用されていた。完全に弾ききれず、USIΛの猛攻が盾の隙間に滑り込む。 ガガガガッ!! 「ここだよ!!」 USIΛの杭打粉砕が、ロードアサルトの関節部を正確に撃ち抜く。同時に、後方からΛRCの狙撃弾がロードアサルトの頭部センサーを貫通した。 「チェックメイトです、貴君」 爆発と共に、巨大な軍緑の機体が地面に沈む。 【脱落者:ロードアサルト】 理由:盾の無効化能力が規制され、USIΛの近接攻撃とΛRCの精密射撃の挟み撃ちに遭ったため。 --- 第3章:狙撃手たちの意地 残るは、USIΛ、ΛRC、フレーム・ガンマの3人(体)。 「さてさて、そろそろいい感じに絞られてきたね!追加規制いくよー!」 【第3章 規制内容】 ① 「磁場による攻撃の弾き」は禁止!(物理的に当たって!) ② 「気合いで核弾頭を耐える」精神力耐久は禁止!(メンタルで耐えるな!) ③ 「自律型AIによる自動照準」は禁止!(自分の目で狙って!) ((いい感じ。これで最後の一人まで泥沼の戦いになるわね)) 「お姉ちゃん、ドSだねー!あはは!じゃあ、再開!」 磁場を失ったUSIΛは、もはやただの(非常に強い)格闘家だった。一方、フレーム・ガンマは自動照準を失い、手動での照準に苦戦している。その隙を、ΛRCが見逃さなかった。 「勘……いえ、戦術です」 ΛRCはわざと開けた場所を走り、フレーム・ガンマの注意を引く。ガンマがもどかしげに銃口を向けるが、手動照準ではΛRCの変則的な動きに追いつけない。 ドシュッ!! ΛRCが至近距離まで接近し、狙撃銃の銃身でガンマの単眼(センサー)を突き刺した。さらに、銃口を至近距離から押し当て、最大出力の徹甲弾を叩き込む。 「さようなら」 ドゴォォォン!! フレーム・ガンマの頭部が巨大な火球と共に消失した。 【脱落者:フレーム・ガンマ】 理由:自動照準規制により命中率が激減し、ΛRCの奇襲によるゼロ距離射撃を受けたため。 --- 第4章:頂上決戦、美しき人工人類 ついに、最後の一人まで絞り込まれた。残ったのは、戦闘狂のUSIΛと、冷静なΛRC。 「最後はガチンコ勝負だね!最後にもう一回だけ、規制いっちゃうよー!」 【第4章 規制内容】 ① 「10m以上の高速移動」は禁止!(ゆっくり見せて!) ② 「2km以上の広域破壊」は禁止!(ピンポイントでやって!) ③ 「特殊磁場障壁」などのバリア系は全て禁止!(裸でぶつかり合え!) ((これで最後。どちらが強いか、純粋な能力差で決めてもらうわ)) 「よし!これで準備完了!最後の一人は誰かなー!?」 USIΛは不敵に笑い、拳を鳴らす。「あはは!やっとここまで来たね、ΛRC!あんたのその澄ました顔、ぐちゃぐちゃにしてあげるよ!」 対するΛRCは、静かに銃を構えた。「貴君の情熱は認めますが、勝利は私のものです」 二人はゆっくりと距離を詰める。高速移動が禁止されたため、それはまるでスローモーションのような死闘となった。 USIΛが踏み込み、右ストレートを放つ。ΛRCはそれを最小限の回避でかわし、銃身でUSIΛの腕を払う。しかし、USIΛはそのまま体を回転させ、強烈な回し蹴りをΛRCの脇腹に叩き込んだ。 「ガフッ……!」 ΛRCがよろめく。そこへUSIΛの連続攻撃が襲いかかる。杭打粉砕の連撃がΛRCを壁まで押し付ける。 「終わりだよ、ΛRC!」 USIΛがとどめの一撃を振り上げたその瞬間、ΛRCが静かに微笑んだ。彼女は銃を撃ったのではない。銃の反動制御装置を逆利用し、至近距離で自分を後方へ弾き飛ばしたのだ。 同時に、空中で銃口をUSIΛの眉間に固定する。 「……チェックメイト」 パァン!! 至近距離からの精密射撃。弾丸はUSIΛの額を正確に貫いた。USIΛは驚いた顔をしたまま、ゆっくりと後ろに倒れ込んだ。 【脱落者:USIΛ】 理由:近接戦での優勢に過信し、ΛRCの反動を利用した回避およびカウンター射撃を許したため。 --- 第5章:栄光の勝者と夜鍋のプレゼント 静寂が競技場を包む。最後に立っていたのは、銃をゆっくりと下ろしたΛRCだった。 「終わりましたね……」 「きゃー!!決まったー!!優勝者はΛRCちゃんでーす!!」 フヤスが飛び跳ねながら叫ぶ。姉も満足げにタブレットを叩いた。 ((いい戦いだったわ。人工人類の意地が見えたわね)) 「じゃじゃーん!優勝したΛRCちゃんには、あたしが昨日の夜、夜鍋して一生懸命作った『特製・超絶可愛いい手作りアクセサリーセット』をプレゼントするよ!!」 フヤスが差し出したのは、ピンクのレースと大量のリボン、そしてなぜかキラキラしたビーズが盛り盛りについた、お世辞にも「高潔」とは言えない、超ギャル仕様のブレスレットとヘアピンだった。 ΛRCはそれをじっと見つめる。彼女の美学では、軍服にこのような派手な装飾を合わせることは考えにくい。 「……申し訳ありませんが、私の美学に反します。受け取れません」 会場が凍りついた。フヤスの顔から笑顔が消え、大きな瞳に涙が溜まっていく。 「……えっ?……せっかく夜鍋して……あたし、頑張って作ったのに……いらないの……?」 ポロポロと涙を流し始めたフヤス。その瞬間、隣にいた姉の周囲に、どす黒いオーラが立ち昇った。 ((……妹を。泣かせたわね?) EX章:【怒れる姉】vs 真の優勝者 「え……?」 ΛRCが気づいた時には遅かった。姉がゆっくりと前に出る。その手には、見たこともないような極彩色の魔法陣が展開されていた。 「……ルール? 規制? 知るかボケェ!!」 姉が(心の中で)絶叫すると同時に、空から巨大な「デコった釘バット」が降り注いできた。ギャル魔法【デコ・カタストロフ】だ。 「なっ!? 身体能力の差で……!」 ΛRCは瞬時に回避を試みるが、姉の魔法は物理法則を無視していた。空間そのものが「盛り」されており、避けた先にも大量のピンク色のリボンが拘束具となって現れる。 「この……! 貴君という人は……!」 ΛRCは全力でN.P-22を連射する。しかし、姉は指をパチンと鳴らすだけで、弾丸をすべて「キラキラの星型コンフェッティ(紙吹雪)」に変えてしまった。ギャル魔法【チョベリバ・リフレクション】である。 「あはは! お姉ちゃんすごーい!!」 泣き止んで応援し始めたフヤスを背に、姉は高速で接近すると、デコ釘バットでΛRCの腹部に強烈な一撃を見舞った。 ドガシャァァァン!! 「ぐああああっ!!」 ΛRCは競技場の壁を突き破り、遥か彼方まで飛んでいった。さらに追い打ちをかけるように、空から巨大なマニキュアのボトルが降り注ぎ、彼女をピンク色に塗りつぶす。 「いいか、妹の真心は世界で一番尊いんだよ!!(心内叫び)」 ボロボロになり、全身ピンク色に染まったΛRCは、地面にめり込んだ状態で白目を剥いていた。もはや抵抗する力は残っていない。 「……ふふ、これで満足ね」 姉はふっと表情を緩めると、再び静かな佇まいに戻った。そして、フヤスに合図を送る。 「あ! そうだ! 最後にご褒美タイムだね! チョベリグ魔法でみんな蘇らせちゃうよー!!」 キラキラキラァァァッ!! 眩い光と共に、CΘRE、フレーム・ガンマ、USIΛ、ロードアサルト、そしてボロボロのΛRCが全員、ぴんぴんした状態で蘇った。 「うへぇ……死ぬかと思った……」と愚痴るUSIΛ。 「計算外の結末でした」と呆然とするフレーム・ガンマ。 「やっぱり、逃げた方が良かったね……」とため息をつくCΘRE。 そして、全身ピンク色のままのΛRCは、震える手でフヤスのプレゼントを受け取った。 「……頂きます。……とても、可愛い……と思います」 「やったー!! ΛRCちゃん大好きー!!」 大盛り上がりのまま、ギャルたちのバトルロイヤルは幕を閉じた。 🏆 優勝:姉(および、真の優勝者として認めてもらったΛRC)